のとnoノート(JAZZ編)

超!長文の♪ジャズレコード評♪ですが、ジャズ好きの方にはお楽しみいただけると思います。

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■ 頑固オヤジのレコード評 ■

レイ・チャールズ、ベティ・カーター(RAY CHARLES , BETTY CARTER)の「レイ・チャールズ・アンド・ベティ・カーター」(RAY CHARLES & BETTY CARTER)です。ABC PARAMOUNTのオリジナル盤、モノラル仕様になります。レコード番号は、ABC−385。
盤には多少のスレキズが見受けられますが、ほとんど音には影響ありません。まず普通に再生できます。


このレコードは、1961年6月にハリウッドで収録されたもので、レイ・チャールズとしても中々に異色のアルバムに相当します。デュエット・アルバムをベティ・カーターと録音するという行為自体が、当時の彼にとっては正に決断だったはずで、果たして結果は非常に好ましい出来と言えます。

詳しいパーソネルは不明ですが、アレンジと指揮はマーティ・ペイチが担当し、バックをジャック・ハローラン・シンガーズが務めます。プロデュースはシド・フェラーとのことです。マーティ・ペイチが担当していますから、いくらかポップス系に振ったとしても基本はジャズですね。



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収録曲は、A面に「Ev'ry Time We Say Goodbye」、「You And I」、「Goodbye--We'll Be Together Again」、「People Will Say We're In Love」、「Cocktails For Two」、「Side By Side」の6曲、B面に「Baby, It's Cold Outside」、「Together」、「For All We Know」、「Takes Two To Tango」、「Alone Together」、「Just You, Just Me」の6曲、計12曲になります。

A面はコール・ポーターの曲から始まり、ゴードン・ジェンキンスを間に挟んで、ロジャース・ハマースタイン、コズロウ・ジョンソンと続き、最後が快速調の「Side By Side」とあっという間に終わってしまいます。実際20分弱ではあります。B面は、「Baby, It's Cold Outside」から始まり、Togetherものが2曲、最後に「Just You, Just Me」と思わせぶりに終わります。こちらも20分弱でした。ちなみに「Baby, It's Cold Outside」は同時出品している「マーガレット・ホワイティング」のアルバムにも収録されています。聴き比べてみるのも一興でしょうか。

大体、この曲は男女の掛け合いソングですから、レイとベティのやり取りこそ聴くべきなんですが、台詞は余りと言えばあんまりな内容です。「もう、いかなきゃ」、「ねえ君、外は寒いよ」、「でも行かないと」、「外は寒いってば」…「君の瞳は星のように輝いているよ、帽子を取ろうよ、君の髪の毛は素敵だよ」…「やや、君の口許は美しい」…「君が肺炎になったら、僕はどうすればいいんだ」などと、とにかく女性を引き止めたい男性のあーでもないこーでもない攻撃が延々と続きます。訳詞なんぞを見ているだけでは、あまりにアホらしい内容なので聴く気が失せますが、そこはレイ・チャールズ、何だか嬉しいような気分にさせてくれるのが凡人には及ばぬ部類でしょう。

レイ・チャールズはATLANTICの後にABCへ移籍しましたが、ABC時代からアルバムにおける完成度がグッと上がったように感じるのは私だけでしょうか。勢いで乗り切ったATLANTIC時代に比して、ポップスと言えど洗練度が向上し、結果として押しも押されもせぬスターへと昇華したように思います。背景に何があったかは「RAY」をご覧いただくとして、ここでは省きます。

同時期のベティ・カーターは、このアルバムを収録した後、わずかな録音を残して、家族のために数年間の引退生活を余儀なくされます。そんな時期であった1961年にこんなアルバムが収録されていたのでした。何だか今となっては、ちょいと曰くありげに思わないでもありません。

さて、レイ・チャールズは2004年に亡くなってしまいました。晩年には「いとしのエリー」なんぞも歌って、賛否両論喧しい時期もありましたが、例えば映画の「ブルース・ブラザース」に出演していた彼を忘れることはできません。ずっと心に残るアーティストであったことに異論はないでしょう。殊更に付け加える言葉もないレイ・チャールズは、母国アメリカでは別格の扱いです。



