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○路傍の芸ー里 国隆(さと くにたか)
このCDを聞いた感想を書こうと思ってブログに載せては見たものの、感想
を述べる切り口がなかなか見つからない。文才のない者が彼を紹介するキーワ
ードとして奄美出身・大道芸・視覚障害者・楽器の奇異さ・歌の選曲・沖縄民
謡界での彼の位置等々があるだろうが、そのどれも精通しているわけでもない
から「継承できない凄さ」という題名を仰々しく付けてしまったが、いやはや
何も書けないでいる。まずは結論から書こう!感想等を読まないで、彼のCD
を聞いてよ!感想が出ないから追体験を薦める以外に言葉がない。しかたがな
いから全部まとめて浅学で感想を書くしかない。
彼がどのように沖縄に流れ着いたのかは知らないが、沖縄において、琉球王
朝で沖縄・奄美と同じ支配下にあったとしても奄美は本島から見れば宮古・八
重山と同じように地方でしかない。しかし、戦後はいち早く鹿児島県として祖
国復帰してしまったから沖縄では少数者として本土の人になってしまった。そ
の唄や曲は異郷の地で聞く「奄美の昔の風景」を郷愁させるのであろうか?異
郷の地で同出身者に「哀れみと・旅愁・郷愁」を沸き立たたせ「援助」したく
なるのだろう。彼のスタイルは奄美においては「唄う視覚障害者の大道芸」と
して「普通」であろうが、異境地・沖縄においてはそのスタイルは「異才・異
彩」をはなす存在としてあった。
○曲 目
1、安来節
2、草津節
3、流転
4、あさばな節
5、くるだんと節(戦争や負けて)
6、くるだんと節(暮らしまさり)
7、大利根月夜
8、皇国の母
9、製糸小唄
10、かんつめ節
○異郷の地で生き抜く
そのスタイル(視覚障害者・大道芸・樟脳ーナフタリン売り・沖縄音階が少
ない)の一つ一つが異彩を放つが、沖縄の地では逆にその一つが欠けていれば
異彩をはなさなかっただろう。竪琴・四つ竹の伴奏で辻の大道芸(商売はナフ
タリン売りだが)として唄う彼のどれもが次に継承されない、いや誰もまねし
ようとは思わないと言ったほうが正確だろう。そのどれかが欠けても彼にはな
りきれない。ストリートミュージシャンのような「主張」の前に、彼にはそれ
で「生き抜か」なければならない「切迫性」がみなぎっている。それがこのC
Dからあふれている。
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始めまして。先日、テレビで里国隆について放送していました。興味がありネットで検索していてここに来ました。CDを聴いてみたいと思いました。
2016/5/31(火) 午前 11:04 [ 青空 ]