のとnoノート(JAZZ編)

超!長文の♪ジャズレコード評♪ですが、ジャズ好きの方にはお楽しみいただけると思います。

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ポール・ブレイ(PAUL BLEY)の「アローン・アゲイン」(ALONE AGAIN)です。IMPROVISING ARTISTSのオリジナル盤になります。

このレコードは1975年に、あまりよく知られていないレーベルからリリースされた、ポール・ブレイによるソロ・ピアノです。実はこのIMPROVISING ARTISTSというレーベルは、ポール・ブレイ自身がキャロル・ゴスとかいうデザイナーと共同で設立した自主制作レーベルで、一時は日本盤も一部がリリースされていたようですが、今では殆ど忘れ去られているレーベルじゃないかと思います。

そんなわけで、彼のソロ・レコードとしては、1972年に録音されたECMによる「オープン・トゥ・ラブ」が非常に有名で、ソロ第2作である本作が「アローン・アゲイン」というのは、ECM盤を第1作と認知していたからでしょう。

巷では「オープン・トゥ・ラブ」の方が有名なだけ高い評価を得ているようですが、聴いてみれば、「アローン・アゲイン」の方が内容的には優れているようです。音の繋がりがより自然な感じで、更に艶かしさに磨きをかけたかというところ。よく彼のピアノは「官能的」だとか「エロティック」だとか形容されますが、聴き手のイメージをそういう方向に向けさせるテクニックとしてはキース・ジャレットより上手かもしれませんね。

ジャズのスイング感とは全く別物で、得体の知れないモノに巻き込まれるが如くの演奏かと思います。悪く言えば「変態ピアノ」の典型ですが、ジャズでないとは言えず、一応立派にジャズしているようです。「変態」は決して悪口ではなく、「ハマルと非常によい」の別表現とご理解ください。

ところで、彼は私生活でもスワップもどきの結婚生活を送っていましたから、違う意味でもやっぱり「変態」かもしれません…(失礼)。


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