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ひさしぶりにヤフブロを立ち上げたついでです!一気に書いておきます。
11月は観劇なしで、12月は2本。そのうちの1本が青山円形劇場のさよなら公演の一つ、ケラさんプロデュースの「夕空はれて〜よくかきくうきゃく」です。
今回は脚本はケラさんではなく別役さんでした(だから上演時間がいつもの半分くらい)もともとは別役さんの書き下ろしを上演することになっていましたが別役さんの体調がすぐれないとのことで、急きょ変更に。
上演案内にもありましたが、その時点でケラさんは舞台を降りることも考えられたそうです。
それでも過去の作品の中から「これなら」というものを見つけ出し、上演してくれました。
ありがたいことです。
台所用品を行商しているという男がとある町にたどり着きます。
その町の広場?には椅子があり、中央にはおりが釣りあげられています。
その椅子の一つに花束がたむけられており、その椅子似昨晩座っていた人間が「ライオンに襲われて死んだ」とのこと。
そう教えてくれた男女の後に、姉妹が登場。昨晩死んだのはその姉妹の妹の婚約者だったという。本当なら今日結婚式だった・・・
そして、そのライオンを追いかける飼育係の男。
しかし・・・姉妹はライオンではなく虎だといい、飼育係は熊だという。
そして姉妹の妹は「ライオンに襲われたいと思っている」と他の人たちが言いだす。
妹は、よそ者の男に「私は本当に襲われ炊くなんてありません!!それをみんなに伝えてください!!」と懇願する。
「それなら本人がそう言えばいいじゃないか」と戸惑う男。戸惑いつつ、半信半疑の中、彼女の本心をつたえようと約束する。
〜休憩
「熊がかかったぞ!」という飼育係の声。麻袋に何やら生き物が詰められていて「出してくれ」と暴れる。
先程熊だのライオンだのトラだの言っていた町の人たちは、それまで行っていたのとは違う動物の名前を口にし始める。そして明らかに話をしている袋の中の物体についてあくまで熊として扱う町の人たち。
殴ったり(妹)、けったり(飼育係の男)しながらようやく袋から出てきたのはやはり人間。
「蹴ったのはだれた、殴ったのはだれた」と犯人探しを始める。
自分に危害を加えた人間に復讐をするという男に、復讐をしないことを約束させようとするよそ者の男。そこで説得し「蹴った奴には報復しないこと」は約束を取り付ける。
そうして蹴った人間、殴った人間が誰かをよそ者の男は正直答えていくと、袋の中にいた男は妹の背中を刺し殺してしまう。
「なぜ?報復しないと約束したじゃないか!」と詰め寄るよそ者の男に「俺は蹴った奴には報復しないと言っただけ」と返される。
そして町の人は「このことについて警察に聞かれたら『ライオンに襲われた』と言って」と言い残していく-
というお話。
何とも言えない不条理なお話です。
個人の意見は、それを否定する周囲の声にかき消され、排除したい人間を巧みに話をすり替えながら抹殺していく。
これは架空のお話だけれど、非日常のことのように見えるけれど日常のあちらこちらで行われていることと考えたら背筋が凍りました。。
一幕目のかみ合わない会話に神経を逆なでされながら、二幕・・・というかラストの不条理感。
とにかく後味の悪いお芝居でしたが、これこそがこの「夕空はれて」のもつものなんだと思いました。
今回には間に合わなかったけれど、いずれできるであろう「雨が降る日は天気が悪い」も楽しみにしております。
その時円形劇場はないんですけどね。。
さよなら、円形劇場。
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2014年12月07日
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