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温暖化による環境の変化で、世界各地では様々な問題が出てきて、異変もしばしばみられます。
例えば台風など熱帯性低気圧の巨大化や、それまで見られなかった熱帯地域に生息する昆虫・植物の増加、
そして病気の発生。
他にも極地や高山の氷雪の融解や熱波の多発など。
また、アメリカでは温暖化対策と称し、トウモロコシをバイオディーゼル燃料の材料とすることを推し進めていているのは有名ですね。
農家の人の側から見れば、それまで家畜用の飼料として低価格で取引されていたものが、ここにきて高値で取引されるようになってきたので、今の状況は歓迎すべきことなのかも知れません。
植物を燃料とした場合に排出されるCO2は、植物が光合成によりCO2を吸収し、H2を排出しているので、±ゼロになるということですが、
それらを使い燃料を製造する過程で、工場の煙突から排出されるCO2の量は完全に無視されていますから、
綺麗ごとを言っていても、結局は大国の国家や大企業の環境に対する意識は低いと言えるでしょう。
そもそも食料を燃料にしようとすること自体がおかしいことです。
食糧不足に喘ぐ人々が多く暮らす地域が、この地球にはまだたくさんある訳なのだから、豊かな大国は、少しはそういった人々の事を考えるべきではないでしょうか。
勿論毒があって食べられないものなら構わないのかというと、必ずしもそうとは言えません。
イギリスなどのヨーロッパ諸国の大企業は、アフリカにバイオ燃料の材料となる植物を生産する農地を作ろうとしているそうです。
アフリカでは、サバンナやステップ(他にも熱帯雨林気候など)さまざまな気候帯が分布し、豊かな自然が広がり、野生動物も多く生息していますが、温暖化による環境の変化で、熱帯雨林気候帯以外で降雨量が減少。
特にサハラ砂漠一体では、かなりのスピードで砂漠化が進行しています。
当然野生動物にとっても深刻な問題で、食料となる植物が減少した為餌を求め街に出没、地元住民の農地を荒らすという事例も多々あるようです。
アフリカが今そういった状況にあることをどう思っているのか(或いは知っているのかどうか)は分かりませんが、ビジネスの大きなチャンスと見ていることだけは間違いないようで、食料となる植物の栽培が難しくなってきている為食料が乏しく、また高い失業率もあって食料を買えない人が多い地域に行き、
”これは食料となる植物が育ちにくい土地でも栽培できる”とか、”収入源が出来る”とか、と、都合のいいことばかり言って、しかも肝心なところは現地の人が分からない英語による文書で説明。
その内容は、ある程度の期間は、あたかもその土地の所有権がその会社に移り、本来の所有者はそれを管理・運営する仕事に就くともとれるもので、しかも収穫されるまでは報酬も貰えず、貰えるようになってもその額はかなり安いものだといいますし、仮に失敗するなどしてやめた場合、賠償金を支払わなければならない場合もあるとか。
その事実を見る限り、彼らにとってアフリカとは、自分たちの欲望を満たすための捨て駒なのでしょうね。
結局豊かな大国やそれらの国の大企業が儲り、世界経済はそれに翻弄され、一番つらい思いをするのは貧しい地域の人たちだということ。
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サバンナ:
熱帯サバナ気候に属し、一年は雨が多い雨季と、逆にほとんど降らない乾季に分かれる。
この気候帯に属する主な地域:ケニア、タンザニア など
ステップ:
乾燥帯ステップ気候に属し、一年を通して雨は少なく、その為背丈の高い樹木は殆ど育たず、草原が広がる。
この気候帯に属する主な地域:モンゴル、インド(一部地域) など
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