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≪ダイジェスト≫
リーグ中断前の最後の試合は首位・清水をホームに招いてのゲーム。11節終了時点とはいえ、これ以上の勝ち点差を開けられる訳にはいかない東京は、勝つことが最低条件となる大事な試合。序盤から平山−梶山のラインを中心にゲームを支配し先制点を狙いに行きますが、アタッキングサードまではボールを運べるものの可能性のあるフィニッシュまでには結び付けられない状況は変わらず。すると26分、MF小野のFKにDF平岡にヘッドで合わせられ失点。攻め込みながら相手のワンチャンスで後手を踏む、広島戦と同じようなゲーム展開で前半を終了します。後半も主導権を握るものの決定的なシュートまでは持ち込めない東京。リカルジーニョを投入してゲームのリズムを変えに出ますが、スコアを更に動かしたのは清水の方。68分、それまでゲームから消えていたFW藤本が芸術的なFKを直接叩き込み追加点…。2つのセットプレーから楽にゲームを進める首位チームに万事休すと思われた東京ですが、左SBに松下を投入するとピッチ上でめまぐるしく選手の配置が変わり、ここから反撃に出ます。85分、左CKのチャンスから弾き返されたボールを長友が弾丸ミドルで叩き込み1点差。続く87分にはゴール前の混戦に持ち込み最後は松下が流し込み同点!。一気に沸き上がったスタジアムの後押しを受けて大逆転劇を狙う東京は、ロスタイムにCKのチャンスを掴むも赤嶺が放ったヘディングシュートは枠を捉えず…試合終了の笛。苦しい状況から残り5分で同点に持ち込んだものの、結果的には勝ち点差を詰めることは出来ない悔しいゲームとなりました。
≪選手評価≫
SYSTEM 4-4-2
GK 権田 (5.5)
…失点に関してはGKとしてはどちらもセービングのしようがなかったもの。ただしセットプレーからフリーで合わせられた1失点目に関しては、チームとして大いに反省すべき失点内容。シーズンを振り返ったときに一番反省と悔いが残る失点になるかもしれない。もったいなさすぎる。
DF 長友 (7.0)
…理屈ではない「魂」を感じさせるようなプレーだった。同点弾の軌道は…すごいね。10本打って1本決まるかどうかというシュートだと思う。長友の90分間落ちない運動量とスピードは東京の大きな武器。今後の去就は分からないが、彼がこのチームにとってかけがえのない選手であることはスタジアムにいた全員が感じたと思う。
DF 森重 (6.0)
…対人プレーやボールへの強さを発揮して、流れの中からのチャンスは相手に与えなかったと思う。ただビルドアップの部分で、前列(ボランチ)に打ち込むボールにかなり危険な場合が見られる。もう少し丁寧なボールでリスクヘッジして欲しい。
DF 今野 (6.0)
…安定したカバーリングで最終ラインをまとめた。試合終了後の悔しさを噛み殺したような表情がとても印象的だった。
DF キム・ヨングン (6.5)
…キックの質が高く、チームの攻勢を支えたと思う。一発で逆サイドに通したサイドチェンジのボールなど「強くて速い」ボールを蹴れるのは大きな武器。守備での奮闘も光り、スクランブルで入ったセンターバックの位置でも今後に大きく期待を寄せたい選手。
MF 梶山 (5.5)
…結果的に90分やれたことは収穫だが、本来の出来からすればまだまだ限定されたプレーに留まっている印象。具体的には球離れの部分で、仙台戦と同じく余計なキープからボールを失いそうになる場面が見られた。ここら辺は実戦を重ねれば、ヘッドアップから周囲を確認して簡単にボールを裁く余裕も戻ってくるはず。
MF 徳永 (5.5)
…ボールのないところでは身体を張って頑張ってはいるものの、ボールを持った時のパス回しや前線への配球に関しては精度を欠いてしまったと思う。
MF 石川 (5.5)
…ジャッジに恵まれなかったね。サイドで突破を試みた前半と、センターエリアへの侵入を繰り返した後半。悪くはないが、なかなかシュートシーンまでは持ち込めなかった。
MF 羽生 (6.0)
…状況に応じてはトレス・ボランチっぽいポジションを取ったりしながらボールを回し、チームの攻勢を支えた。
FW 平山 (5.5)
…ゲームの組み立てには参加しているもののオン・ターゲットのシュートを含め、またしても結果を導き出すことは出来なかった。強引に反転してシュートまで持ち込むなど奮闘していることはよく分かる。
FW 重松 (5.5)
…前線からの積極的な追い込みなど、出来ることは一生懸命やっていたと思う。一本、シュート打ちたかったね。
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FW RICARDINHO (6.0)
…周囲との連携が合ってない部分はあるものの、劣勢をなんとかしようとする意気込みはプレーから感じられた。赤嶺に通したクロスなど見せ場も作ったと思う。
FW 赤嶺 (5.0)
…ヒーローになれた試合だっただけに…残念。チャンス場面で“ゴール前にいる”ことが出来る選手なので、こういうスクランブル的な展開でこそ活きると思った。
DF 松下 (6.5)
…少ない時間ながら結果を残したし、CKの精度も目を惹いた。直接FK、蹴っちゃえばいいのに。
≪point!≫
「勝てなかった試合」なのか「負けなかった試合」なのか。
2点差を追いついたというゲーム展開すれば後者(負けなかった試合)なんでしょうが、この試合のゲーム内容と位置付けを考えれば前者(勝てなかった試合)なんだと思います。そこら辺は試合終了後のW杯出場選手セレモニーでの今ちゃんの表情が物語っていると思う。両チームの間に存在する勝ち点差は「11」。直接対決で(ましてホームで)差を縮めるチャンスを逃してしまった。ここから追いついていくのは容易ではないと思いますが…中断期間での建て直しを含めて追撃体制を整えて行くしかない。
実際には長友の海外移籍の可能性など、逆風となるかもしれない中断期間。東京は登録選手数が一番少ない上に米本・平松と長期離脱の選手もいる。外国籍の枠が空いている状況で補強うんぬんがどうなるかは分かりませんが、まずは小平でしっかり課題と修正点をあぶりだしてリーグ再開に臨んでいって欲しいです。
で、その前に来週のナビスコ予選の新潟戦。各種の事情で実に主力5人が抜ける東京。その試合に関しては開き直るしかないと思うし、逆にここまでチャンスをもらえなかった選手にとっては大きなチャンスになると思う。いろんな意味で今後に繋がるゲームを期待したいですね。古巣対決となる松下にも。
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