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青山界隈
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「昨日のスケート、良かったわ〜〜」 「織田くん優勝したし…」 「むか〜〜しから異国文化に長けてた家やもんね」(信長をさしているらしい…) 「むか〜〜しから衣装もちょっと派手なかんじやったしね」 「小塚くんもえぇ子やで」 「あの子はえぇ子! 笑顔がえぇね」 「愛知は強いわ…」 「お味噌やろか?」 「ホンマや、お味噌やろか」 「中野ちゃんもえぇ子やで」(中野ちゃんって???」 「あの子もえぇ子っ」 「かわいらしい衣装着せてもろて、かわいらしなったな」 「ホンマ、あの子はえぇ子っ!」 「今年はみんな大活躍やったな」 「北京も頑張ったしな」 「上野ちゃん、すごかったで」(上野ちゃんって???) 「星野ジャパンも上野ちゃんで良かったんちゃう?」 「ホンマやな、上野ちゃんなら投げとったと思うわ」 「あの子は何でもがんばる子やねん」 「…首相も上野ちゃんでえぇんちゃう?」 「そっりゃ、えぇわ」 「来年はものすごっ、えぇ年やね、アハハハ…」 「ほんまやね、アハハハ…」 暮れの街に二人の声は高らかに響き渡った。
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ヒロシは休日になると散歩に出かける。 健康増進とメタボ対策が目的らしいが、コースに美味しいパン屋さんを発見したらしく チョコリングを購入して帰ってくる。 師走の忙しさが予想をはるかに超えた。 休日というのにゆずの面談に出かけなくちゃならないし、お弁当は作らなくちゃいけないし てんやわんやしている私にピザトーストを食べ終わったヒロシは言った。 「牛乳入れてくれなかったから、飲まなかった」 「…(なぜ、自分で冷蔵庫を開けない?)」 あわてる私が「今何時?」と聞くと 「オヤジや」と応える。 「…」 面談が終わりデパートを経由(師走の準備である)して帰宅すると、ヒロシが洋太にこう言った。 「チョコリング、全部食べていいぞ」 「いいよ、いっぱい食べたし。オヤジ食べたら」 「いっぱい食べた…」 「そんなに、食べてないじゃん」 「今日は行った時間が早くて、いっぱい試食があったんや…」 「…」 明日の朝はゆずに衣装を(リハ会場に)届ける。
明日の朝も犬のように走り回らなくちゃと思う私の隣で、サッカーを見ているヒロシは言った。 「中田は世界を散歩した。パパはパン屋さんまでで疲れからちょっとかなわないなあ」 私はヒロシにかなわない…。 |
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冬の太陽は気まぐれで猛スピードだ。 でも、姿を見せない冬の太陽はちゃんと空にいる。 100年に1度の変化を前に、前例を探ろうとする永田町。 チェンジを叫びながら変化を一番嫌っているようだ。 『夢をかなえるゾウ』は今さらながら、ラブストーリーである。 ラブストーリーを長い間、見ることも読むこともしなかった私、 最近まで丸山智己演じる網田だけは好きになれなかった私、 100年に1度、ドキドキしているかもしれない。 ちょっと変化したのだろうか。 網田は甘いマスクでもなく初々しくもなく優しいもの言いではない。 でも自分の気持ちに気がついたら、そこにフタをすることはない網田は力強い。 めんどくさいことになるかもしれない、それが賢明な選択とはいえないかもしれない、 骨を折るだけかもしれないし、遠回りするかもしれない、 でも網田は納得できないことにフタをせず、変化に潔く向かっていく。 明日(の記事)につながるのだが、 人生は正念場続きで、生きているということは正念場が終わらないということかもしれないと 書いたことがある。 人生は変化し続けるものだ。 文章を書き続けても、20歳で書く文章と50歳で書く文章は違う。 毎日毎日、前例にはない自分を生きる。 毎日毎日、世界初の自分を生きる。 毎日毎日、来週の網田を楽しみにする(変化猛スピードすぎるか?)。 隠れた太陽を見つけ出すには、姿勢を変えて見ることだ。 自分のフタを取っ払って見ると、太陽はそこにちゃんといる。 |
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