秋の行方

めぐりには聞こえぬ楽器ほしと思う「ともしび」弾こう屋根に登つて

TANKA

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全62ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

イメージ 1

  息しげくなりたる犬の退院に抱けば腕に噛みつきにけり

  触るるなと歯形に叫ぶはじまりは思へば夏の祭夜なりき

  白桃のうぶげのやうな名でよばれ続けて汝は男を知らず

  乳癌の老いたる犬に聞こゆるはむかし聞きたる淡き声かも

  生きることは大大変(おおたいへん)と詠ひつる桃のえくぼの歌人を思ふ

ケロイド

イメージ 1

  ケロイドの標本に見いり父母とはぐれゆきたる五歳春の日

紅蓮

イメージ 1

 あれ! ハスの花のまんなかには、ほんとに仏さまが座れそうな平べったい台(うてな)があるんだね。自分で撮った写真を見て、はじめて気がつきました。小さな穴ぼこもたくさん空いているぞ。水面下の根っこの方に空気でも送ってやるつもりのかな?
 白い花のハスもあるけれど、これはベニハス。グレンとも発音するそうですね。そういえば「紅蓮の炎」って聞いたことあるなあ。でもベニハスの花は、炎というより清らかな女性のようにしか見えないんだけどなあ。

  あけぬれば水おしならす葉をわけて開かむ蓮の紅はすがしも

  まだわかきあにみほとけをしんぜよとささやきかけるけふのくるしみ

入道雲

イメージ 1

 京の五条の橋の上で、牛若丸と弁慶が出会う。しかし、司馬遼太郎の『義経』のなかでは、弁慶がこのとき出会った若者は牛若丸でもなければ遮那王でもない。
 京から奥州への旅の途中、金売り吉次の一行と行動をともにしているある夜のこと、遮那王はたった一人で髪をすきあげ短刀で整髪をし、烏帽子をかぶって元服の儀式をすませ、そのとき、みずから決めて九郎義経と名乗ることにした。奥州平泉に逃れて藤原秀衡にかくまわれることになった義経は、しかし平家打倒をのみ思案していたため、京にまいもどって都の事情を知りたいという彼の思いに、秀衡も妥協せざるをえなかった。かくして義経は上洛し、元服ののちも小柄であった体躯を女装して都大路を徘徊する。そしてそのときに弁慶と出会ったのだと、司馬はいう。

  夏草やつはものどもが夢のあと  芭蕉

 彼は父の仇を討つため平家を滅ぼすことにのみ専念した。そしてその夢を天才的な戦術で実現するや、実の兄に追われる身となってしまうのである。孤立した義経を実の子のようにかくまったのは、奥州平泉の秀衡ただひとりであった。

  はぐれ雲が入道雲によりそへばたまゆら思ふ義経のこと

踊り

イメージ 1

  山姥の住まう山より踊唄のこだまとなりてひびかう夜は

  み櫓のうへに出でたる小望月の明るくあらな踊り果つるまで

全62ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事