のとnoノート(JAZZ編)

超!長文の♪ジャズレコード評♪ですが、ジャズ好きの方にはお楽しみいただけると思います。

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2008年06月

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◆アンドレ・プレビン(ANDRE PREVIN)の「ア・タッチ・オブ・エレガンス」(A TOUCH OF ELEGANCE)です。COLUMBIAのオリジナル盤になります。レコード番号、CL−1649、モノラル仕様です。
盤には多少のスレが見受けられますが、再生にはそれほど問題ない程度です。何だか重みのある再生音を楽しめます。

◆ジャケットにも多少のスレが見受けられ、天地は幾分割れています。天部分は一部テープで補修してあります。まあ、年代から思えば全体としては中くらいの程度じゃないでしょうか。

◆パーソネルはピアノにアンドレ・プレビン、ベースにレッド・ミッチェル、ドラムスにフランク・キャップで、大半の曲にはオーケストラの伴奏も付きます。が、このストリングス・オーケストラが尋常ではない響きをもたらしています。アレンジしたのはやっぱりプレビンその人なんでしょうか?

◆大体、日本で「アンドレ」と言えば「オスカル」と返事が返ってくるようですが、この「アンドレ」君はクラシックからジャズからポップスまで、多岐に渡ってそれなりに名声を博した有名人ですから、お間違いなきよう。まあ西海岸でも彼に比肩する存在は中々見出しにくいですね。

◆このレコードは1960年頃に録音されたもので、主にデューク・エリントンの曲を採り上げています。タイトル曲の「A TOUCH OF ELEGANNCE」はプレビンがエリントンに捧げた曲とされています。
収録曲は、A面に「I Got It Bad」、「Satin Doll」、「I Let A Song Go Out Of My Heart」、「Perdido」、「Solitude」、「Le Sucrier Velours」の6曲、B面に「A Portrait Of Bert Williams」、「A Touch Of Elegance」、「It Don't Mean A Thing」、「Prelude To A Kiss」、「What Am I Here For」、「Sophisticated Lady」の6曲、計12曲になります。


◆1曲目の「I Got It Bad」から、ムード満点ですね。邦訳の「私はそれを悪くしました」どころではない劇的なアレンジで嬉しくなります。ストリングスが一糸乱れぬサポートで盛り上げてます。

◆2曲目はお馴染みの「Satin Doll」です。何だかおどろおどろしいようなイントロから始まります、オカルト映画じゃないんだから…。プレビンのピアノはポツポツ・タッチで、ストリングスとの対比が面白いなと思っていたら、急にコードになったり、やけに躍動的なフレーズを展開したり、聴いてて飽きさせませんね。で、唐突に終わってしまうのが、これも何だか奇妙なんですが、この辺りが「絹の人形」ってことでしょうか?

◆3曲目が「I Let A Song Go Out Of My Heart」で、「私は、歌を私の心臓から出させました?」って全然意味が分からない訳になりますね。適当な邦訳があれば教えてください。まずストリングスのイントロから、プレビンが思い入れたっぷりにテーマを演奏します。プレビンのソロではストリングスもちょいと遠慮めで、気がついたら終わっていました。心から沁みだした歌はどこに行ったんでしょう。

◆4曲目は「Perdido」。のっけからプレビンのピアノが明瞭で、テーマ旋律はストリングスに任せています。まあよくあるアレンジのようですが、ピアノがジャズしてて結構快感です。ゴロゴロ・タッチもできるプレビンです。

◆5曲目も有名な「Solitude」、訳せば「孤独」ですね。「俺は孤独さ」なんていう映画で聞いたようなセリフがついつい思い出されます。ちょっぴり切ないようなアレンジで、プレビン君は大衆の欲求をよくご理解なさっています。ついでに、ウェス・モンゴメリーのプレイも聴き直したくなりますね。

