のとnoノート(JAZZ編)

超!長文の♪ジャズレコード評♪ですが、ジャズ好きの方にはお楽しみいただけると思います。

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ナット・キング・コール(NAT KING COLE)の「アンフォーゲッタブル」(UNFORGETTABLE)です。CAPITOLのオリジナル、12インチ盤になります。レコード番号はT357。

盤には少々スレとキズがありますが、概ね良好な状態です。また再生上は若干のプチパチが聴き取れるものの、これも仕方ない範囲かと思います。ジャケットには、ややスレと折れが認められますが、年代的には中の上くらいの程度でしょうか。エッジにも多少のスレがありますが、割れやヌケはありません。
これも50年以上前のアルバムとしては、まずまず良好な状態でしょう。

このレコードは1952年に録音されたオリジナル10インチ盤の後、1955年にリリースされた12インチ盤で、彼の有名曲を収録した決定盤の一つです。バックはネルソン・リドル・オーケストラで、極めて丁寧に歌うコールが秀逸です。正に美しい歌唱の見本とも言うべき内容で、生粋のジャズとは言えないかもしれませんが、コールの偉大さを再認識できる好盤です。こういう歌唱に触れることは、蓋し快感ではないでしょうか。

収録曲は、10インチ盤に収録されていた「Unforgettable」、「Portrait Of Jenny」、「What'll I Do」、「Lost April」、「Too Young」、「Mona Lisa」、「For Sentimental Reasons」、「Red Sails In The Sunset」の8曲に加えて、「Hajji Baba」、「Pretend」、「Make Her Mine」、「Answer Me, My Love」の4曲が追加されています。

今でも街角やテレビのCMで、彼の歌う曲を頻繁に耳にします。彼の名を知らなかったとしても、どこかで耳にして既に彼の歌声は、あなたの記憶に無意識のうちに刻まれているのではないでしょうか。1950年の初頭は、彼がソロ活動を開始した時期で、その1950年には娘のナタリー・コールが生まれています。この頃は公私共に気力の充実した時期だったことが窺えます。

ガラガラ声を出すために喫煙している」と言い、相当のヘビースモーカーだったコールは、健康を害して1964年に引退しましたが、その翌年にカリフォルニアはサンタモニカで48歳の生涯を閉じます。いかにも早すぎる死ではありました。彼の歌唱は、敢えて付加すべきものがないほど評価が定まっていますから、ついでに言及するのは野暮というものです。誰かが仰っていましたが、「身も凍るほど納得するキングであった…」という言葉でウマク表されていますな。

日本でナット・キング・コールのアルバムを入手するのは簡単で、ベスト盤などのCDが多数リリースされています。しかしご興味のある方には、やはりオリジナルLPをお薦めします。リマスタリングとかいう巧妙な謳い文句では表現し得ない何かが、ここにはありそうです。


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