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■ 頑固オヤジのレコード評 ■

ピート・ジョンソン、アルバート・アモンズ(PETE JOHNSON, ALBERT AMMONS)の「エイト・トゥ・ザ・バー」(8 TO THE BAR)です。RCAのオリジナル10インチ盤で、当然ながらモノラル仕様になります。レコード番号は、LPT9。

盤には特別に目立つキズなどはなく、若干のプチパチノイズは伴いますが、ほぼ快適に再生できる程度を保っています。

パーソネルは、タイトル通りにピート・ジョンソンとアルバート・アモンズによる演奏です。
このレコードは1941年に録音されたもので、「8 TO THE BAR」とは、8曲が収録されていることを表しているようです。

収録曲は「CUTTIN' THE BOOGIE」、「BARREL HOUSE BOOGIE」、「BOOGIE WOOGIE MAN」、「WALKIN' THE BOOGIE」、「SIXTH AVENUE EXPRESS」、「PINE CREEK」、「FOOT PEDAL BOOGIE」、「MOVIN' THE BOOGIE」の8曲で、ご機嫌なブギウギ・ピアノを堪能できます。



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裏面のライナーには「狭隘な意識の純粋ジャズ・ファンからは、ブギウギは本来、音楽的にみて進歩的なジャズではないなどと批判される対象のようだが、このパワフルでエキサイティングで刺激的な演奏を否定する人は誰もいない」と記されています。正にその通りで、ジャズの祖先とも言うべきスタイルには来るべきブレイクを予感させるパワーを感じます。

こういう下地があったからこそジャズはジャズに変貌していったと解釈するのが真っ当かなと思います。
講釈を垂れるより聴いてみてもらえば瞭然で、熱気に溢れた雰囲気には曰く代え難いものがあるでしょう。
往年の名演奏をオリジナル10インチでいかがでしょうか?



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■ 頑固オヤジのレコード評 ■ ※前回の続きは「3曲目が・・・」からご覧ください。

クインシー・ジョーンズ(QUINCY JONES)の「プレイズ・ヒップ・ヒッツ」(PLAYS HIP HITS) です。MERCURYのオリジナル盤、ステレオ仕様です。レコード番号はSR−60799。
盤には輸入盤特有の軽いスレが見受けられますが、おそらく最初からこういうもので、ほとんど問題ない程度です。気になるプチパチ・ノイズなども感じられません。
ジャケットは若干スレがありますが、天や底には割れはありません。表はビニールコーティングされた立派なジャケットです。中古盤としては上の部類でしょう。

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3曲目が「Desafinado」で、アントニオ・カルロス・ジョビンの作になる有名曲です。これを知らずにジャズやボサノバを聴いている人はいないでしょう。1962年にスタン・ゲッツとチャーリー・バードのアルバム「Jazz Samba」に収録されて大ヒットしました。ここではフルートやフレンチホルン、チューバの響きがヨガラセマス。その後で出てくるのがジム・ホールのギター。デスモンドとの共演でも有名なホールのボサノバも堪りません。

4曲目は「Exodus」です。アーネスト・ゴールド作曲の映画音楽で、邦題は「栄光への脱出」でした。アカデミーも受賞しているこれを料理してみると、ソロは冒頭からズート・シムズです。相変わらずのスムーズトーンで迫ります。眠くなるじゃないの? ご心配なく、バックのアレンジが効いてます。しかし「Exodus」は「え、クソ出す?」に通じるものがあって日本人には近寄り難い雰囲気を醸し出します。オマケにソロが「ズーッとします」だから尚更ですね。やーね、それってスカトロじゃん! ちなみにジャケット表の表記は「Exodus In Jazz」ですね、何なのこれ? 要は原曲の荘厳な雰囲気はこれっぽっちもないスインギーなジャズ曲に様変わりしてますから、そういうことなんでしょう。おそまつ。

