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6トン戦車のジオラマを製作するにあたって、当時のタイ軍の装備について調べてみたところ、かなり興味深い内容でした。
せっかくなので、それらの写真を紹介しますね(´∀`)
戦前のタイは主にイギリスやアメリカから装備を購入していましたが、後に日本との関係を強化して装備を調達するようになりました。
そのため日本製の様々な装備を持っていて、戦後もしばらく使用しています。
●艦船
海防戦艦「トンブリ」。
日本製で20サンチ砲連装2基4門を備えていましたが、コーチャン島沖海戦で沈没。
同型艦に「スリ・アユタヤ」があります。
日本製のスループ艦「メクロン」。
12サンチ砲単装4基4門で、同型艦に「ターチン」。
「メクロン」は現在もタイで保存されています。
イギリス製コルベット艦「スコタヤ」。
15サンチ砲単装2基2門で同型艦に「ラタナコシンドラ」。
日本製水雷艇「カンタン」。同型艦は「クロンヤイ」「タクバイ」の2隻。
イタリア製水雷艇「チョンブリ」。同型艦は「トラッド」・「チャンドラブリ」・「スラシッタ」・「チュンポン」・「パタニ」・「プーケット」・「ラヨン」・「ソンクラ」の8隻。
このうち、「チョンブリ」と「ソンクラ」はコーチャン島沖海戦で沈没しました。
「チュンポン」は現在も保存されています。 日本製の小型潜水艦「ウイルン」。同型艦は「マッチャーヌ」・「ブライチュンボン」・「シムサムッタ」の3隻。
その他小艦艇・支援艦艇など。
●航空機
アメリカ製カーチス・ホーク75N戦闘機。
P-36戦闘機のタイ輸出版ですが、こちらは固定脚でエンジンも異なります。
主翼下にマドセン23mm機関砲のガンパックを備えていて、火力が強力です。
カーチス・ホークIII。
アメリカ海軍のBF2C艦上戦闘機の輸出版です。
これもカーチス社のホークII。
ホークIIIより前の旧式な複葉戦闘機ですが、まだ一部で使用されていました。
ヴォートO-3Uコルセア戦闘機。
タイではV-93の名前で使用されています。
戦闘機としては旧式化しても、軽爆撃機などとして使用されました。
マーチン139WS爆撃機。
マーチンB-10爆撃機のタイ輸出版です。
言うまでもなく日本製の97式戦闘機。
満州飛行機製の機体で、太平洋戦争中にはP-38を撃墜するなど活躍しました。
1式戦闘機隼2型。
1943年に供与されたそうですが、翌年にはバンコクを空襲にきたB-29を撃墜しているそうです。
97式軽爆撃機。
生産工場のあった名古屋市にちなんで、タイ空軍ではM-103軽爆撃機「ナゴヤ」と呼ばれていました。
99式高等練習機。
97式重爆撃機1型。
これも戦後しばらく現役でした。
変わり種がこのワタナベWS-103水上偵察機。
タイ海軍の求めに応じて、渡邊鉄工所(後の九州飛行機)が製造した水上偵察機だそうです。
95式水上偵察機。
零式三座水上偵察機。
この他にも、タイの国産爆撃機ボリパトラなどの旧式な複葉機がありました。
●車両・火器
ヴィッカース6トン戦車。
タイ軍はタイ暦の下2ケタをとって独自の正式名を付けていましたが、これは 76式戦車と言ったそうです。
95式軽戦車。
40〜50両と多くが供与されて活躍しましたが、温度変化で装甲板にヒビが入るトラブルが起きたとのこと。
カーデンロイド豆戦車。
タイ軍名77式(もしくは73式)軽戦車。
別のタイプ。
ヴィッカース・クロスレイ装甲車。
ヴィッカース対空戦車。
タイ軍では76式という名前で、装甲車体に2ポンドポンポン砲を備えています。
6トン戦車と共通の足回りを持つ、中ドラゴン砲兵トラクターを改造したものです。
対空部隊のサーチライトトラック。
勢揃いした対空部隊。
ボフォース75mm高射砲。
後にFlak18に発展した優れた高射砲です。 タイ軍名80式高射砲。
ボフォース150mm榴弾砲。
ボフォース105ミリ砲を牽引するランツベルク砲兵トラクター。
ボフォース75ミリ野砲とトラック。
日本製の41式山砲。
タイ軍正式名では63式山砲。
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わ〜凄い資料ですね。アーマーモデリングでも取り上げませんよ。タイ空軍の隼は有名ですが零戦も使用されていたそうです。これは私が考えたイフですが当時のタイに日本の航空生産技術が移転していたらスペインのメッサーシュミットMe109の様に零戦も隼もアメリカ製のエンジン搭載で生き残っていたかも知れません。インドネシアでも廃品となった隼の部品を集めて旧日本軍航空隊関係者も参加して、でっち上げた隼で独立戦争を戦ったそうです。インドネシアでは隼や93式中練や99式軍偵や零戦も保存されておりますね。
