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≪ダイジェスト≫
中2日での連戦もホームで戦えるアドバンテージを持つ東京は、対戦相手に前回悔しいジャイアンキリングを受けてしまった北九州を迎えてのゲーム。試合は三浦監督の下、組織だったチームプレーを見せる北九州が東京のパスサッカーを封じ、拮抗したゲーム展開に持ち込まれてしまいます。東京は前節同様に1トップのルーカスにボールを預けようとしますが、北九州の両CBのマークがきつくなかなかチャンスを作り出せません。また最初のコンタクトプレーを流してしまった主審のジャッジ基準が曖昧となり、ピッチでもスタンドでもフラストレーションが溜まるゲームとなってしまいます。そのまま前半は相手ゲームプランのまま、チャンスも少なくスコアレスで折り返し。ところが後半開始すぐにゲームは動きます。高い位置まで侵入した梶山からのこぼれ球が椋原の前に転がると右足一閃。ロングレンジのシュートでしたがゴール前に人が密集していたことが幸いし、GKの前で相手に当たってコースが変わりゴールイン。欲しかった先制点を奪います。その後は羽生が積極的により高い位置を取ることで前線の基点が2つに増え、次第に東京がゲームを支配し始めます。それでも北九州の集中力も高く、また主審の不安定なジャッジも加わりゲームはまたしても膠着。何とか打開したのは75分、持ち上がった森重が基点となりバイタルエリアで数本のパスが繋がると、最後はルーカスが流し込みゲームあり。北九州の組織だったサッカーに苦しめられるも前回のリベンジを果たし、首位の座をがっちりキープすることに成功しました。
≪選手評価≫
SYSTEM 4-5-1
GK 権田 (6.0)
…ピンチの場面自体は少なかったものの、立ち上がりのFW大島のシュートを指先で防いだセーブから波に乗り、そのまま2試合連続のシャットアウト勝利に導いた。
DF 徳永 (6.0)
…攻撃的だった前半に対し、先制した後は最終ラインに留まることを優先するなどプレーバランスが良かったと思う。椋原との相互関係(つるべの動き)にも気を配っていたし、森重や今野が攻め上がった時の中央への絞りも機能的だった。
DF 森重 (6.0)
…主審の笛にストレスが溜まる試合だったが…よく耐えたと思うw。いやホント、累積3枚の森重が余計なカードをもらわないかが心配だった。2点目の基点となったボールの持ち上がりなど、攻撃面での貢献度は◎。重要な試合になる次節もしっかり守備から入って欲しい。
DF 今野 (6.0)
…中盤からこぼれてくるボールへの反応早く、カウンターの芽をしっかり摘んでいた。本当は中盤でチームがボールを持てるなら、今野ももっと前に出て行きたいんだろうけど…そうすると東京は徳永の1バックになってしまうw。
DF 椋原 (6.0)
…前回は「クロスがないからシュートを撃った」から、今回は「撃ったら入っちゃった♪テヘ」という見事な萌えさせっぷりw。やっぱミドルって大事なんだなぁと改めて思い知らされた。全体的にはミスも少なく「使われるプレー」が出来ていると思う。
MF 高橋 (6.0)
…中盤の底でしっかり身体を張れている。チャンスを見極めての最前線への飛び出しも、毎試合で1回は必ず見られる。このまま続ければ、シーズン中にはあと何点かは取れるのではないだろうか。あとは細かいミスを減らしていきたい。
MF 梶山 (6.5) ⇒ MVP!
…前半から相手DFラインと中盤の間に入り込むことが出来ていたが、なかなかボールを預けてもらえずにチャンスに結び付けられなかった。それでも守備での貢献は高く、相手ボールホルダーへの寄せは90分を通して出来ていた。特に後半は梶山らしい異質なボールキープ能力を発揮して攻撃の基点に。ただゴール正面からの仕掛けなら、もっとシュート選択をしても良いと思う。
MF 草民 (5.5)
…足技でスタジアムを沸かせる場面もあったが、全体的にはインパクトを残せる場面も少なくチャンスに絡めなかった。カードを受けた場面は若さが出たね。これで次節出場停止だが、その後のポジションが約束されている訳ではない。しっかり小平でアピールを。
MF 羽生 (6.5)
…膠着気味な前半でもオープンスペースへの走り込みは怠らず(ボールさえ出てくれば…)。ルーカスのフォローに間に合わない場面もあったが、後半はよりFWに近い仕事もしながら高い位置での仕事をこなせるようになった。見えない部分での貢献度はやはり高い。
MF 谷澤 (5.5)
…正直…よく分んないw。フィニッシュであったりスルーパスであったりの「最後の仕上げ」に係わる場面でミスが多いが、それでも終ってみればしっかりアシストを決めてもいる。なんていうか、東京風に言うなら「プレーは喜名だけど決定力は戸田」みたいな感じ。ただいろんな意味で“面白い選手である”ことは確か。
FW LUCAS (6.0)
…足元へのパスに厳しいマークを受けたが、それでも個人で打開する場面もあったし1トップとして奮戦していたと思う。もっと近くでフォローを受けられれば連携から崩す場面も増えそう。冷静に流し込んだシュートもお見事。守備時のセットプレーでも貢献度は高い。
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MF 石川 (6.0)
…前節に続いて攻撃のスイッチ役に。先制後の石川投入は非常に効果的だと思う。次節は先発のチャンス。ポジションを奪い取って欲しい。いつまでもエースがベンチではもったいなさ過ぎる。
FW 坂田 (-・-)
…出場時間短く評価なし。ルーカスを休ませる為にも、もっと早い投入もありだったとは思うが。
MF 永里 (-・-)
…出場時間短く評価なし。
≪point!≫
「手こずった」というのが素直な感想。主力を数人欠いた上に長距離移動の北九州に、ここまで手こずるとは正直思っていませんでした。チームの完成度と伸びシロという部分で、今後の北九州は注目されるかもしれませんね。選手間の距離を保ちながら組織だってボールを動かしながら、守備でもボールにしっかりアタックを掛けるシンプルなサッカーは、むかしのオフトJAPANをちょっと思い出させました(…古ッw)。監督が三浦ヤスということもあってかもしれませんけどね。システムも中盤ダイヤモンド型の4-4-2に近かったですし。
一方の東京は栃木・富山戦までの『ボランチにプレスを掛けられた時にどうするか?』の問題から、次は『1トップにプレスを掛けられたらどうするか?』の課題を突きつけられた印象。前節の横浜FC戦を観て三浦監督がそうしてきたかは分りませんが、東京対策としては正解だったように思えます。それでも『羽生・谷澤の運動量が増えることでルーカスへのフォローが入る』という一応の解答が、90分間の中で出たことは評価。なので選手交代が2列目の選手に集中したことも理解は出来ます。それを踏まえて次節対戦相手の徳島・美濃部監督が、どういう東京対策を立ててくるかには注目。仮にルーカスを抑えられても梶山が中盤でタクトを振るえれば、それほど怖い相手ではないようにも思うんですが…。とにかく次節は非常に大事なゲーム。「勝ち点6」の価値がある試合ですので、とにかく結果に拘って試合に臨んで欲しいです。
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