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鉄ヲタ自主映画監督 碧勇 表参道日記

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やこうれっしゃ

イメージ 1

ブルートレインでもなく「寝台特急」でもない。

やこうれっしゃ(西村繁雄 著)です。

座席車を連結しているところが違うんですよ。

このタイプの夜行列車は札幌⇔青森の急行「はまなす」、

電車なら「急行 きたぐに」「能登」だけになってしまいました。

では、「やこうれっしゃ」の長い話を聞いていただきましょう・・・

まず表紙!

長岡にいたEF58 110号機です。EF58は何を牽引させても絵になります。

この表紙を見ただけで、作者の思い入れと取材魂を感じさせてくれます。

またこの作品は昭和55年の発表ですから、前面窓にヒサシを付け加えたところなど、

リアルなデティールにこだわっています。

表紙を開ける前から期待度大です。

中身の画像はアップできませんが、私の雑感を述べます。

一言で言うと、「涙」がでます。

まず上野駅の雑踏と改札口近辺。乗客のしぐさや懐かしい看板式の列車表示板

(しかも国鉄職員が看板を取り替えている仕草も絵にしてある)

井沢八郎さんの「ああ上野駅」が聞こえてきそうです。

作者の暖かいけどハードボイルドなタッチが胸を熱くします。

この時点で私はサントリーオールドを飲んでしまいました。

そして上野駅の行き止まり式ホームを推進回送して入線してきた

急行「能登」!

最後尾はパレット付きのマニ(荷物車)です。

しかも北陸向けの新聞らしきものを積み込んでいるではありませんか!!

マニのとなりには10系客車のオハネフ12。

B寝台の行灯とデッキの白熱灯の明かりが目にしみこんできます。

10系客車はもともとクーラーがなかったので、窓をあけて握手している人もあり。

ホームには昭和のスキーヤー(どこで滑るんでしょうね?)や

風呂敷を持ったおじちゃん。出張帰りのサラリーマンなどでにぎわっています。

列車は出発し、川口か蕨あたりでしょうか?

座席車ではトランプに興じたり、酒盛りが始まっています。

わたしも1度だけ乗りましたが「まさにこんな感じ」なのです。

作者は床下機器も手を抜きません。台車はTR23です。

トイレ周りの化粧版やデッキからは「消毒剤」の臭いがしてくるほど

リアルに表現されています。

そしてオロネ10。

中年のおじさんが喫煙室で煙草をふかしています。(寝台では禁煙)

寝室カーテンの色、座席モケットの色も実車そのまま。

列車は高崎駅に到着。

駅名表は出ていませんが、時計やベンチの広告で場所が分かってしまう。

清水トンネル?をぬけると外は大雪。

B寝台で泣き騒ぐ子供を母親があやしています。

それを心配そうに眺める車掌。

夜中だから、苦情がでそうですしね。

座席車の人はすやすや気ままな格好で寝ています。

正座して座る和服のおばあちゃん。昭和の光景です。

でもパイプをくわえたおじいさんだけは起きている。渋い。

そしてグリーン車のスロ62。

なんと、シートピッチが窓とずれている!!実車のまんまです。

スロ62はオハ61系の改造車です。普通車だった室内にグリーン車の

リクライニングシートを備え付けたのですから、窓と座席の間隔が当然ずれてくるのです。

すばらしい!!!

列車は直江津から富山あたりに差し掛かると、乗客が起きはじめて、着替えたり

洗面したりします。

線路脇には黄色いヘルメットの保線区員の皆さんが、えんぴ片手に雪かきを

終えたところ。

そして金沢到着。

駅名版を出さずに、乗客の表情や時計だけで場所を表せる作者さんを尊敬します。

旅人は改札口から、それぞれの目的地へ消えていきます・・

そしてコートを着た女学生2人。

朝だなって伝わります。

この絵本大人に人気があるようで、今回で25刷目のロングセラーです。

子供の頃、友達に見せてもらって感動したのですが、題名を忘れて

親に買ってもらえなかったのです。

そして25年ぶりに味わっている私。

絵本の後ろには対象年齢が・・・

4歳からおとな向け、とのこと。

まあいっか。心は永遠の少年だから・・・

おしまい。

(能登は旧客の頃は上越線回りだったのですね!勘違いしていました・・)



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