のとnoノート(JAZZ編)

超!長文の♪ジャズレコード評♪ですが、ジャズ好きの方にはお楽しみいただけると思います。

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■ 頑固オヤジのレコード評 ■

クインシー・ジョーンズ(QUINCY JONES)の「プレイズ・ヒップ・ヒッツ」(PLAYS HIP HITS) です。MERCURYのオリジナル盤、ステレオ仕様です。レコード番号はSR−60799。

盤には輸入盤特有の軽いスレが見受けられますが、おそらく最初からこういうもので、ほとんど問題ない程度です。気になるプチパチ・ノイズなども感じられません。

ジャケットは若干スレがありますが、天や底には割れはありません。表はビニールコーティングされた立派なジャケットです。中古盤としては上の部類でしょう。

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このレコードは1963年に録音されたもので、クインシーが多様なプレイヤーを集めて制作した注目盤の一つです。

曲ごとにパーソネルは異なるでしょうが、一応ジャケットに記載のあるパーソネルをご紹介します。オルガンとピアノにラロ・シフリン、ボビー・スコット、パティ・ボーン、ベースにミルト・ヒントン、ジョージ・デュビビエ、アート・デイヴィス、ベン・タッカー、メジャー・ホリー、クリス・ホワイト、ドラムスにルディ・コリンズ、オシー・ジョンソン、エド・ショーネシー、トランペットにジョー・ニューマン、クラーク・テリー、アーニー・ロイヤル、スヌーキー・ヤング、ジェームズ・ノッティンガム、アル・ペリシ。
サックスにズート・シムズ、ローランド・カーク、アル・コーン、ジェームズ・ムーディー、ウォルター・レビンスキー、トロンボーンにビリー・バイヤース、ポール・フォーリズ、ジミー・クリーブランド、クエンティン・ジャクソン、カイ・ウィンディング、トーマス・ミッチェル、サント・ルッソ、メルバ・リストン、フレンチホルンにジュリアス・ワトキンス、ジェームズ・バフィントン、レイ・アロンジ、ボブ・ノーザン、アール・チャピン、ポール・イングラハム、フレッド・クライン、ウィリー・ラフ。
ギターにケニー・バレル、ジム・ホール、ウェイン・ライト、サム・ハーマン、パーカッションにジェームズ・ジョンソン、チャールズ・マッコイ、カルロス・ゴメス、ジャック・デル・リオ、ホセ・ポーラ、ビル・コスタ、ジョージ・デヴィンズ、リードにロメオ・レンケ、バド・ジョンソン、セルダン・パウエル、ジェローム・リチャードソン、チューバにビル・スタンレー、ジェームズ・マックアリスター、ハーモニカにチャールズ・マッコイとなっています。あ〜あ疲れた。

知らない人も多いのですが、知ってる人も多いですね。これほどのメンバーを揃えられるんだから、やっぱりクインシーは昔から名士です。ベイシー楽団との繋がりも濃そうですし、ギターにバレルやホールが入っているのも驚きです。個人的にはベースのメジャー・ホリー(堀井巻尺さん)が愉快で、エッヘッへです。

収録曲は、A面に「Comin' Home Baby」、「Gravy Waltz」、「Desafinado」、「Exodus」、「Cast Your Fate To The Wind」、「A Taste Of Honey」の6曲、B面に「Back At The Chicken Shack」、「Jive Samba」、「Take Five」、「Walk On The Wild Side」、「Watermelon Man」、「Bossa Nova U.S.A.」の6曲、計12曲です。

ジャケット裏のコピーには「Big band arrangements of today's soulful jazz hits」とあり、「今日の魂一杯ジャズ・ヒット・ナンバーのビッグ・バンド・アレンジ」みたいな意味になりますね。まあ、要するにこの頃流行ったナンバーをビッグ・バンドでアレンジしてみましたということで(誰でも分かりますが)、クインシーなりのアレンジでヒップですよ、とでも言いたげな惹句です。

さて、A面の1曲目は「Comin' Home Baby」です。有名なハービー・マンの「At The Village Gate」の冒頭に入っていた名曲ですね。作者はご存知のベン・タッカーですけど、彼も今回のセッションに加わっています。オリジナルの演奏よりも速いテンポで、畳み掛けるというのはこういうことでしょうね。ブラスとギターやフルートあたりの対比が秀逸です。ここでのギターはジム・ホール(!)。ほっといても体が動き出すようなスイング感で、イケてまっせ。と思っていたら、すぐに終わってしまいました。3分弱、「もう終わってしまったの?」、「すんまへん」

2曲目は「Gravy Waltz」。イカにもタコスにもポップ・コーンな佳作なんですが、何と作者はレイ・ブラウンなんですぜ。若いときからオッサン風貌のレイ・ブラウンが書いた曲も、クインシーに係るとますますイェーイ!ヒップだぜ! ボビー・スコットのメリハリ・ピアノが冴えてます。

で、この曲は「Steve Allen Show」のテーマソングとしてブラウンが作曲し、スティーブ・アレン自身が詞を書いて歌っています。ちょいと歌詞の邦訳を引用…。

可愛いママが台所にいる素敵な日、

グツグツ煮えるグレイヴィー(肉汁)ソースが半マイル先まで匂っている

アサガオに僕は「おはよう」と声をかける、

楽しそうにさえずる小鳥が彼女の誠実さを伝えてくれる

やあ、彼女は僕が来るのを見たらフライパンを取りに一生懸命走ったよ

煮過ぎにならないよう味見をして、蜜蜂みたいにムーンと鼻をならしていたんだ

シダレヤナギ君(Mister Weeping Willow)、僕は短所や失敗なんて気にならなくなったのさ

だって、僕の彼女はいつでも出来たてのグレイヴィー・ワルツをする準備ができているんだから



どうにもわけの分からない歌詞ですね。「肉汁ワルツ」に歌詞を付けたらこんなものでしょうか?

≫明日へ続く


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