のとnoノート(JAZZ編)

超!長文の♪ジャズレコード評♪ですが、ジャズ好きの方にはお楽しみいただけると思います。

アーティスト名/ア行

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全6ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6]

[ 前のページ | 次のページ ]

イメージ 1

オスカー・ピーターソン(OSCAR PETERSON)の「マイ・フェア・レディ」(MY FAIR LADY)です。VERVEのオリジナル盤、ステレオ仕様になります。レコード番号はMGVS-6060。

盤には若干のスレと粗雑感が感じられますが、再生には殆ど問題ない程度です。ジャケットは、天が小口から10センチほど割れています。その他にヤレはありません。まあ中くらいの中古盤といったところでしょうか。

パーソネルはピアノにオスカー・ピーターソン、ベースにレイ・ブラウン、ドラムスにジーン・ギャメイジというトリオで、ギターレス・トリオに変わった頃のアルバムになり、この後すぐにドラムスはエド・シグペンに変わっていきます。

このレコードはミュージカル「マイ・フェア・レディ」のナンバーを収録した1958年の録音で、1959年にモノラル仕様が、1960年に本ステレオ仕様がリリースされています。ステレオ盤としてはこれがオリジナルになります。

上記のようにギターレス・トリオ黎明期のアルバムに当たり、全体的にはそれほどはハデ過ぎない演奏具合です。とは言え、オスカー・ピーターソンのピアノは流石に普通ではありません。強烈なドライブ感とスイング感で有名な彼ですが、その反面リリカルな表現もそこいらのピアニストでは足下にも及びません。

些か饒舌に過ぎる嫌いがともすれば指摘される彼の演奏ですが(その辺をサービスと割り切ってしまえば)、その演奏技術や歌心には平伏す術しか知りません。単にテクニックのひけらかしに終わっていないところが彼をして一流と言わしめる根拠の一つでしょう。

また、このアルバムでは題材をミュージカルに求めたからか、想像以上に抑制も効いた好演になっていると思います。「マイ・フェア・レディ」のジャズアルバムとしては、片やシェリー・マンのが有名ですが、ご存知のようにシェリー・マンはウェスト・コーストであり、サイドメンもピアノにアンドレ・プレヴィン、ベースにリロイ・ヴィネガーというウェストの人材を配しています。これはこれである種快適な演奏ゆえに愛聴盤の一つになりうる名盤です。ピーターソンのアプローチはそれと比べればやはり黒さが際立ってきます。

私は白人系やウェスト系も嫌いではないので、何が何でも黒ければいいというようなことは申しませんが、粘度と閃きを併せ持ったピーターソンの演奏に曰く捨て難い魅力を感じることも事実です。シェリー・マンのアルバムが1956年の録音であることを思えば、ピーターソンのそれは二匹目のドジョウという謗りを免れないところですが、そういう野暮はさて置いて耳を傾けられることを推奨します。この後、彼はエド・シグペンを加えたトリオで「ウェスト・サイド・ストーリー」を録音します。


●中古ジャズレコードをお探しの方は、こちらもご覧ください。
『GOODチョイス!通販』 http://www.blue-p.co.jp/shop/59.html

イメージ 1

エルヴィン・ジョーンズ(ELVIN JONES)の「ライブ・アット・ザ・ライトハウス」(LIVE AT THE LIGHTHOUSE)、2枚組です。BLUENOTEのオリジナル盤になりますが、ジャケット右上が若干カットされた「カット盤」です。品質には何ら問題はなさそうです。レコード番号はBN−LA015−G2。

盤にはスレやキズもなく、ほぼ新品同様の程度です。ジャケットには微かな当たりが見受けられますが、ほぼ良好で立派な見開きジャケットです。スレ、ヌケ、割れなどはありません。

パーソネルは、ドラムスにエルヴィン・ジョーンズ、ソプラノサックスとテナーサックスにデイヴ・リーブマン。
テナーサックスにスティーヴ・グロスマン、ベースにジーン・パーラという、ピアノレス変則クァルテットです。

エルヴィンにはロリンズと組んだピアノレス・トリオによるライブ盤(ご存知「ヴィレッジ・ヴァンガードの夜」)がありますが、リーブマンとグロスマンの二人でロリンズ一人分(あるいはコルトレーン一人分)と解せば、似たようなフォーマットでのライブになり、何処か期するところでもあったように思うのは穿ち過ぎでしょうか…。

このアルバムは1972年9月9日にCAの「ライトハウス」で録音されたライブ盤で、「灯台」を意味する「ライトハウス」に向かって魚たちが泳ぐ水族館のようなジャケットで有名です。ジャケットを開くと海中から少しずつ姿を現すエルヴィンの写真にコワイものがあり、一体誰がこんなデザインをするのかと文句もつけたくなります。