5曲目が「Cast Your Fate To The Wind」で、ヴィンス・ガラルディの作になります。1963年にグラミー最優秀ジャズ楽曲賞を取ってます。時期的にもクインシーが時流を見るに長けていた証左ですね。ガラルディは後年にピーナッツのシリーズ盤(スヌーピーだよ)で編曲などを担当して、CDを出してました。ここではそれらを髣髴とされるアレンジで、スコットのピアノが中々に聴かせます。このアレンジを憶えておいて、後に活用したんかいなと思わずにいられません。それに、クインシー自身も後年の「Smackwater Jack」で再びこの曲を採り上げています。よっぽど好きだったんでしょうね。ついでに「Smackwater Jack」にもボビー・スコットはピアノで参加しており、クインシーとの繋がりは如何ばかりか。後年のはエレピを用いたソフト&メロウの先鞭みたいなアレンジですけど、ここではピアノトリオにブラスの特性を加えたイカしたアレンジでグッと来ます。ジャズ的な要素が濃くていいよね、っと思っていたらいつの間にか終わっていました。

6曲目が「A Taste Of Honey」。よく聴くメロディなんですけど、作者はボビー・スコットです。1960年代前半に流行りました。邦訳「蜜の味」なんで、メロウに迫ります。そりゃあ甘いだろ、辛い蜜ならプーさんも食べんわな。スコットはこの曲でグラミー賞を取ってます。ところで「A Taste Of Honey」と言えば、70年代後半だったかに「Boogie Oogie Oogie(邦題:今夜はブギ・ウギ・ウギ)」でヒットしたグループを思い出しますね。真正美形ではないもののセクシーに着飾った女性2人が、フロントでギターとベースを引っ掻きながら、ちょいと顔をしかめながら「ブギウギウギ〜」と歌ってたんですけど、その頃は阿呆な学生だったので案外ヨガって聴いていたものです。この曲はビルボードでもトップになり、グループはグラミー新人賞まで取ってますから、かなり受けが良かったんですね。今はどうしているんでしょう? もうとっくに50代の真正オバハンですけどね。

閑話休題。少々抑えめのアレンジが却ってイイ味出してます。だし汁は控えめにって感じですね、入れすぎるとくどくなります。曲の最後に出てくるサックスは誰なんでしょう? ここらで意外とローランド・カークだったりしてね。さて、ジャケット表には「Taste Of Honey」の表記で「A」が抜けてます。冠詞の扱いは難しいんですけど、そういうのって、あかんしー。

続いてB面の1曲目が「Back At The Chicken Shack」です。これもジャケット表には「Back To The Chicken Shack」の表記になってまして、どっちがホントなんでしょう? また寝られなくなりそう、って春日三球か!もう亡くなりましたけど、地下鉄ネタは一世を風靡しました。 ジャケット表の表記は左右のバランスゆえに適当に配分したみたいで、アメリカのいい加減さを思い知らせてくれる好例ということで辛抱しましょう。正解は「At」で、ジミー・スミスが1960年に同名のアルバムに収録したオリジナルです。きっと60年代初頭には流行っていたんでしょうね、でなければクインシーが採り上げないでしょう。残念ながら原曲を聴いたことがないので、これしか知りませんけど、原曲の黒さを髣髴とさせる演奏ではあります。冒頭の楽器は何なんでしょう? 弦楽器かなと思いますが、よく分かりませんでした。ブラスの切れ味が中々で、ジョー・ニューマンのトランペットとスコットのピアノが好対照。「鳥小屋へ戻って」からナニしたのかは謎です。

2曲目が「Jive Samba」、ナット・アダレイの作です。彼からはファンキーしか頭に浮かびませんので、コテコテの曲と思っていましたが、やっぱりコテコテみたいです。それなりのアレンジを施してもコテコテさは消えませんでした。サンバのリズムで始まりますが、ブラスが盛り上げて、ここでアルトを吹いているのは何とズート・シムズです。スムーズネスが真骨頂のズートにしてこの濃さですから、アレンジの妙が楽しめます。トロンボーンはクエンティン・ジャクソンでした。クエンティン・タランティーノとは違います。

3曲目は「Take Five」です。ご存知ポール・デスモンド最大のヒット曲です。ブルーベックの「Time Out」に収録された原曲は変拍子のリズムで、これまた一世を風靡しましたね。アルト奏者はフィル・ウッズとズートだそうで、へーそうなのって感じですが、聴いてみれば納得のプレイでした。デスモンドのような浮遊アルトとは違うクールさが垣間見えます。ブラスの盛り上げが良いような悪いような、ご判断はお任せします。

