アサヒ ペンタックス Sシリーズ 博物館

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レンズ収蔵品第89番、テレ タクマー300mmf6.3の後期型です。レンズ構成、鏡筒の構造等は、前期型と同一、指標だけがSP型ボディーに合わせた、新しいデザインになりました。

現在では、完全に望遠ズームの守備範囲です。でもf6.3のズームなんて、もうないですよね。現在、単焦点レンズは、画質・明るさ・防振などの付加価値、競争でどんどん大型化しています。カメラの方も、実用ISO値がどんどんと上がっています。

天邪鬼のボクは、どうせAFなんだから、f11位の思いっきり暗いレンズ、そのかわり驚くほど小型の超望遠作ればいいのに・・・と思いますがどうでしょう?そのうち、実用ISO値が無限に上がり、レンズがみんな針穴になったりして(笑)。

展示した二本のレンズ、製造番号が101本違いです。以前、続き番号のライカのボディーが売られていました。販売中のカメラやレンズではなんとか実現できそうですが、中古で続き番号に出会うことは、すごいことでしょうね。宝クジのように、続きでレンズ10本ネ、なんて言って買う人がいたら、グレイトですよ!

これで、Sシリーズの300mmレンズは展示完了しました。次回はから、400mmレンズとなります。

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レンズ収蔵品第88番は、テレ タクマー 300mmf6.3の初期型です。

レンズ構成、絞り値など性能面では、後述する後期型と同一ですが、指標の字体がSP型以前の形態です。Sシリーズ前期型ボディー(SV型まで)の最終製造機種は、S2スーパーで、1969年(昭和44年)まで製造されていましたので、このレンズも、1965年から1969年までの製造と思われます。

ここで、旭光学Sシリーズの300mmレンズのおさらいです。タクマー300mmf4初期型は1958〜1962年、後期型は1962〜1965年製造でした。その後は、スーパータクマー300mmf4となり1971年まで製造、最終型であるSMCタクマーは1975年で製造終了しました。これが、主系列で、Sシリーズの300mmは、伝統的にf4で製造されていたわけです。

しかし、スーパータクマー300mmf4の製造期間と同時期、すなわち1965〜1971年にかけてこのテレ タクマー300mmf6.3が製造されました。口径比f6.3は、当時でもかなり暗いレンズで、MF一眼レフには不適当、しかも絞りはプリセット、このレンズはどのような意義があって作られたのでしょうか?300mmは欲しいがf4は高価、もっと安いレンズならば・・・という多数の要望が寄せられた、にしても、f6.3のプリセット絞りでは、魅力半減でしょう。価格にしても、タクマー300mmf4前期型は45000円(現在の価格換算では67万円!)、後期型42000円、スーパータクマー300mmf4は45000円(全てケース込み)に対して、このレンズは24500円と意外と高価でした。

また、当時のカメラ毎日による、カメラ・レンズ白書71年版のテストでも、低評価でしたので、魅力のあるレンズとはとても言いがたい商品でした。あえて利点を探すとすれば、やや軽量である点でしょうか、このテレタクマーは821g、スーパータクマーは1048g(両者実装・すなわち前後キャップ、フード、フィルター1枚付き)ですから。

もうひとつ、バイブル(THE ULTIMATE ASAHI PENTAX Screw Mount Guide)に紹介されているこのレンズには、鏡筒に縦に数字が刻印されていて、筆者の方も詳しくは不明と記されていますが、あの番号はアメリカ軍の所有物を表す記号です。極限状態での使用(山岳写真等も)には完全自動絞りより信頼性がある、ということでしょうか。

追記:最近入手した、「日本のレンズ」(日本カメラ増刊・1967・昭和42年発行の国産レンズ300本を解説)という本によると、このレンズは2代目タクマー f4と併売されていたようで、2代目のタクマー f4の重量1575gに対して、タクマーf6.3は半分の729g(レンズのみ)しかなく、小型・軽量の存在意義があったと思われます。しかし、当時他社の300mmはf5.6で700gが標準でしたので、旭光学のキャッチフレーズである、「小型軽量」を具現化するには、ぜひともスーパータクマー300mm f4の登場が必要でした。