◆A面ラストは「Le Sucrier Velours」で、何と読むのか分かりません、「ル・スクリア・ヴェロア」ですかね?「砂糖壺ベロア」という全く意味不明な訳になりました。女王組曲に入っていた1曲ですね。砂糖壺だったら、そりゃあ甘いことでしょう。放っておくとアマアマの1曲だったのかもしれませんが、ピアノの中々硬質な音がやや救っていますか?甘いことに変わりはありませんが…。

◆B面にも聴いたことのある曲が目白押しで、ご紹介したいのですが長くなりますので割愛します。ただ、どちらかと言うと、B面の方が聴き応えがあるような気がします。自分で言っておいて何ですが、「割愛」ってキャッツ・アイみたいですね。あの美人3姉妹のコミックは随分売れました、テレビ・アニメが懐かしい。余計な話しで、どうもすみません。

◆で、総じてこれらの有名曲がちょいと違った雰囲気で楽しめる異色盤だと思います。イージー・リスニングやムード・ミュージックと勘違いされそうな内容なんですが、そこは名士プレビン君、見事な展開に粗探しも難しい。一時流行ったカラベリとかルフェーブルとは全然違うハードなところを披露しています。エリントンの曲を気軽に楽しむには好適じゃないでしょうか?

◆このアルバムは1990年代にCDによって再発されましたが、ジャケットデザインも収録曲も内容が一変してました。若かりし頃のプレビンがにやけた表情でこちらを向いている、何とも所有欲の湧かない見事なジャケットでした。今はそれすらも廃盤のようです。へたれ再発CDではなく、モノラル仕様でのオリジナルLPはいかがでしょうか。結構レアな逸品かもしれません。



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◆アーマッド・ジャマル(AHMAD JAMAL)の「ハッピー・ムーズ」(HAPPY MOODS)です。ARGOのオリジナル盤、ステレオ仕様になります。レコード番号は、LP662。

◆盤にはややスレキズが見受けられますが、音には殆んど影響ありません。多少のプチパチが聞こえますが、45年以上前のレコードでは、この程度はいたし方ありません。

◆ジャケットは、ややスレとヤケが認められ、左下角に当たりが認められます。ヌケや割れはありませんので、普通程度の中古盤といったところでしょうか。画像をご参照ください。

◆パーソネルは、ピアノにアーマッド・ジャマル、ベースにイスラエル・クロスビー、ドラムスにヴァーネル・フルニエというトリオです。
このレコードは1960年にシカゴで録音されたもので、ジャマル・トリオ最盛期の演奏を捉えたアルバムの一つです。

◆シングル・トーンが美しく響き、微妙なブロックも挟み、尚且つ間の取り方が絶妙なジャマルの演奏は、強アタックでなくとも何故かスイングするから不思議です。レッド・ガーランドのタッチと似たところもあり、当時のマイルス・デイヴィスがメンバーに欲しがった気持ちが分からなくはありません。と言うより、ジャマルのイメージをガーランドに求めたのかもしれません。

◆ジャマルとしては、マイルスのグループに入っていたら、その特質はうまく表出できなかったのではないかとも思いますので、マイルスの誘いを断っておいて正解だったのでしょう。
収録曲は、A面に「Little Old Lady」、「For All We Know」、「Pavanne」、「Excerpt From The Blues」、「You'd Be So Easy To Love」の5曲、B面に「Time On My Hands」、「Raincheck」、「I'll Never Stop Loving You」、「Speak Low」、「Rhumba NO.2」の5曲、計10曲です。

◆冒頭の「Little Old Lady」一発でジャマル節全開です。ほかも聴きどころがそれぞれありますので、じっくりと聴かれることをお薦めします。快速調の「Speak Low」などイー感じです。ジャケット写真にはジャマルのニヤケタ顔が写っていますが、これで判断してファンキー・コテコテと誤解なさらぬように…。