2011/1/12(水) 午前 9:41 [ さいたま ]
トンブリと同じ同型艦が船体上部を陸揚げされて、タイ海軍の学校で保存していますね。戦後起こったクーデターで沈んだらしいですが、その後、サルベージされたそうです。タイ空軍ドムーアン空港の博物館では98式直協も保存していますね。戦後、アメリカなどの連合国軍の圧力で多くの日本製軍用機が廃棄処分されたそうです。
2011/1/12(水) 午後 1:46 [ さいたま ]
凄い資料で、とても興味深いです。
2011/1/12(水) 午後 3:17 [ プラ爺 ]
>さいたまさん
探せば意外と写真や資料が出てきました(´∀`)
零戦を使ったという話は、聞くところによると不鮮明な隼の写真を見間違えたことから発生したらしいです。
海外のサイトでも零戦の存在は確認できませんでした。
タイの博物館にあるのは練習機型の99式高練ですね。
タイは両方発注したのですが、98式直協機は入手できなかったそうです。
いずれにせよ、貴重な現存機なので今後も大切にしてほしいものですね^ ^
2011/1/13(木) 午前 0:24
>プラ爺さん
最初はタイ軍の資料なんてないんじゃないか?と思っていたんですが、そうでもなかったです(;^▽^)
満州国以上に、こんなに日本の装備を使っていた国があったのはすごいと思います。
2011/1/13(木) 午前 0:27
インターネットで知ったのですが、タイ王室が中島1式戦闘機「隼」を所有しているそうです。もしかしたらタイ王室の奥の院の宝物庫にコレクションとして旧日本軍の軍用機や戦車などがあるかも知れませんね。オマケ情報ですが台湾空軍の地下秘密格納庫に日本の零戦がオリジナルのまま2・3機保存されていると雑誌「丸」に書かれておりました。この件は日本と台湾の軍事・航空機ファンの間で話題となったそうです。
2011/1/13(木) 午後 5:09 [ さいたま ]
>さいたまさん
( 'o') ほぉ〜 !
それは興味深いお話ですね。
タイの王室なら案外いろいろ持ってそうなきがします^ ^ ;
台湾の零戦も2・3機というまとまった数あるというのがすごいですね。
2011/1/13(木) 午後 9:05
台湾の零戦に関してですが雑誌「丸」の別冊で零戦特集で書かれておりました。現在は台湾空軍が保存機などの詳しい情報公開していないので台湾の零戦に関して都市伝説状態ですが、この話のつじつまが合いそうな話があります。終戦後、台湾を占領した国民党政府軍が旧日本海軍の台湾航空基地(高雄・台南・新竹など)で武装解除して鹵獲した零戦もあったと思いますし、日中戦争でも零戦21型が鹵獲された写真もあります。終戦後に台湾を占領した国民党政府軍は相当数の日本陸海軍の兵器を武装解除で取り上げたそうです。
2011/1/13(木) 午後 11:46 [ さいたま ]
>さいたまさん
あり得そうな話ですね(´・∀・`)
台湾で接収されたのなら、大陸で国民党軍が敗走した後も残っていそうですし。
もし残っているとしたら、いつか公開してほしいものですね。
2011/1/13(木) 午後 11:55
金門島で旧日本軍が使用していた高射砲が保存されているそうです。金門島では、旧日本陸軍の根本博少将が国民党政府軍の軍事顧問として参戦しております。国民党政府軍と中共軍の「古寧頭の戦い」「823砲撃戦」など激戦地でもありました。私のブログでも少し取り上げております。
2011/1/14(金) 午前 0:35 [ さいたま ]
タイ軍って結構大きい組織だよね。
戦前からの艦や飛行機を大事に保管展示してるのは知ってたけど、ガーデンロイド豆戦車まで自走状態で保管してたとは知らなんだ・・・
多数の古い車両・航空機を可動状態で維持している「映画部隊」もあるし、タイ軍って結構余裕あるね。
2011/1/14(金) 午後 11:44 [ tarepa RS ]
>さいたまさん
国民党軍も共産党軍も日本軍兵器を大量に使いましたからね〜。
日本と違っていろいろ残っているんでしょうね。
有名な金門包丁は切れ味がいいそうですが、ちょっと料理の時に使ってみたいです^ ^ ;
2011/1/16(日) 午後 9:04
>たれぱさん
当時のタイ軍は、へたなヨーロッパの小国の軍隊よりよっぽどいい装備持っていますね^ ^ ;
映画部隊なんてあるんですか(´・∀・`)ヘー
戦争映画やアクション映画の撮影にもかなり協力的らしいですし、かなりオープンな気がします。
2011/1/16(日) 午後 9:10
隼はタイ軍だけでなく満州国軍やフランス軍(仏印)でも使用されてましたね。
2019/6/2(日) 午前 1:11 [ ieq***** ]