|
昨日付けでアメリカ合衆国市民権を取得しました。その足でアメリカのパスポートも申請してきました。一週間程度で届くはずです。
アメリカ市民権取得の瞬間に、一番に思ったことは、「この世界でも有数の居心地のいい、恵まれた土地を追い出されることは永遠になくなった」。そして二番目に思ったことは「この国の市民ということでは俺は二級市民だなと」国籍が日本人でなくなったことは大してショックではなかった。
俺は日本で育った先祖代々日本人の末裔なのでたとえ国籍が日本人でなくても誰も日本人でないとは思わないだろう。都合のいいときだけアメリカ国籍をかざせばいいわけだ。日本人なのにアメリカ国籍を持っていると考えればいい訳だ。
日本に住んでいれば、そして日本人ならば一級市民、二級市民だとかは考えたこともないかもしれない。しかし一歩日本を出て複数の民族が共存する国に行ってみると確実に存在する。
たとえばシンガポールは華僑の国だ。もともとはマレーシアの一部だったのに、そしてマレーシアはイスラム教のマレー人の国なのにシンガポールは華僑の国だ。マレーシア人、インドネシア人、インド人、タイ人は移民ということになる。中華人民共和国からやってくる本物の中国人もよそ者だ。
考えてみれば日本でも在日外国人、アイヌ民族その他の少数派が存在する。そして悲しいかな人々は無意識のうちに区別する。
アメリカはWASPの国だ。(白人、アングロサクソン、プロテスタント)しかし、アメリカ大統領のオバマ氏はWASPではないわけだ。こんなことが起こりえるのはアメリカ合衆国以外ではありえないかもしれない。と彼自身のスピーチにもあったと思う。
一応アメリカ市民権取得の工程をおさらいしておく。5月1日に市民権の申請書を郵送で投函。まもなく受理書が送られてくる。そして指紋検査がある。そして面接試験がある。そして宣誓式があってアメリカ市民権取得ということになる。自分の場合、全工程約4ヶ月半だった。お金は結構かかった。市民権取得に680ドル、パスポート取得(促進料込み)に約200ドル。ガソリン代、駐車場代を含めると1000ドルを超えている。まあ約10万円ということだ。
そして宣誓式当日の話、
当日は朝の8時に出頭しろということだった。十分余裕をもって出かけたのに、当日アメリカ移民局のビルの周りは大渋滞だった。少し遅れて、すこし心配しながらビルに到着してみると超、長蛇の列がビルを半周していた。「こんなにいるのか?」ひとりひとりセキュリティーを通過しながら全員中に入るまで約2時間弱かかった。
この宣誓式は月に一度行われるということで、今日は約800名がアメリカ国籍を取得すると。移民という意味では、今日は約80カ国からの移民を受け入れるということだった。 国の名前を読み上げるから起立しろというので見ていると、日本人は800人中4〜5人だった。俺以外は皆女性だった。 一番数が多かったのはもちろんメキシコだけど、二番目はフィリピン、そして3番目に多かったのはイラクだった。ドイツ、フランス、イギリス等からの移民も数名ずつだった。中国、インドからの移民は思ったほど多くはなかった。
しかし、イラン、イラクの後にイスラエルが来た時には思わず首を縮めた。でも今日から君たちは同じアメリカ市民。一番魅力的だったのはロシア娘たちだった事も報告しておく。
つまり日本人は約0.5%ということになる。(何でも数字にするのはマーケティング病だ。)
全員起立してアメリカ合衆国に忠誠を誓い、有事のときは武器を取って国を守ることも誓い、800人はアメリカ市民になった。
今思えば、この機会に名前を変えておくのも悪くなかったかも知れない。日本人でも珍しい名前を持つ俺は外国人になれていないアメリカ人と話すときにまず名前で引かれる。露骨にこいつは変なやつだ。という顔をする輩がぎょうさんいる。
ジョン万次郎見たいに適当なアメリカ名をつけて自分の名前はミドルネームにしておくというのもよかったかもしれない。確かに中国人の多くは自分の好きな西洋の名前を勝手にあだ名にして自己紹介をする。これがアメリカ人に受け入れられるのを手助けしているのは間違いないだろう。
しかし後の祭りだ。名前の変更は後でも出来るがアメリカ市民権の取得の時が一番簡単だったに違いない。西洋風の名前ならばなにがよかっただろうかとも考えて見たが、発音するのが簡単な名前で無いとしょうがないな。自分の名前が正しく発音できないのはまずい。しかし後の祭りなのでしょうもない。ジャックとかクリスとかトムがいいかな?うーん失敗だ。
そして市民権取得証明書をもらいその足でパスポートの申請に行った。面倒だから同じ日に済ませようということだ。ましては俺の場合、明後日から「どこどこへ行って来い」、的な出張も時々ある。会社にパスポート代を払わせられれば最高だけど、多分ここ数ヶ月は海外出張はない。そんなことで大枚200ドルを払って(数日で出来る至急オプションが60ドル追加、おまけに郵送の手数料、確か増ページのオプションは無料だったような。)、ここでもパスポート申請書の記載に間違いがないことを誓いますか?という宣誓を右手を上げてさせられて、受理された。
パスポート申請窓口のお姉さん、そんな風にあなたは俺を見るけれど、俺はもう正式なアメリカ市民、あなたのパスポート申請となんら変わりはないのよ、といいたかった。
そしてヘロヘロになって帰宅した。選挙者の登録とソーシャル・セキュリティーの登録内容変更もしないといけない。
アメリカ市民権証明書のイメージをアップしたいが、パスポート申請で一時預かりになっているのでコピーしかない。なくした場合すぐに再発行できるということだったので余分を持っているのも悪くないかもしれない。
|