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◆ケニー・バレル(KENNY BURRELL)の「マン・アット・ワーク」(MAN AT WORK)です。CADETのオリジナル盤、ステレオ仕様になります。レコード番号はLPS−769。とは言うものの、実は既にARGOからリリースされていた「A NIGHT AT THE VANGUARD」のCADETによるリイシュー盤です。一応CADETではオリジナルになるようなので、何とも表現に苦しむ盤ではあります。

◆盤は、見たところ目立つキズもなく良好な再生が可能かなと思われるのですが、実はA面にはスレがあって一部にジャリが付き纏います。B面も綺麗そうでいて少々ノイズの混じる箇所があります。年代からは、こんなものなのかもしれませんが、神経質な方にはお薦めしません。演奏を楽しむ分にはそう問題ないと思いますが、個人差があるでしょうから…。

◆ジャケットにはスレが見受けられますが、抜けや割れはありませんので、全体としては中くらいかと思います。画像をご参照ください。

◆このレコードは1959年にニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードでライブ収録されたものです。「NYでのライブなのに、何でシカゴのレーベルなんだ」と野暮は言いっこなしです。バレルにあやかってNYに来たかったんじゃないですか、CHESS(すなわちARGOでCADET)の面々も。

◆パーソネルはギターにケニー・バレル、ベースにリチャード・デイヴィス、ドラムスにロイ・ヘインズというトリオです。

◆収録曲は、A面に「All Night Long」、「Will You Still Be Mine」、「I'm A Fool To Want You」、「Trio」の4曲、B面に「Broadway」、「Soft Winds」、「Just A-sittin' And A-rockin'」、「Well, You Needn't」の4曲、計8曲です。「Soft Winds」はバレルのお気に入りみたいですね。どこかでも見掛けたことがあります。

◆こういう組み合わせの場合は、バレル節が横溢するような感じですね。ベースもドラムスもそれぞれが達人で、誰にでも合わせられるヴァーサタイルなプレイヤーですから、バレルの特色を打ち消すことなくバッキングするはずです。

◆で、結果は大体そのとおり。ロイ・ヘインズのドラムスが必要以上に大きく聴こえる箇所はありますが、それはそれで快適に聴こえますから、やっぱりロイは只者ではないのでした。この人はホンマに凄いと思います、今更ながら。リチャード・デイヴィスも堅実かつ強靭、ぶれないバックアップで盛り立てています。後年の見るも無残な姿は、この頃からは想像できません。

◆アルバム・タイトルが泣かせますし、ジャケットを飾る「仕事中の人」って立て看板がイナセじゃあーりませんか。このジャケットだけで私は買いでした。ドン・ブロンスタインとかいう人の写真だそうですが、こういうのが好きですね、私は。ARGOのは若いバレルがギターを持って写っているだけのツマンナイものでしたから、ジャケットで言うなら断然こっちです。

◆さて、1曲目は「All Night Long」です。プレスティッジに同名のアルバムがあり、バレルの代名詞みたいに扱われている曲かもしれません。一晩中ナニをやっていたのかは知りませんが、けだるいようでウキウキの雰囲気が堪りませんね。まあ事後は充足感でこんなものなのでしょう…。シングル・ラインとコードのバランスが絶妙です。黙って聴けば、ピタリと分かるの典型ですから、聴いてみてください。

◆2曲目は「Will You Still Be Mine」。作者はマット・デニスですね。「マットでニス」とか「マットで西」じゃありませんので、お間違いなきよう。レッド・ガーランドの超有名盤「グルーヴィー」に入っていますから、皆さんよくご存知のアノ曲です。軽快なタッチでブリブリ迫ります。ロイ・ヘインズが抜群のバッキングです。原曲は曲中にいろんな固有名詞(つまりは人の名前)が出てくる面白い曲です。かの、マリリン・モンローの名前も出てきて「胸の小さい太ったオバサンでも…」なんていう歌詞があるそうです。なーんだ、要するに「私がおばさんになっても」のリメイクなんですか、って逆だろ! でも森高千里は良かったですね、最後の正統派アイドルじゃないかと今も密かに慕っています。江口洋介と結婚して子供も儲けてしまいました、くそーっ、残念!

