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≪ダイジェスト≫
ここ6試合も勝利のない東京とJ1残留に向けてもう後がない大分。両チームとも絶対に負けられない試合となったリーグ第24節。前半は5バック気味の固いブロック守備を敷く大分に対し、東京もリスク回避したパス回しが続く膠着状態のゲーム展開に。どちらかというとMFフェルナンジーニョの個人技を活かした大分のカウンターに得点の匂いを感じるも、東京DF陣のカバーリングも早く両チームとも決定機を作れないままハーフタイムを迎えます。後半に入ると次第に米本・梶山・今野がこぼれ球を拾えるようになった東京が波状攻撃を続け優位に試合を運べるように。スコアが動いたのは70分、徳永からのビルドアップが始まると石川が大竹との壁パスでゴール前まで侵入。こぼれ球を最後はカボレが流しこんで東京が先制に成功します。その後はMF宮沢を投入した大分がロングボールでチャンスを伺うも権田を中心にした東京守備陣がしっかりブロックを造り阻止。逆にロスタイム、バイタルエリアでフリーでボールを受けた米本が思い切りの良いミドルを放つとこれがゴールマウスに吸い込まれ追加点。これで勝負ありとなったゲームは東京が完封で白星を収め、久しぶりの勝ち点3を手に入れました。
≪選手評価≫
SYSTEM 4-4-2
GK 権田 (6.0)
…悪い流れを断ち切るシャットアウト・ゲームでの勝利。GKとしてはそれほど見せ場のある試合ではなかったが、相手セットプレーでのハイボール処理などは安定していたと思う。
DF 徳永 (6.5)
…クロスの精度には課題が見られたが、相手ブロックをこじ開けようとする仕掛けには非常に好感が持てた。チームの課題である「引く相手をどう崩すのか?」に徳永なりの答えを出そうとしている印象。続けて欲しい。
DF BLUNO QUADROS (6.0)
…カウンター時に前線まで駆け上がっていくシーンが数回見られた(残念ながらボールが出てこず)。守備は安定していたが、パスを繋いでビルドアップするのか、ロングフィードを狙うのかの判断には更なる工夫が欲しい。
DF 今野 (6.5) ⇒ MVP!
…鋭い読みを活かして中盤からこぼれてくるボールをカバー。その上でFW高松をしっかりと封じ込み、しかも攻撃の基点となるようなボールの散らしまでも見せた。「スイーパー」「ストッパー」「レジスタ」と一人三役をこなすような大活躍。すばらしい。文句なくMVP。
DF 長友 (6.5)
…縦への仕掛けだけでなく最終ライン上での横へのフォローの意識も高く、攻守両面で非常に効いていた。ゴールには繋がらなかったがクロスの精度も高いと思う。
MF 梶山 (5.5)
…セカンドボールも拾えているし、一発で裏を狙うスルーパスへの意識も高かった。しかしアンカーの位置で失ってはいけないボールを失うなど「軽いプレー」が数度見られたのは大きな反省点。相手が相手だったらハーフカウンターの餌食にされていたかも。あと長いサイドチェンジのボールをもっと使って欲しい。
MF 米本 (6.5)
…無回転ミドルお見事!。あの時間にあれだけの強シュートを打てる体力と筋力はすごいね。プレー全体に関しては相手ボールホルダーやこぼれ球への速い寄せは非常に効いている反面、クサビを打ち込むタテパスにはまだまだ課題が見られる。サイドチェンジのパスを狙う積極性は買いたい。
MF 石川 (6.5)
…ダイアゴナルに相手ゴール前に入っていける貴重な存在。前半からシュートチャンスには必ずゴール前に現れていたし、カボレのゴールも石川がペナルティエリア内までボールを運んだことから産まれた得点。やはりスコアを動かせるエースプレイヤーであることを再確認できた。
MF 羽生 (5.5)
…前半の相手ブロック守備を引き剥がそうするフリーランニングやオープンサイドでのポジション取りなど“羽生らしさ”を見せるも、ボールを持った時の仕掛けに関しては迫力不足。とにかく羽生が逆サイドでフリーを作れているシーンが何度もあるので、もっとチームとしてサイドチェンジの意識を持って欲しい。もったいない。
FW 平山 (6.0)
…ポストワークは競り勝てているものの、なかなか上手く味方に繋がらない。楔のタテパスはかなり研究されいる印象。それでも打ち勝てるような更なる工夫が欲しいね。
FW CABORE (6.5)
…相手に引かれると苦しいが、動き自体にはキレが戻ってきている印象。3バック相手なら思い切って3トップの左WINGをやらせても面白かったかもしれない(カボレの事“だけ”を考えるとその方が良さが引き出せそう)。守備への積極性と貢献度は◎。シザーズ気味に流し込んだシュートも上手かったです。
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MF 大竹 (6.5)
…ゲームの流れを変えるスイッチ役として高く機能した。ポジションに捉われずに幅広くピッチを動いてボールを動かしながら、仕掛けてOK(仕掛けるべき)な局面ではしっかり前へと仕掛けて攻撃のアクセントに。キレも戻っているし、視野も拡がっていると思う。
MF 達也 (-・-)
…ボールを運ぶことは出来ていたと思う。カウンターから追加点を狙うのか、キープして時間を稼ぐのかの判断には迷う試合だった。
GK 赤嶺 (-・-)
…少ない出場時間だったが、もう少しボールを納めて欲しかった。
≪point!≫
第22節の山形戦と同じような展開のゲーム。「相手が引いて固い守備ブロックを敷いた時にどう崩すのか?」という課題をまた突きつけられたゲームでしたが、エース石川のダイアゴナルな斬り込みやスイッチ役の大竹のリズムを変える仕掛けなどで、しっかりと答えを出しました。米本が決めたミドルも解答例の一つ。ここら辺は高く評価できる部分。
ただ山形戦と比べるとアタッキングサードまでのボールの運び方自体は、この大分戦の方が質が低かったように思えます。欲しいのは“横の揺さぶり”。平山へ打ち込むクサビのボールが読まれている以上、オープンサイドを狙ったサイドチェンジの意識がもっと欲しいですね。この点に関してはここ最近、羽生がボールの引き出し役としてサイドで良いポジション取りをしているけど…なかなか肝心なボールが出て来ない。前節の鹿島戦でも課題として見られたけど、逆サイドへのロングボールを一発で出せずにボランチやセンターバックが経由する分、どうしても相手のマークに追いつかれてしまうシーンが目立つ(…まぁここら辺は難しいですね。横のロングボールは失敗した時にリスクが高いですから)。ちょっと意外なのは本来サイドでのボールの引き出し役であるはずの石川と、PA内への侵入が特徴の羽生の立場が逆転していること。なんとも面白いですねぇ…(石川に関してはもう少しサイドでの仕掛けも見たいですね←ゼイタク?w)。あとはやっぱセットプレー。これに関しては引くも出るも関係ないからね。
さて、次はいよいよナビスコカップでの清水戦。ポイントは監督の采配になりそう。アウェイゴールを警戒して清水が引いてくるようだと東京にとっては危険。逆に積極的に相手が出てくれば平山のポストからカボレ&ナオの裏への飛び出しが見られそう。とにかく現行ルールのナビスコカップならアウェイ戦が非常に重要になります。大事なのは先制点。強敵・清水が相手ですが、東京にとっては正念場の2試合。決勝の舞台は東京にある国立競技場。その地に立つことが出来るのか。
内容は問いません。とにかく…勝て!
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