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押寿司駅弁では、日本で3本の指に入るのは間違いない
今治駅「瀬戸の押寿司」です。
身の引き締まった鯛を、木箱にギュッと押し込め、
魚とご飯の甘みと酸味が、食欲をそそります。
お土産に最適との触れ込みは、間違いありませんが、
私の場合は、次の日の朝食としていただきました。
この日は、今治の「焼き鳥」で一杯。
さらに、松山・道後温泉本館で一風呂。
広島行きのスーパージェットで一時間。
そして、広島から東京にかけて一夜を明かすのは…、
3月で廃止が決まって、この日一席だけ空いていた
寝台特急「富士・はやぶさ」号です。
今月11日にラジオで、夜行列車特番をやったせいか、
急に乗りたくなってしまい、
最終日までほぼ満席が続いているとは聞いていたものの、
前々日に「みどりの窓口」へ行ったところ、
「はやぶさ」の上段が1席だけ空いているとのこと。
松山〜船〜広島経由のルートを思い出して組み込んでみました。
夜10時35分過ぎ、定刻通りEF66形機関車を先頭に、
広島駅・4番のりばに滑り込んできました。
乗り込んでみると、すでに車内は減灯され、お休みモード。
もちろん、起きてる人は数多く見られましたが、
できるだけ音をたてないように、静かに梯子を上って上段へ。
少し荷物が多い時、上段は荷物置場があるので、意外といいんです。
中川財務大臣ほどは呑んでませんが、夜行列車の場合、
軽〜くアルコールを入れて乗ると、心地よく眠れます。
今回も、浜松駅手前の「おはよう放送」で目が覚めました。
静岡県内の見慣れた東海道線の景色も、
寝台特急から眺めると、また違った感慨があります。
今治のお寿司を頂いた後は、車内で飲める数少ない温かい飲み物、
車内販売のホットコーヒー(300円)を…。
普段は新幹線の車内販売でよく見かける
JR東海パッセンジャーズ(JRCP)ですが、
在来線の東海道線で見るのは、ちょっと新鮮な感じ。
車内販売利用者には、乗車記念カードを配っていました。
(裏面を見ると書いてありますが、このカード1つ作るにも、
JR西日本、九州の承諾済みと書いてあります。
運行には、これに東日本、東海が加わるわけで、
4社共同運行というのは、面倒なことも多いんでしょうね)
東海道線・富士川駅を出ると、
「間もなく、東海道線・一番の名所、富士川鉄橋に差し掛かります。
今朝は、富士山が美しく見えております」との案内放送。
今どき、こんなアナウンスをしてくれるのも、この列車ぐらいでしょう。
地元で見慣れている富士山とはいえ、思わず私も写真を…。
思えば高校時代、年1回のマラソン大会の日、
身延線・芝川7時25分発の(当時)沼津行・普通電車。
いつもは竪堀で下車するところ、この日だけは吉原まで乗車。
途中、富士で、寝台特急「富士」の待ち合わせをしてました。
全盛期にはとても間に合わず、自分のお金で乗れるようになったのは、
寝台特急が統合され始めた、20世紀末のこと…。
家族旅行で寝台特急に乗ったと話す人を、羨ましく思ったものです。
この日は、東京駅9時58分、ほぼ定刻の到着。
すぐに切り離してしまうため、一瞬だけできる「撮影会」。
空いていた席が、一番端の12号車でラッキーでした。
廃止まで1カ月を切りましたが、早くも「さよなら人気」は過熱気味。
でも、改めてのんびりとした旅はいいものだと思いました。
この日に体感した、カタンコトンというジョイントの音は、
一生忘れないでおこうと思った次第です。
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