◆3曲目が「I'm A Fool To Want You」で、翻訳ソフトでは「私はあなたが欲しい馬鹿です」になるんですが、歌詞を見てたら、やっぱり馬鹿者かと思わないでもありません。どうもシナトラが作詞したものにプロがちょいと手を加えたという出自のようです。男性でも女性でもどちらでも歌えるような内容ですけど、どっちかというと女性が歌った方が合うかもしれません。要するに、「手に負えない異性(いわゆるプレイ・ボーイかガールか)を好きになって、何度も別れようとして、実際別れたんだけど、やっぱりアノ人が忘れられない。ああ、アナタなしにはいられない」という、よくあるアンポンタンの歌ですね。何でもシナトラが1951年にこれを歌ったときは、離婚の後にエヴァ・ガードナーと結婚した頃だそうで、自分の境遇を歌ってたんですね。バレルの演奏は、ギターであたかもその詩を歌っているかのように聴こえます。欲目かもしれませんが、ライブでの雰囲気がそれをさらに助長して、傑作バラードになりました。

◆4曲目は「Trio」です。エロル・ガーナーの作になる快活な曲で、彼の作は「Misty」だけではなかったのでした。前曲とはうって変わった明るいプレイです。ここでもコードとシングル・トーンのバランスが見事で、こんな演奏もできるんだよとでも言いたげなプレイが必聴でしょう。ヘインズのドラムがやっぱり大きいかなあ?

◆B面に移って1曲目が「Broadway」です。作者がBird, Woode, McRaeとありますから、パーカーとジミー・ウッドとカーメン・マクレーの共作かと思いきや、全然違う人でした。ビル・バード、テディ・マクレー、ヘンリー・ウッドという人たちです。一応スタンダードになってますね。バップのノリでいてメロディアスに展開するバレルは快感です。後半のバレルとヘインズの交換では、ヘインズの無造作のようでいて的確な応答に痺れますよ。

◆2曲目は「Soft Winds」で、ご存知ベニー・グッドマンの作です。その昔、グッドマンはハンプトンやチャーリー・クリスチャンを加えたセクステットで初演してます。すべてのギタリストにとってクリスチャンは尊敬に値する存在ですから、バレルも敬意を表して採り上げたんでしょうか。あっという間にブラシとスティックを持ち替えるヘインズは手品師かいな…。

◆3曲目は「Just A-sittin' And A-rockin'」といいます。エリントンとビリー・ストレイホーンの作で、ちょうど座ると揺れるんでしょうか? よく分かりませんが、バレルはエリントンが好きなんですね、そんな敬愛の感じられる演奏でした。

◆最後の曲が「Well, You Needn't」で、これも有名曲の一つですね。お馴染みのセロニアス・モンクによる作曲です。モンクのトリオ・アルバムでも聴けますが、ここでのバレルはモンク風どっぷりではなくて、やっぱり多少はメロディアスに演奏してます。余計なことは「しなくていいよ」ってなもんですかね。

◆全編に渡って、バレルのレロレロ・トーンが快調です。専門的な用語では他の表現も可能でしょうが、私は専門ではありませんので、こんな表現でご勘弁を。生硬でハードなバレルがレレレレー、ローンローンと聴こえるのは私だけでしょうか…。

◆私はたまたまバレルが好きなもので、彼の演奏なら何でもOKなんですが、ここでのバレルは生真面目な中に太目のトーンでグイグイ迫ります。BNの有名盤に劣らぬ演奏だと勝手に思っています。さっきも書きましたが、ドラムスの音がやや大き目に聴こえるところが気にならなくもないのですが、ライブだから仕方がないと言えばそれまでです。でも、収録する席が悪かったんじゃないの、と突っ込みたくなる録音ではありました。暴言多謝。

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