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レンズ収蔵品第87番は、ウルトラ アクロマチック タクマー 300mm f5.6です。すでに展示済みの姉妹レンズであるウルトラ アクロマチック タクマー 85mm f4.5同様、世界初の人工蛍石結晶を使用した一眼レフ(事実上初の写真)用レンズです。そのときの追記をコピペします。

追記供Юこ初の蛍石レンズはどれか?1969年発売のキヤノンFL-F300mm f5.6でしょ、という人が多いですが、これは間違いです。18世紀から蛍石レンズの特性は知られておりまして、希少な透明天然結晶が顕微鏡の対物レンズに使用されていました。ただ、透明な結晶は小型の物ばかりで、写真用レンズには使うことはできませんでした。その後1968年に、蛍石鉱石から大きな人工結晶を作ることに成功して、写真用レンズに用いられ始めました。ウルトラアクロマチック タクマーは1968年発売ですので、このレンズこそ、世界初の一眼レフ用蛍石レンズということになります。以上。

1968年、この年に世界で始めて、日本のメーカーが蛍石から大型の人工結晶を作ることに成功し、早速このレンズが作られました。

すでに展示済みのウルトラ アクロマチック タクマー 85ミリ f4.5はラボラトリーでの使用が主でしたが、このレンズは超望遠レンズの色収差対策の走りといえるレンズでした。大胆かつ贅沢にも、5群5枚のレンズ構成のうち、1枚目と3枚目が蛍石レンズでした。モース硬度が7のガラス製レンズに比べて、蛍石レンズの硬度は4、そして、ガラスと違い蛍石結晶は、へき開性が強く、ちょっとの衝撃で割れてしまいます。

ですから、不用意に前玉を拭いたり、フロンガスのブロアーを吹き付けると(急冷され歪む)すぐに傷ついたり、割れたりします。フィルターを付けて、前玉を保護して、湿度によりレンズがクモリますので、防湿庫で保管しないといけません。

収蔵品の2本のレンズ、オリジナルのフロントキャップがないんです。このレンズ専用のキャップなので、かなり珍品です。そのうち入手できるとは思いますが、展示のキャップは、径が同じのSMC PENTAX A フィッシュアイ 16mmf2.8のものを流用してます。このレンズ、ある程度珍品ですので、オークションでも高値ですが、収蔵品は2本で2万3千円でした。安い分、キャップはがまんでしょうか。

一本は新宿の中古カメラ店で2万円で出てました。珍しいレンズですよ、と店員さんにいうと、私らには判りませんよ(笑)といわれました。おそらくは、ただの300mm f5.6のレンズのお値段が付いていたのでしょう。もう一本は、ヤフオクにて。カテゴリー違いで出品され、なおかつ小さな写真しかアップされていなく、だれも気が付かずで、3千円でした。

まったく違う経路で収蔵した2本のレンズ。製造番号はほとんど同じです。この番号帯のレンズは皆SMCですが、300万代のレンズはモノコートでした。いったい総製造本数は何本だったのでしょう?

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デジカメ考

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昨日は、仕事日。思いのほか、順調に進んだため、高速バス発車までの時間の余裕ができたので、新宿のヨドバシカメラやマップカメラで、現在販売中のデジカメを観察してみました。

35mmフルサイズ一眼、相変わらずデカイ!ファインダーは明るいが、ピントの山は掴めない貧弱なものばかり。MFレンズは使う気になれず。当然だが、AFレンズを使え、ということか。まあ、プロ用なので、コレでいい。タイムが命のF(フォーミュラー)1は、しばらく前からオートマティック、でも運転を楽しむなら、MTだ。結論として、未だ買いたいカメラなし!

APSサイズの一眼、当然細かい改良はあるが、大きな変化ナシ。PENTAXのコーナーになぜか、デジタル初号機のDが置いてあり、比較できたが、大きな変化ナシ。当研究所では、MFレンズとPENTAXのDs2を使用しているが、入れ替えの必要性を感じず。ただしAFはどんどん進んでいる。

ミラーレス一眼、売れ筋なので、APSサイズからコンデジサイズまで色々でていた。でも、結局は、主にどのような人たちが使うのか、に収束されると思う。このタイプのカメラを使う層は、ミラーレスという機構にこだわりは無い。一眼を買うほどの写真趣味ではないが、コンデジでは満足できず、だと思う。APSサイズはいずれ消える、フルサイズならともかく、撮像素子に比べてとにかくレンズがデカ過ぎる。バランスがいいのは、マイクロフォーサーズ。それ以下のサイズは、コンデジ的になる。ただ、皆AFが遅い、AFで満足できたのは、未だニコン1だけだった。

