のとnoノート(JAZZ編)

超!長文の♪ジャズレコード評♪ですが、ジャズ好きの方にはお楽しみいただけると思います。

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※このレコードは既に「売却済」で、ジャズレコード評のみです。
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◆ルイ・アームストロング(LOUIS ARMSTRONG)の「プレイズ・W.C.ハンディ」(PLAYS W. C. HANDY)です。COLUMBIAのオリジナル盤、モノラル仕様になります。レコード番号はCL591。

◆盤にはスレキズが認められますが再生にはそれほど影響ありません。概ね普通に再生できる程度かと思います。一部にプチパチはありますが、年代からはそんなものかなと思う程度です。

◆ジャケットにはスレがあり、背が数センチ、小口から天が3センチほど、地の真ん中も5センチほど割れています。中古盤としては「中の下」くらいかもしれません。当方では敢えて補修はいたしませんのでご了解ください。画像をご参照ください。

◆このレコードは、1954年に録音されたもので、一説によるとサッチモ最後の傑作と言われています。この後も彼は幾多のレコードをリリースしましたが、熱血ジャズ・ファンにとってはこれが最後というわけです。私はミーハーなもんで「ハロー・ドーリー」や「ディズニー・ソングス」なんかも好きなのですが、生粋で申せばそんなのはジャズじゃねえってところなんでしょう。納得。

◆パーソネルは、トランペットにルイ・アームストロング、トロンボーンにトラミー・ヤング、クラリネットにバーニー・ビガード、ピアノにビリー・カイル、ベースにアーベル・ショウ、ドラムスにバレット・ディームス、そしてボーカルにルイ・アームストロングとヴェルマ・ミドルトンというメンバーです。

◆収録曲は、A面に「St. Louis Blues」、「Yellow Dog Blues」、「Loveless Love」、「Aunt Hagar's Blues」、「Long Gone」の5曲、B面に「Memphis Blues」、「Beale Street Blues」、「Ole Miss」、「Chantez-Les Bas」、「Hesitating Blues」、「Atlanta Blues」の6曲、計11曲です。

◆ルイ・アームストロングは1930年代以降、オーケストラによる演奏が多かったのですが、彼の本質はコンボにありということで、ルイ・アームストロング・オールスターズを1947年に結成します。ここらへんにはレナード・フェザーの貢献が認められますね。

◆でもって、DECCAの専属として華々しい活躍を為すんですが、1953年にはほぼ同じメンバーで初来日を果たしています。というような活躍を横目で見ていたジョージ・アヴァキャンが、オールスターズを丸ごと借り受けて録音したのが、このアルバムです。録音場所は何故かシカゴでした。

◆サッチモにとっても、一人の作品だけでアルバムを作るのは初めてだったはずで、しかも題材が「ブルースの父」と呼ばれる「W.C.ハンディ」ですから、かなりの緊張感を持って臨んだだろうと想像されます。聞くところによれば、このアルバムのデモテープを聴いた、当時81歳のW.C.ハンディが感激のあまり涙を流して喜んだと言われています。W.C.ハンディはブルースにブルーノートが存在することを見つけて、ブルースの定形を形作ったとして有名ですね。

◆さて、A面の1曲目はご存知の「St. Louis Blues」です。ハンディの代表的な曲のみならず、アメリカを代表するがごとき名曲でしょう。このアルバムでも最も長尺な演奏で9分近く要しています。ここでのプレイは控えめに見ても20年代のサッチモに負けない名演です。音質も含めれば、これこそ最高のパフォーマンスと言って過言ではありません。イェーイ、サッチモ、ブラボー!ってところで、ホンマに大したもんです。トラミー・ヤングの荒っぽいのが玉に瑕ですかね。

◆2曲目は「Yellow Dog Blues」で、「黄色い犬のブルース」と訳せますが、実際は違う意味のようです。黄色い犬ってフツーはいませんよね。ルイのボーカルが一際鮮やかです。

◆3曲目が「Loveless Love」。「愛なき愛」みたいなもんですが、原曲は「Careless Love」という民謡だったらしく、それに別の歌詞と曲を加えて出来上がったものだそうです。「不注意な愛」が「愛なき愛」になるんですから、何だか考えさせられます。「不注意」ならボンヤリ者の出来心か魔がさしたみたいなもんですが、「愛なき」になると何だか援交か淫行みたいでコワイものがありますね。でも、演奏はトラミーが荒れ気味ながらも全体としては感じさせてくれる名演で、ストレートにプレイしているサッチモが文句なしにイカシてます。

◆4曲目が「Aunt Hagar's Blues」。「ヘイガー叔母のブルース」てなもんで、何でもブルースにするオッサンでした。塀が叔母じゃないですから誤解のなきように。テンポがゆっくりめで、いわゆるブルース・フィーリングを描いています。ブルースってこういうものなの?

◆5曲目は「Long Gone」で、「長いこと不在」的な意味でしょうね。ちょっとした間違いから罪に問われて長いこと牢屋に入っていた兄ちゃんが、意を決して脱獄したみたいな風情のはずですが、皆で歌っているこの曲は「皆で歌えば、この世はハッピー」って感じで笑えます。

◆長くなりますので、B面のご紹介は省きますが、一つ付け加えておけば、2曲目の「Beale Street Blues」が凄いです。1910年代の作曲によるこの曲を、最高の歌と演奏で盛り上げています。サッチモ最高の名唱の一つでしょうか。

◆このアルバムで唯一不満があるとすれば、トラミー・ヤングの出来です。全体に荒れていて平板で、進行を間違うところもあって、それはそれなりに面白いんですが、ドラッグまみれだったんじゃないのと思える節もありますから、褒められたもんじゃありません。本質的にはいいプレイヤーなんですがね。

◆それを救っているのが、サッチモのリーダーシップとバーニー・ビガードの変態クラリネットです。品がありそうでヘナチョコ風でもあり、たまには豪快で、変幻自在という変態クラですね。彼を追いかけてるだけでも結構楽しめます。

◆多少ヤレがありますが、オリジナル盤の再生を楽しむにはお得かもしれません。



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