4曲目が「Walk On The Wild Side」で、これはルー・リードのそれとはちょっと違います。ルー版は1972年に発表されてますから、このレコードの時にはまだ陽の目を見ていません。これはエルマー・バーンスタイン作曲の映画音楽からの登用になります。クラシックの指揮者であるレナード・バーンスタインとは親戚なんでしょうか? 多分違うと思います。エルマー・バーンスタインは「ゴーストバスターズ」のサントラにも関わってたそうで、その筋では中々著名な人物だったようで2004年に死んでます、合掌。この曲は上記のジミー・スミスも彼のアルバム「Bashin'」の中で演奏しています。それくらいだからアーシーに進みます。イェーイ、ファンキー、アーシーってなもんで、ボビー・スコットもオルガンを弾いてます。思うに、クインシーはスコットを買っていたみたいですね、結構な数の曲に彼のソロが出てきます。映画音楽だからそれなりの大層さでアレンジしたみたいで、オルガンのソロを挟んで劇的に終わりました。「野蛮な側を歩こう」って、ナニが野蛮なのか、これも謎でした。

5曲目は「Watermelon Man」で、ハービー・ハンコックのこれも最大のヒット曲でしょう。ハービー自身が「Takin' Off」で発表した後、1973年に「Head Hunters」で再演しています。単純に西瓜売りの曲ですけど、何だか暑そうです。西瓜は夏のものですから止むを得ませんが、ホントに暑苦しい。チャカポコとチューバのバックでブラスが吠えて、ボーカルまで入ってますから、あ〜暑い。ここでのアルトも、フィル・ウッズとズート・シムズだそうで、クールにはなりきれなかった後悔が見え隠れ。西瓜売りだと、麦わら帽子に天秤棒みたいな風体を想像して、汗だく以上の何者でもありません。

最後の曲が「Bossa Nova U.S.A.」です。これは、何とデイブ・ブルーベックの作です。ご時世には逆らえずボサノバもやってみたんですね。出だしからズートのテナーが快調で、後を受けたホールのギターも軽快で、流石はソフト&スムーズの両巨匠でした。で、それだけかい?

12曲も入っているので、ご紹介が長くなり、失礼いたしました。結構クインシーは好きなもので、ついつい書いてしまいます。あっ、掻いてるんじゃないんでね、誤解のなきよう。ここまでご覧いただいて有難うございます。我ながらホンマに疲れました。あ〜しんど。

いずれにしても、クインシーの才能が溢れ出た1枚であることに疑いはありません。癪だけど、昔からクインシーは大したものでした。財を成すのも当然だったんですね。あ〜羨ましい。

しかし、ジャケットのクインシーはイカシてます? 両手を広げて自信たっぷりですね。人差し指の立っているのがご愛嬌。

MERCURYにしては、かなりいい録音です。変なプチパチもなく、快適に再生できますので、ちょいと驚きでした。



※前回の「続きは明日へ」から5日・・・お待たせしてすんまへんm(_ _)m ブログ管理人:のと2より

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■ 頑固オヤジのレコード評 ■

クインシー・ジョーンズ(QUINCY JONES)の「プレイズ・ヒップ・ヒッツ」(PLAYS HIP HITS) です。MERCURYのオリジナル盤、ステレオ仕様です。レコード番号はSR−60799。

盤には輸入盤特有の軽いスレが見受けられますが、おそらく最初からこういうもので、ほとんど問題ない程度です。気になるプチパチ・ノイズなども感じられません。

ジャケットは若干スレがありますが、天や底には割れはありません。表はビニールコーティングされた立派なジャケットです。中古盤としては上の部類でしょう。

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このレコードは1963年に録音されたもので、クインシーが多様なプレイヤーを集めて制作した注目盤の一つです。