コンデジ、もはや、家電以下の雑貨の扱い。でも、本当に写真を必要としている人が使うカメラ。趣味ではなくて、実用品なので、これでいいのだ。ソニーからフルサイズのコンデジが出ていたが、?。しかし、消耗戦の様相、おそらくどのメーカーも儲けナシか。これが最大の問題。

レンズ、AFレンズなら超音波モーターに限る。最近の物はMF時のヘリコイド感が良く再現されている。が、これもデカイ、デカ過ぎる。なんか、どんどん大型化してる印象。レンズが並んでるショーウインドウ見て、初めはブローニーサイズのレンズか、と思った。

写真は、最近当研究所が導入したニコン1V1です。導入理由は、

まっとうなビューファインダーがついていること。一眼相似形のミラーレスは、手元に一眼があるので対象外、後付けのファインダーはジャマでしかない、レンズの光軸上にないNEXのファインダーは観難い、フジのX系はキメが荒く、出来の良い光学ファインダーから切り替えたときにガックリする。とにかくのぞく快感が楽しめる。

安い、10mmレンズつきで、32800円。モデル末期のキャンペーンでケースとグリップが貰えて、ヤフオクで売り、かわりに未使用一年保障付きの10〜30ズームを購入。トータルで37700円(送料等すべて込み)。

しばらく使用してみて、の感想。

お散歩カメラとしては問題なし。ただニコンとしては、作りこみが足りない。ボクだったら、こんな状態のカメラの発売にGOは出さず。スイッチやボタンの配置がダメ。取れやすい部品あり。スイッチのフリクションが弱く、不用意な動きをする。動画にもこだわりすぎ。やはり、これらは、後発品では改良された。

このカメラ、すでに去年で製造を終了。店頭在庫のみとなったが、今後、この手の機種は製造されないかも。あとは、18.5mmf1.8のレンズ(=標準レンズ)を購入して完了の予定。

やはり、写真を撮るならファインダーが必要。液晶モニターでいじくりまわした絵は、死んでいる。

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レンズ収蔵品第86番は、スーパーマルチコーテッド タクマー 300mm f4です。前述のスーパー タクマー 300mm f4とレンズ構成は同一で、コーティングを7層のマルチコート化し、開放測光対応のM42マウントも装備されています。

1971年発売のこのレンズ、定価は、48500円。当時の大卒初任給は43000円でしたので、現在貨幣価値換算では、約225000円。当時はほぼ定価販売でしたので、今の人がレンズメーカー製のサンニッパ(300mm f2.8)を購入する感覚でしょうか。

Sシリーズの純正レンズでは、開放測光に対応している、最も長い焦点距離のレンズです。しかし、極初期のレンズでは、85mmレンズ同様、開放測光に非対応のマウントで販売(?)注1、されていました。今回展示した2本のレンズは、共に初期のものですが、439万代のレンズは開放測光非対応です。このことについて長年調査してまいりましたが、一応の結論を得ることができましたので、展示を新たにしました。

極初期型と後のレンズの目立つ相違ヶ所は、AUTO⇔MANレバーの裏に刻まれているプロダクトナンバーぐらいです。極初期型はスーパータクマーと同じで、43891。開放測光マウントのレンズは43892です。ただ、プロダクトナンバーは数千数万のレンズを調査して初めて、明らかになる性質のものと言えるでしょう。バイブルには、それぞれの製品のプロダクトナンバーが紹介されていますが、当博物館収蔵品を調べると、別番号や重複している製品などが、まま見つかります。プロダクトナンバーは、その製品の多くに付けられた番号ではあるが、必ずしも数字からその製品を辿ることは出来ない、と言えます。

注1:実際に販売されていた場合、値引きで販売されたのか、写真作家や販売店向け試供品的に支給されたのか、社内販売用なのか、どうなんでしょう。普通のひとがカメラ店で購入して、開放測光マウントが付いてなければ、クレーム発生(笑)ですよねぇ。

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