|
≪ダイジェスト≫
早く順位表のボトムラインから抜け出したい両チームにとっては、どうしても白星が欲しい第21節。勝ち点で並ぶチームの対戦は、立ち上がりは神戸ペース。FWボッティをアクセント役に縦に速い攻撃を仕掛け、東京ゴールを脅かします。それでも序盤の悪い流れを凌いだ東京がリカルジーニョのチャンスメークから次第に反撃開始。ポゼッションを高め、アタッキングサードまでボールを運ぶと石川や北斗が決定機を迎えますが、ゴール前に人数を掛けた神戸の守備ブロックも固くスコアを動かせません。後半に入ると開始後はまたしても神戸のペース。一発で裏に抜け出すFWイ・ジェミンなどに決定機を作りかけられそうになりますが、東京守備陣も踏ん張りゴールを許しません。そんなこう着状態に陥ったゲームは大竹の完璧な飛び出しから受けたファウルを主審に流されるなど、東京にとっては運のない展開。一方の神戸も、試合終盤に迎えた連続したミドルシュートのチャンスも権田のファインセーブに阻まれての無得点。結局はスコアレスに終わり、勝ち点1を分け合う結果となりました。
≪選手評価≫
SYSTEM 4-4-2
GK 権田 (7.0)
…ミドルレンジが多かったとはいえ、枠内へのシュートには全てに反応。見事なシャットアウトだったと思う。久しぶりの完封でチームの悪い流れを変えられるか。
DF 椋原 (5.5)
…リスクヘッジの意識が高すぎるためか、中が1枚の状況でもアーリークロスを放り込むなど攻撃面では消極的なプレーが多かった。
DF KIM Young Gwon (6.5)
…縦に速くシンプルに裏を狙ってくる神戸によく対抗していたと思う。ラインを押し上げた時のポジショニングも及第点。狙いのあるフィードも好印象。
DF 今野 (6.0)
…FWに入ったボッティには手を焼いていたが、読みの良さを生かして危険なエリアを的確に潰していった。
DF 北斗 (6.0)
…立ち上がりに縦のギャップを突かれてピンチを招くも、それ以降は帰陣も早く、強気な高めの位置取りを続けていた。左SB起用だとどうしてもクロスに課題が出るが、その分中に入ってのシュートチャンスには右足を使える。
MF 梶山 (5.5)
…疲労もピークのはずだがボールの集まりどころとして奮闘していた。ただ自陣DFラインの近くで相手プレスが掛かっている状態なのに、それでもボールを回そうとするのは…どうだろう。自信があるのだろうけど、ワンミスが命取りになるのだからクリアするところはクリアすべき。
MF 徳永 (6.0)
…試合終了近くの85分に掴んだ決定機。惜しかったが、一番疲れている時間帯に相手ゴール前まで詰めていたことは、高く評価されるべき。アンカーというより守備的MFとしてよく頑張っていたと思う。
MF 石川 (5.5)
…10本中で5本と、チームの半分のシュートを放った。中に入っての決定的な仕事など決して悪くはない内容。ただどうしても今シーズンの初ゴールが遠い。
MF 大竹 (6.0)
…「ゴールに絡める選手」として今後に期待。審判の判定には泣いたが、攻撃面において一番怖い選手だったと思う。
FW RICARDINHO (6.0)
…PA内を避けてチャンスメーク。流れながらボールを受けることで相手DFラインを広げることは出来ているが、その分フィニッシュには2列目の選手の上がりを待たなければならない。「FWリカルジーニョがシュート0本でMF石川が5本」、ここら辺をどう捉えるか。
FW 大黒 (5.5)
…ターゲットとして前線でボールを受けようとするも、なかなか決定的なパスを受けられず。梶山とのラインが出来つつあるようには感じるが…。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
MF 達也 (6.0)
…少し復調したか。裏へ抜け出そうとするイメージが感じられた。
FW 平山 (5.0)
…リズムを変えられる存在に期待したが不発に終った。空中戦で競り負けるシーンが多く、残念な内容。
FW 重松 (-・-)
…時間少なく、なかなかボールに絡めなかった。
≪point!≫
多少は復調したのかなと感じましたが、なにより一番の感想は
…負けなくて良かった
といった試合。時間帯で言えば「神戸⇒東京⇒神戸⇒東京…」といった感じでしたが、より長い時間帯でゲームを支配したのは東京の方。疲労が濃いとはいえ梶山を中心に据えたパスサッカーに大竹や北斗が絡み、アタッキングサードまではある程度ボールを運べるようになっていました。ただ勝利に近かったのは、どちらかといえば神戸の方。FWボッティのよるところが大きいものの、前線に当ててから2列目が飛び出すシンプルな攻撃でシュートチャンスを迎えてました。権田の活躍で最悪の結末だけは避けられましたが、ビルドアップが基本の城福スタイルの現状が浮き彫りにされてしまった試合なのかもしれません。結果が出せない時にはシンプルにやった方がベター。ゴールから逆算した時には三浦監督の方がリアリストだったと思います。
東京で気になるのは毎試合変わる2トップの組み合わせ。決定力があってオフ・ザ・ボールの動きに質も高い大黒を中心にしているのは分かるけれど、そのパートナーをどうするかで迷いがあります。今日はリカルジーニョ起用により、ブロックの固い中央を避けてボールを受けることで基点作りが出来ていましたが、反面、フィニッシュからするとどうしても中が大黒1枚になってしまうのがツラい。石川がかなり頑張ってゴール前まで飛び込んで来ていましたが、どうしてもマークを引き連れてきてしまうのでピンポイントで合わせてあげないとゴールまでは結びつかない。もしくはマークの薄いボランチが第3列から飛び出していくとゴールの可能性が広がる(湘南戦の森重のゴールみたいなカタチ)のですが、その場合は相手カウンターが…怖いよね。どちらにしろ、今日のようにリカを使ってサイドに基点を置くか、もしくは平山に(この試合のボッティのようなプレーを)期待するか。正直もう時間は過ぎていますが、このままシーズン終了まで攻撃のカタチが定まらないまま終戦を迎えるような事にはならないで欲しいです。
あと、まったく得点の匂いを感じないセットプレー。特に100本蹴って1本決まるかどうかの決定率のコーナーキック。東京がここまで低位に甘んじているのは、確実にセットプレーが大きな原因。マジでなんとかならんのか。
さて次は…現在リーグ最強といってもいい清水が相手となるナビスコカップ。昨年の借りもある清水がリーグ戦の勢いのままに乗り込んでくると思います。アウェイゴールの事も考えると、まずは無失点に抑えられるかが大事なポイント。非常に厳しい試合が予想されますが、ぜひここを突破して自信を取り戻して欲しいですよね。今度はスケジュール的にも東京に分がありますし(東京の中3日に対して清水は中2日)。言い訳は出来ないよ。
|