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オスカー・ピーターソン(OSCAR PETERSON)の「プレイズ・ジョージ・ガーシュイン」(PLAYS GEORGE GERSHWIN)です。MERCURYのオリジナル盤、もちろんモノラルです。レコード番号はMGC−605。
盤にはスレキズはありますが、概ね良好で再生にはそれほど問題ありません。しかし、随分前のレコードですからプチパチがつきまといます。ほぼ全編に渡って多少はあれどプチパチいいますので、プチパチがお嫌な方はご遠慮された方がいいかもしれません。まあこんなものかと思えば、私は別に気にはなりませんでした。モノラル専用カートリッジで再生されることをお薦めします。ステレオ仕様のカートリッジですと余計に目立ちます。クリーニングを施しましたがプチパチは完全には取れませんでした。盤自体は高音質とかされる180グラムを超える200グラム近い重量盤(?)です。このズッシリとした重量感は、80年代あたりのヘナヘナ・レコードとは全く別物の有難さがあります。
ジャケットはほんの少しヤケとスレが認められますが、ほぼ良好で程度は中の上以上かと思います。これも立派なごっついジャケットです。ヌケや割れはありません。
パーソネルは、ピアノにオスカー・ピーターソン、ベースにレイ・ブラウン、ギターにバーニー・ケッセルという、ハーブ・エリスが入る前のトリオ編成です。
収録曲は、タイトル通りジョージ・ガーシュインの曲で、A面に「The Man I Love 」、「Fascinatin' Rhythm」、「It Ain't Necessarily So」、「Somebody Loves Me」、「Strike Up the Band」、「I've Got a Crush on You」の6曲、B面に「I Was Doin' Alright」、「'S Wonderful」、「Oh, Lady Be Good 」、「I Got Rhythm」、「A Foggy Day」、「Love Walked In」の6曲、計12曲になります。
このレコードは1952年に録音され、1953年にリリースされたもので、実は「MERCURY」と「CLEF」の2レーベルで発売されています。その当時から生きていたわけではないので、詳細を確実に確認したわけではありませんが、どうも「MERCURY」版の方が希少価値はありそうです。
何故かというと、プロデューサーのノーマン・グランツは1950年代初頭にマーキュリーから独立してクレフを興したということで、丁度このレコードがリリースされた頃に符合します。クレフ発足当時に発売されたレコードには、左上に「CLEF」のシールが貼ってあり、おそらくはそれを剥がすと「MERCURY」の文字が出てきます。ということは「CLEF」版よりも先に「MERCURY」版があったということで、どうやら「MERCURY」版の方がオリジナルと呼ぶに相応しいような気がします。
巷では「CLEF」版を尊ぶような風潮のようですが、母国アメリカでは「MERCURY」版は「CLEF」版の倍近い評価のようです。さらにディスコグラフィーを調べた限りでは、「MERCURY」版がメインで、「Also issued on CLEF MGC-605」とありますから、やっぱり「MERCURY」が本家で「CLEF」が分家かなと思わせます。実際にグランツは「CLEF」を設立してから自らプロデュースした「MERCURY」の作品を買い取ったそうですから、これが正解かなと自分では思っています。
この後、トリオで楽旅に出る予定だったそうですが、バーニー・ケッセルがツアーを嫌がったために、ギターはハーブ・エリスに変わります。ですから、ケッセルとのトリオが聴ける盤としても貴重なものでしょう。
演奏内容は大体推して知るべしの範囲ではあり、毎度おなじみピーターソン節が楽しく聴けます。今はどうしておられるか分からない粟村氏の指摘を待つべくもなく「超一流大衆演奏家」の面目躍如たるものがあり、聴いてて爽快です。どうやらCDでの再発も見掛けませんので、ある意味稀少なオリジナル盤はいかがでしょうか?
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