曲ごとにパーソネルは異なるでしょうが、一応ジャケットに記載のあるパーソネルをご紹介します。オルガンとピアノにラロ・シフリン、ボビー・スコット、パティ・ボーン、ベースにミルト・ヒントン、ジョージ・デュビビエ、アート・デイヴィス、ベン・タッカー、メジャー・ホリー、クリス・ホワイト、ドラムスにルディ・コリンズ、オシー・ジョンソン、エド・ショーネシー、トランペットにジョー・ニューマン、クラーク・テリー、アーニー・ロイヤル、スヌーキー・ヤング、ジェームズ・ノッティンガム、アル・ペリシ。
サックスにズート・シムズ、ローランド・カーク、アル・コーン、ジェームズ・ムーディー、ウォルター・レビンスキー、トロンボーンにビリー・バイヤース、ポール・フォーリズ、ジミー・クリーブランド、クエンティン・ジャクソン、カイ・ウィンディング、トーマス・ミッチェル、サント・ルッソ、メルバ・リストン、フレンチホルンにジュリアス・ワトキンス、ジェームズ・バフィントン、レイ・アロンジ、ボブ・ノーザン、アール・チャピン、ポール・イングラハム、フレッド・クライン、ウィリー・ラフ。
ギターにケニー・バレル、ジム・ホール、ウェイン・ライト、サム・ハーマン、パーカッションにジェームズ・ジョンソン、チャールズ・マッコイ、カルロス・ゴメス、ジャック・デル・リオ、ホセ・ポーラ、ビル・コスタ、ジョージ・デヴィンズ、リードにロメオ・レンケ、バド・ジョンソン、セルダン・パウエル、ジェローム・リチャードソン、チューバにビル・スタンレー、ジェームズ・マックアリスター、ハーモニカにチャールズ・マッコイとなっています。あ〜あ疲れた。

知らない人も多いのですが、知ってる人も多いですね。これほどのメンバーを揃えられるんだから、やっぱりクインシーは昔から名士です。ベイシー楽団との繋がりも濃そうですし、ギターにバレルやホールが入っているのも驚きです。個人的にはベースのメジャー・ホリー(堀井巻尺さん)が愉快で、エッヘッへです。

収録曲は、A面に「Comin' Home Baby」、「Gravy Waltz」、「Desafinado」、「Exodus」、「Cast Your Fate To The Wind」、「A Taste Of Honey」の6曲、B面に「Back At The Chicken Shack」、「Jive Samba」、「Take Five」、「Walk On The Wild Side」、「Watermelon Man」、「Bossa Nova U.S.A.」の6曲、計12曲です。

ジャケット裏のコピーには「Big band arrangements of today's soulful jazz hits」とあり、「今日の魂一杯ジャズ・ヒット・ナンバーのビッグ・バンド・アレンジ」みたいな意味になりますね。まあ、要するにこの頃流行ったナンバーをビッグ・バンドでアレンジしてみましたということで(誰でも分かりますが)、クインシーなりのアレンジでヒップですよ、とでも言いたげな惹句です。

さて、A面の1曲目は「Comin' Home Baby」です。有名なハービー・マンの「At The Village Gate」の冒頭に入っていた名曲ですね。作者はご存知のベン・タッカーですけど、彼も今回のセッションに加わっています。オリジナルの演奏よりも速いテンポで、畳み掛けるというのはこういうことでしょうね。ブラスとギターやフルートあたりの対比が秀逸です。ここでのギターはジム・ホール(!)。ほっといても体が動き出すようなスイング感で、イケてまっせ。と思っていたら、すぐに終わってしまいました。3分弱、「もう終わってしまったの?」、「すんまへん」

2曲目は「Gravy Waltz」。イカにもタコスにもポップ・コーンな佳作なんですが、何と作者はレイ・ブラウンなんですぜ。若いときからオッサン風貌のレイ・ブラウンが書いた曲も、クインシーに係るとますますイェーイ!ヒップだぜ! ボビー・スコットのメリハリ・ピアノが冴えてます。

で、この曲は「Steve Allen Show」のテーマソングとしてブラウンが作曲し、スティーブ・アレン自身が詞を書いて歌っています。ちょいと歌詞の邦訳を引用…。

可愛いママが台所にいる素敵な日、

グツグツ煮えるグレイヴィー(肉汁)ソースが半マイル先まで匂っている

アサガオに僕は「おはよう」と声をかける、

楽しそうにさえずる小鳥が彼女の誠実さを伝えてくれる

やあ、彼女は僕が来るのを見たらフライパンを取りに一生懸命走ったよ

煮過ぎにならないよう味見をして、蜜蜂みたいにムーンと鼻をならしていたんだ

シダレヤナギ君(Mister Weeping Willow)、僕は短所や失敗なんて気にならなくなったのさ

だって、僕の彼女はいつでも出来たてのグレイヴィー・ワルツをする準備ができているんだから



どうにもわけの分からない歌詞ですね。「肉汁ワルツ」に歌詞を付けたらこんなものでしょうか?