1960年代末からコルトレーンの衣鉢を継ぐような位置付けにあったエルヴィンのプレイが如実に収められており、コルトレーン・チャイルドとでも言うべきリーブマンとグロスマンを従えた演奏は今でもキキモノです。

ドラムスとベースの織りなす、ある種ストイックでもあるリズムに乗って、挑発し合うが如きリーブマンとグロスマンの白熱的なプレイは聴き応えがあり、強いて言うならば緻密でやや計算づくのリーブマンと感性のおもむくままアグレッシブなグロスマン(あるいは素直なグロスマンとやや斜に構えたリーブマン)の対比が面白いと思います。

エルヴィンがリーダーですからドラム・ソロにも結構なパートが割かれており、今更ながらエルヴィンの妙技に頷くしかありません。得意(特異?)のゲロゲロも収録されており、うっかりすると装置が不調になったのかと怪訝に思います。言い忘れましたが、ジーン・パーラのベース・ソロも迫力があっていい出来です。

収録曲の一つに「FANCY FREE」があり、この曲はドナルド・バードの作曲で1969年にリリースされた、同名アルバムに収められていました。実はリリース順は逆ながら、全く同じ場所「ライトハウス」における同年(4月21日)のライブ盤で、グラント・グリーンのアルバムがあります(勿論BLUENOTE)。そしてこのアルバムにも「FANCY FREE」が収録されており、時代の為せる業なのか、なにやら不思議な関連を感じます。

そう言えばグラント・グリーンのアルバムも、彼の顔が幾重にも重なった奇妙にコワイ雰囲気のジャケットです。同時期ですからこういう描写が流行っていたのでしょうか? 流行で片付けるには余りに安易ではありますが…。1972年頃と言えば、片やウェザー・リポートやリターン・トゥ・フォーエヴァーなどが話題の中心でしたが、このライブ盤のようなハードなアルバムも同時に存在したわけで、楽しい時代ではありました。

エルヴィンのグループには、このアルバムの直前にジョー・ファレルが在籍していましたが、彼がチック・コリアと行動を共にしたため、リーブマンとグロスマンを雇ったように思えます。また、この直後にキーボード奏者のヤン・ハマーを雇っていますから、正にその端境に当たる時期に生まれた稀有なアルバムではないでしょうか。

ところで、リーブマンはその後「ルック・アウト・ファーム」やコルトレーンのトリビュートなどで名を馳せますが、グロスマンは一体何処に行ってしまったのでしょうか。最近全く消息を聞かないように思います。


●中古ジャズレコードをお探しの方は、こちらもご覧ください。
『GOODチョイス!通販』 http://www.blue-p.co.jp/shop/59.html

イメージ 1

エリック・ドルフィー(ERIC DOLPHY)の「アイアン・マン」(IRON MAN)、新品・未開封です。DOUGLAS原盤のCELLULOIDによる1986年のリイシュー盤になります。

新品・未開封(シールドのまま)ですので、盤質やジャケットは問題ないと思いますが、よく見るとジャケットに若干の当たりはあるようです。リリースされてから20年近くなりますから、このくらいは仕方ないかもしれません。

パーソネルは、アルトサックス、バスクラにエリック・ドルフィー、トランペットにウディー・ショウ、ソプラノサックスにクリフォード・ジョーダン、ベースにリチャード・デイビス、ヴァイブにボビー・ハッチャーソン、ドラムスにJ.C.モーゼスなどとなっています。

このレコードは1963年にニューヨークで録音されたもので、名作の誉れ高い「アウト・トゥ・ランチ」に向かうドルフィーの充実した演奏が収録されています。冒頭の「IRON MAN」は、そのタイトルからして期待を持たせるもので、事実この演奏も一度聴いたら忘れられるものではありません。私が初めて聴いたときは高校生でしたが、アヴァンギャルドを善がる小僧の脳裏にしっかり刻み込まれる音楽でした。

その後、何としてもこのレコードを入手しようと探しましたが、殆ど見つけることができず、正にドルフィーの「幻の名盤」化していったレコードではなかったかと思います。1986年にアメリカ、CELLULOIDから復刻されるという話しを聞いて、中古盤屋を通じて予約までして入手しました。

