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朝、七時に制作現場のホテルに到着。
厨房を覗いて見ると、毛皮の帽子をかぶり椎茸を切っている弟「小水たいがさん」とコンロに鍋を準備している兄「小水とうたさん」の姿がありました。
あ。ちなみにお名前なのですが、本名なんだそうです。素敵なお名前ですよね。
でも、この名前のお影で、お二人とも幼少時代に虐められたそうです。
この日の献立は、「トムヤンうどん」と「ひじきご飯」です。
前の日に食材の調達と仕込みを済ませ、当日に簡単な作業を済ませるという段取りだそう。前日は、モンゴル人スタッフと一緒に買い出しや仕込み。当日の朝は、小水兄弟2人で仕上げをするのが基本スタイルだそうです。
兄のとうたさんが指示を出し、それをそつなくこなす弟のたいがさん。冗談を言い合いながらとても楽しそうに作業を進めて行きます。なんとお二人は14歳も年が離れているそうです!けんかは殆どする事はないそうですが、鉄拳で負けた兄とうたさんがぶち切れる事は多々あるそう。どっちが、兄で弟なのかわかりません。
そんな作業の合間にいくつか質問をさせて頂きました。
質問1
献立で日本の料理が多くありましたが、調味料など日本独特の食材はどの様に手に入れたのですか?
メリクーリ市場やアジア食材の売っているお店で手に入れたりしてました。ただ漢字表記も英語表記も無いものに関しては、買ってみて味を見て「これはみりんだ、しょうゆだ」という風に試してみて購入したりもしました。
ナーダムの時期は、お店が閉まっていて食材が手に入らないという緊急事態もあり、その時は、日本の「肉のハナマサ」さんに連絡し、送ってもらいなんとかその時期をしのぎました。
質問2
献立はどの様に決めてたのですか?
基本は、自分(とうたさん)が決めてました。その後、弟と「あーじゃこうじゃ」と話し合って決めたり、現場のスタッフから「これが食べたい、あれが食べたい」と言う声に答えて献立は考えました。
普段は一ヶ月くらいのロケなので、30くらいのレパートリーを駆使して毎日違った物を出してたのですが、モンゴルは、ロケ日数が長く、しかも手に入る食材が限られているのでいろいろ考えましたね。ここで、出来るものを出していました。急に思い立って次の日の献立を新たに作ったりした事もありました。
質問3
ケイタリングを始めたきっかけはなんですか?
親父がもともと映画監督で料理好きで現場好きという人だったんです。大変な撮影現場で暖かいご飯を食べさせてあげたいという事で親父が始めました。
でも、親父が車の免許を持っていなかったのでそれを手伝う様になったんです。
1年くらいしたら1人でやってみても良いかなって思っていたら、半年くらいして屋久島での仕事が入って来たんです。その仕事は予算がなく、1人でないとダメ、しかも現場まで車が必要という事で、「とうた君来てよ。」
と言う事で独り立ちしたんです。それが24歳の時で、それまではラーメン屋などで働いてました。
で、その内に親父から
「おまえが後をつがないといけないんだよ。」
という話でいつのまにかやり始めていました。そして、今年の始めから弟のたいがが手伝う様になったんです。
質問4
そんなたいがさんに質問です。
たいがさんはなぜ手伝う様になたのですか?
家は、5人家族で、父、母、兄、姉、俺なんですね。
で、家でケイタリングの作業をしてるのですが、なぜか兄に手伝わされるのが自分だけなんです。小学校か中学校の頃から手伝ってました。
いずれは、ちゃんと手伝いたいとは思っていたのですが、それが今年になって本格的に手伝う様になったのです。
今後、映画に関わる仕事をしたいと思っているので社会科見学的に始めました。
質問5
この仕事をしてて一番良かったなって思う事はなんですか?
やっぱり反応が目の前で分かる事です。
手前味噌なのですが、「美味しかったよ」「ありがとう」と言われる事が一番嬉しいです。
後は、長い期間を皆で過ごしたりするのが楽しいですね。
質問6
休みの日は何をしてますか?
基本引きこもりですかね。
仕事のない時期は、お金もないのでなるべく動かないです。
元々インドア派なんで。
でも、手先を使った趣味があり、一時はシルバークレイにハマったりもしてました。
今年の頭には、あみものにはまり、友達のあみものの先生に教えてもらってマフラーを作りました。
あっ。凄い暗い人と思われそうなんでこの辺でやめます。
でも、外でお酒を飲んだり、ご飯を食べるのが好きなので、休みの日は友達と食事してます。
そして、「また今日も無駄に過ごしてしまったなぁ〜。一日って早いなぁ〜」と思ったりするんですね。
後は、親のお店に遊び(手伝い)に行ったりします。
質問7
今後の願望を聞かせて頂けますか?
今回のモンゴルロケを経験して、自分の中で楽しかった事の一つは、始め「なんじゃこれは?」という反応を示していたモンゴル人(全員ではないが)食べられなかった物が食べられる様になったり、もしこの仕事を一緒にしなかったら、一生食べる機会の無かった物を食べてもらう事ができた事。それが、彼らの食事を通して、娯楽の一つになった事がとても嬉しかったです。
そういう事を経験してみて、具体的に考えてる訳ではないのですが、こっちでお店をやってみたりするのも良いかなって思ったりもしますね。
日本では、ハリウッドスタイルみたいにかっちりした仕事はしたくないんのです。でも、今回、トラックを使って食材を暖め直したりとか、軍用の保温用の入れ物を使ったりして今までよりも幅が広げる事が出来ました。この先弟が手伝ってくれる限りは二人の人手で今まで(一人だけの時)出来なかった事をもうちょとやってみたいなと考えています。
商売とかは苦手なので、ケイタリングでもうちょっと面白く出来ればと思っています。
と、気さくに質問に答えて下さいました。
時間があればもっと沢山お話を聞きたかったんですが。
忙しい中、本当にありがとうございました!
この記事を書いていたら、トウタリングを草原で食べたくなっちゃいました!
トウタリングのアドレス
http://www.tohtering.com/
是非、一度覗いてみて下さい。
小水兄弟の人柄が分かるはずです!
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