≫明日へ続く


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■ 頑固オヤジのレコード評 ■

ワーデル・グレイ(WARDELL GRAY)の「ライブ・イン・ハリウッド」(LIVE IN HOLLYWOOD) です。XANADUのオリジナル盤です。レコード番号はXANADU146。

盤には目立つキズもなく、ほぼ新品同様かと思います。聞かれた形跡がほとんどなく、プチパチ・ノイズなども感じられません。

ジャケットは、天に若干の当たり跡が見受けられますがヌケや割れはありません。どうもデッドストックだったようで、小口に少しのヤケが認められる程度で、その他は良好です。

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このレコードは1978年にXANADUからリリースされたものです。ご存知のように、XANADUのゴールド・シリーズは過去の発掘みたいなシリーズで、これも1952年に録音されたライブをLP化したものです。そういう意味ではオリジナルと言っても差し支えないでしょう。

パーソネルは、テナー・サックスにワーデル・グレイ、トランペットにアート・ファーマー、ピアノにハンプトン・ホーズ、ベースにジョー・モンドラゴン、ドラムスにシェリー・マンで、中々に興味深いメンバーでの演奏です。一説によるとギターも加わっていたそうですが、よく聴こえませんし、LPのクレジットにも記載はありませんので、クインテットということにしておきます。

収録曲は、A面に「The Squirrel」、「Taking A Chance On Love」、「Jackie」の3曲、B面に「Donna Lee」、「Pennies From Heaven」、「Get Happy」、「Bernie's Tune」の4曲、計7曲です。録音は1952年9月9日です。

さて、A面の1曲目はタッド・ダメロンの「The Squirrel」です。普通に訳すと「リス」ですね、あの駆け巡る「リス」です。「かけめぐる青春」じゃないでしょうが、すばしっこい「リス」をタイトルにした割りには適度なテンポでプレイしてます。「かけめぐる青春」が分かる方は、ビューティーな中々の中年か女子プロファンですねっ! 彼女らは今どうしているんでしょう?「あの人は今」に出てほしいものです。演奏の方は極めて普通に進行します、って手抜きかいな。

2曲目が「Taking A Chance On Love」、アート・ファーマーがいませんね、トイレにでも行ったのでしょうか。あるいは曲のタイトル通り、チャンスを見つけて走り出したんでしょうか? ホーズの、ぎこちないようでいて落っこちる寸前で器用に踏み止まっているソロが堪りません。もしかしたらホーズもトイレに行きたかったのか、ファーマーに抜け駆けされて悔しかったんですかね。グレイは我関せずのマイペース・プレイで終始してますから、流石でした。

A面最後は「Jackie」、初っ端から何だか低音で迫りますので、違う楽器を吹いているように聴こえます。ハンプトン・ホーズ作のブルース・ナンバーです。「Jackie」って誰のことでしょうね? まさかジャッキー・マクリーンじゃないでしょうし、ジャクリーン・ケネディも未だ出て来てないでしょうし、きっとホーズのGFか何かでしょうね。グレイのソロがスムーズに進んで、乗ってきたところでアート・ファーマー登場。後年のソフト・トーンとはちょいと違った、ややズッコケながらのソロが続きます。ほんで、ホーズがまたもやの危なげな展開です、GFでも思い出していたようですね。「これが済んだら、あの子とデート!」ってなもんで…。と思ったら、そのまま終わっていました。