出品いたしましたのは、デッドストックになっていた1枚で、今ではかなりレアではないでしょうか。CDでは何回か復刻されましたが、復刻される度にジャケットデザインが変化していました。私はこのジャケットデザインが最もお気に入りで、極彩色に近い色合いが演奏をも表しているように感じます。     アルバム・タイトル曲の「IRON MAN」は勿論のこと、リチャード・デイビスとのデュエットになる「COME SUNDAY」や「ODE TO C.P.」も聴きものです。ドルフィーの楽器による表情の違い(アルトサックス、バスクラリネット、フルート)を楽しむにも最適でしょう。


●中古ジャズレコードをお探しの方は、こちらもご覧ください。
『GOODチョイス!通販』 http://www.blue-p.co.jp/shop/59.html

イメージ 1

イーディ・ゴーメ(EYDIE GORME)の「ドント・ゴー・トゥ・ストレンジャーズ」(DON'T GO TO STRANGERS)です。COLUMBIAのオリジナル盤、モノラル仕様になります。レコード番号はCL−2476。

このレコードは、1966年にリリースされたもので、まだまだ若々しい彼女の声を楽しめます。アレンジはおなじみのドン・コスタが担当しており、一応安心して聴ける部類です。タイトル曲の「DON’T GO TO STRANGERS」は、エッタ・ジョーンズの唄でヒットしましたが、ややPOPに振った歌をここでは聴かせてくれます。ただ、この曲だけアレンジは皮肉なことにドン・コスタではありません。

また「WHAT’S NEW」などは後年のリンダ・ロンシュタット辺りと比較しても、ちょいと劇的な差を感じます。最近、このアルバムは「SOFTLY,AS I LEAVE YOU」(1967年)とカップリングされてCDでリリースされましたが、2つのアルバムジャケットを左右に貼り合せた無造作安直ジャケットで興ざめです。オリジナルLPの神々しさとは無縁なものに堕落していると感じるのは私だけでしょうか。


●中古ジャズレコードをお探しの方は、こちらもご覧ください。
『GOODチョイス!通販』 http://www.blue-p.co.jp/shop/59.html

イメージ 1

エディ・クリーンヘッド・ビンソン(EDDIE "CLEANHEAD" VINSON)の「ライブ・アット・サンディーズ」(LIVE AT SANDY'S)です。MUSEのオリジナル盤になり、レコード番号はMR−5208です。

パーソネルはアルトサックスとボーカルにエディ・クリーンヘッド・ビンソン、テナーサックスにアーネット・コブとバディ・テイト、ピアノにレイ・ブライアント、ベースにジョージ・デュビビエ、ドラムスにアラン・ドウソンという変則セクステットです。

このレコードは1978年に録音された、「サンディーズ・ジャズ・リバイバル」というコンサートでのライブ盤になります。

収録された6曲中の4曲にビンソンのボーカルがフィーチュアされており、やや枯れ気味ながら野趣溢れる歌唱を聴かせてくれます。一聴したところ粗野にも聴こえますが、ブルース・フィーリングに富むボーカルで、旧き善き時代を思い起こさせるものがあります。

それもそのはずで、ビンソンは1940年代にクーティ・ウィリアムズ楽団に在籍しており、そこでブロークン・トーンを押し出した強烈なブルース唱法を会得したとされ、この程度のボーカルはお手のものなのでした。

その他のメンバーは「MUSE ALLSTARS」とあり、この当時のミューズ常連たちで固めています。テナーがコブとテイトの2本ですが、どちらも逞しいブローが身上のよい味を出しています。ちなみにビンソンも含めてサックス・プレイヤー3人は全てテキサスの出身です。テキサス・トーンなんてのがあるのかなと思わずにいられません。

レイ・ブライアントはご存知のピアニストで、よくスイングするプレイをここでも披露しています。ジョージ・デュビビエはアンダー・レイテッドの最たる人かもしれません。ここでの演奏は堅実ながら独特のトーンを発散させて、非常に快調です。かなり音の大きな人だと私は思うのですが。アラン・ドウソンも知名度は今一つですが、正確なモダン・ドラムでは名手の一人でしょう。彼がバークリーでトニー・ウィリアムズの先生だったことはあまり知られていないようです。

というようなメンバーでの吹き込みですから、一言で言えば「ようスイングしてまっさ」というところで、安心して楽しめるレコードかと思います。今やMUSEのレコードは中々見つからないのではないでしょうか。再発されるような噂も聞きませんし、レアな1枚になりつつあります。


●中古ジャズレコードをお探しの方は、こちらもご覧ください。
『GOODチョイス!通販』 http://www.blue-p.co.jp/shop/59.html

全6ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6]

[ 前のページ | 次のページ ]


.
BLUEのと
BLUEのと
女性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

ブログバナー

検索 検索
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事