のとnoノート(JAZZ編)

超!長文の♪ジャズレコード評♪ですが、ジャズ好きの方にはお楽しみいただけると思います。

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ローランド・カーク(ROLAND KIRK)の「レフト&ライト」(LEFT & RIGHT)です。ATLANTIC原盤のRHINOによる復刻盤、新品未開封です。レコード番号はSC1518。

パーソネルは、テナーサックス、フルート、マンゼロ、ストリッチほかにローランド・カーク、 ピアノにロン・バートン、ベースにバーノン・マーティン、ドラムスにジミー・ホップス、バス・トロンボーンにベニー・パウエル、トロンボーンにディック・グリフィン。

トランペットにリチャード・ウィリアムズ、バリトン・サックスにペッパー・アダムス、ハープにアリス・コルトレーン、その他ドラムスにロイ・ヘインズ、フレンチホルンにフランク・ウェスやジュリアス・ワトキンスなど、さらに16人編成のストリングスやパーカッションも付いているという、何とも巨大な編成です。

ATLANTICのカークでは「THE INFLATED TEAR」、「VOLUNTEERED SLAVERY」、「BLACKNUSS」などが有名ですが、このレコードは1968年の録音で1969年にオリジナルがリリースされたもので、上記のパーソネルでお分かりのように、オクテット以上のコンボに16人のストリングスを加えた、とんでもない大編成による演奏が収められています。

A面の大半を占める「EXPANSIONS」にはアリス・コルトレーンやペッパー・アダムスが加わった12人コンボで、興味をそそるところです。B面はフランク・ウェスや名手ロイ・ヘインズ等によるオクテットにストリングスを加えたグループです。

シュリンクで包まれた未開封品でして、実は残念ながら私はこのレコードが記憶にありません。つまりは聴いた覚えがないということで、甚だ無責任なご紹介で申し訳ありません。

しかし聴かずとも、この編成を基に考えるに、カークの諸作の中でも異色作であることには異論はないでしょう。タイトルの「レフト&ライト」はおそらくは 右脳 と 左脳 を意味していると思います。作曲、アレンジ、指揮、プレイを通じて 右脳 と 左脳 に重厚に作用しているのではないかと勝手に解釈しています。

未だにどこか変態扱いされている節がないでもないカークですが、諸作を聴き進めているうちに感じることは、実は彼もメイン・ストリーマーの一人ではなかったかというレトリックです。

このアルバムはカークにとって一つの極端だったかもしれませんが、ポスト・コルトレーンの在り方を彼独自のやり方で現出してみせたような気がします。アリスの参加が何となくそんな気にさせます。

いずれにせよ、ちょいと変わった編成でのカークがどんな演奏になっているか、これを聴いておいて損はないのかもしれません。ホントは自分でコレクションしたかった1枚なのでした…。

今回はRHINOによる復刻盤ですが、良心的なリリースを心掛けているRHINOですから、品質に問題はないと思われます。


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