B面の1曲目が、ご存知「Donna Lee」です。パーカーに負けず劣らずの急速調で始まります。相変わらずのスムーズなソロで、もう少しエグさがあってもいいかも。ですがレスター直系のようなアドリブの展開に代え難いものがあるのも事実です。続くファーマーもブラウンほどではないにしても、当時のマイルスよりは些か流麗じゃないでしょうか。ホーズも速いテンポに頑張って合わせて、パウエル風のフレーズも交えつつ快演でした。と、曲に敬意を表してまともなご紹介。

2曲目は「Pennies From Heaven」、ミュージカルに挿入されていた曲だそうで、いかにも気持ちよいテンポで進みます。「空からお金が降ってくる」という脳天気な曲でして、傘を逆さに差してたらお金が溜まるそうで、この不況のご時世にそんな傘があるなら欲しいですね。演奏ですが、最も妥当で最適な調子かなと思います。熱気バリバリでもなく、クールでもない中庸さが心地よくノッテて、うーんワンダフル。ちょっと冗長かなと思わないでもないですが、快適だから許しましょう。またファーマーがいませんね。今度はトイレじゃなくて何でしょう? グラス片手に口説いてんじゃないだろうな。

3曲目が「Get Happy」です。今度はファーマーもいます。上手く口説けて「ゲット・ハッピー」ってか? 前曲よりはやや速めで、淀みないグレイのソロが洒脱で、ファーマーもソフト・メロメロではないソロで応戦しています。続くホーズもメリハリの効いたソロで盛り上げています。ほんの少しだけ珍しくマンがソロっぽく叩いています。といいことばかりのようですが、相変わらずベースは堅実バッキングに徹していて、あんまり面白くないぞ。誰だったっけベースは? そうそう「縄文ドラゴン」ですね。縄文時代に竜がいたのかどうかは知りませんが、今回は目立たない存在でした。しかしファーマーの吹っ切れたようなプレイはどうでしょう? 休憩してる間にナニかあったんかい、おい。

最後の曲が「Bernie's Tune」、バーニー・ミラーが1940年頃に書いたリフ・ナンバーです。この出だしを聴くだけでノッテしまうのは、ジャズ聴きの性でしょうか。そのくらいよく採り上げられた曲ですね。この曲でふと思い出すのが、ソニー・スティットとアート・ペッパーが共演したアルバム「Groovin' High」です。日本企画のアルバムだったんですが、スティットとペッパーの共演はこのときだけで、両者のバトルを満喫できる楽しいアルバムでした。ご興味のある方はCDでも出てるようですので、お試しあれ(内緒ですが、私はスティットの隠れファンです)。

閑話休題。ライナーによりますと、このギグのほんの1ヶ月ほど前(8月16日)にジェリー・マリガンがチェット・ベイカーとこの曲をプレイしており、「The Genius Of Gerry Mulligan」に収録されています。まさかそのときのプレイを聴いていたわけではないんでしょうが、結構意識したような演奏になっているのが笑えます。つまりマリガン・ベイカーのは所謂ピアノレス・クァルテットで一種独特な響きを醸し出しますが、この当時はゲテモノ扱いされていたはずです。グレイらは対照的に普通のクインテットでプレイし、「こっちの方が正統だもんね」的な展開をしてくれるのが笑かしよるのです、今となっては。最後の方でマンとの小節交換が聴けます。

ワーデル・グレイには、デクスター・ゴードンとのバトルで有名な「The Chase And The Steeplechase」というレコードがあり、「The Chase」は1952年2月2日にパサデナで収録されたライブ盤です。この「Live In Hollywood」は同年9月9日にウィルシャー・ブールバードの「Haig Club」で収録されていますから、「The Chase」から7ヵ月後の演奏です。

この後はゴードンとタッグを組むこともなく、1953年以降はウェスト・コースト・ジャズの隆盛から演奏機会がほとんど無くなっているようです。で、1955年に事故死していますから、このレコードは案外に貴重なものかもしれません。ただし、録音の程度はそれなりですので、ご承知おきください。

当時の「Haig」で、「Haig Unit」とも呼べる存在が、このホーズのピアノ・トリオです。まったく同じ日、1952年9月9日に録音されたトリオでのレコードも、XANADUから世に出ていました。ホーズもこの翌年の夏から兵役で2年間ほどブランクがありますから、1952年の録音は押さえておきたいところかもしれません。



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