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オスカー・ピーターソン(OSCAR PETERSON)の「マイ・フェア・レディ」(MY FAIR LADY)です。VERVEのオリジナル盤、ステレオ仕様になります。レコード番号はMGVS-6060。
盤には若干のスレと粗雑感が感じられますが、再生には殆ど問題ない程度です。ジャケットは、天が小口から10センチほど割れています。その他にヤレはありません。まあ中くらいの中古盤といったところでしょうか。
パーソネルはピアノにオスカー・ピーターソン、ベースにレイ・ブラウン、ドラムスにジーン・ギャメイジというトリオで、ギターレス・トリオに変わった頃のアルバムになり、この後すぐにドラムスはエド・シグペンに変わっていきます。
このレコードはミュージカル「マイ・フェア・レディ」のナンバーを収録した1958年の録音で、1959年にモノラル仕様が、1960年に本ステレオ仕様がリリースされています。ステレオ盤としてはこれがオリジナルになります。
上記のようにギターレス・トリオ黎明期のアルバムに当たり、全体的にはそれほどはハデ過ぎない演奏具合です。とは言え、オスカー・ピーターソンのピアノは流石に普通ではありません。強烈なドライブ感とスイング感で有名な彼ですが、その反面リリカルな表現もそこいらのピアニストでは足下にも及びません。
些か饒舌に過ぎる嫌いがともすれば指摘される彼の演奏ですが(その辺をサービスと割り切ってしまえば)、その演奏技術や歌心には平伏す術しか知りません。単にテクニックのひけらかしに終わっていないところが彼をして一流と言わしめる根拠の一つでしょう。
また、このアルバムでは題材をミュージカルに求めたからか、想像以上に抑制も効いた好演になっていると思います。「マイ・フェア・レディ」のジャズアルバムとしては、片やシェリー・マンのが有名ですが、ご存知のようにシェリー・マンはウェスト・コーストであり、サイドメンもピアノにアンドレ・プレヴィン、ベースにリロイ・ヴィネガーというウェストの人材を配しています。これはこれである種快適な演奏ゆえに愛聴盤の一つになりうる名盤です。ピーターソンのアプローチはそれと比べればやはり黒さが際立ってきます。
私は白人系やウェスト系も嫌いではないので、何が何でも黒ければいいというようなことは申しませんが、粘度と閃きを併せ持ったピーターソンの演奏に曰く捨て難い魅力を感じることも事実です。シェリー・マンのアルバムが1956年の録音であることを思えば、ピーターソンのそれは二匹目のドジョウという謗りを免れないところですが、そういう野暮はさて置いて耳を傾けられることを推奨します。この後、彼はエド・シグペンを加えたトリオで「ウェスト・サイド・ストーリー」を録音します。
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