ここから本文です
石川幸夫の教育ブログ
石川教育研究所 代表の独り言

「畑と学習?」

イメージ 2 「思考力」、自分自身に付けたい能力の中でも記憶力と並んで上位に来ますが、多くの方も同様にそう思われるでしょう。思考力は知性の中でも「論理数学的知性」の分野なのですが、殆どの方が国語の領域だと考えられているのではないでしょうか。それは、思考の中心には言語がその仲立ちとしてあるからだと思います。表現力と同じように、多くの語彙数を有している人は、思考の範囲も広いと思われます。国語力が思考力の一部であることは間違いのないことでしょう。国語力は、殆どの知性に関係しており、人の知性の中心であることは間違いなさそうです。

 思考力は、思考対象に対する分析力と総合力ではないでしょうか。様々な角度から検証し、分析を加える。高度な思考は、思考の対象に対し、様々な角度から視点を買えた見方や考え方を行います。そして、最後に分析した結果をまとめていきます。思考力とは、こうした分析と総合の広さと深さで表現されるのだと思います。思考力は、子供達であれば学習の面でその力を発揮するのですが、私達は、その過程で胃が意外なことに気付くことがあります。「考えなさい!」「思考を巡らせなさい!}と指示や命令を受けることはあっても、学校では「思考」そのものを教わったことがありません。こう考えると、「読む」とという国語力一つにしても、音読について、句読点で休む、抑揚を付けて等は教わるものの、「読む」という本質について、本格的な始動を受けてきませんでした。実際には指導を受けたのかも知れませんが、その記憶がありません。

 以前、何度も「読む」という事に対する持論を展開しました。単純に「読む」という技能であっても、様々な視点で変化します。視点が違えば、読む内容も変化します。国語学習における「読む」は音読や黙読であったり、「読解」という事になります。高校生から始まったメールの絵文字は、読解力の乏しい子供達向けに分かり易く自分の気持ちを表現したものです。それは、そのまま文章の読解力の無さに通じるのでしょう。メールに表された文字や文章では、正しく自分の意思を伝えられない。子供間で生じるトラブルも、互いに文章読解力の無さを露呈しています。それは大人の間でも、文章の読み取りが出来ない事から生じるトラブルは後を絶ちません。文章だけでなく、人の話についても、言葉の意味を、その内容を理解出来ず、曲解してしまうことは、今の時代では日常茶飯の事です。

 まず国語力を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。それはとても単純な事なのですが、国語力を高めるには「努力」が必要です。たぶん、この事ばを聞いただけで「もう無理!」と諦めるでしょう。多くの人が、短時間で無理なく、楽に効果を上げる方法について聞かれているのでしょう。本を何冊も読み、一日何時間も学習するような学習など誰も望んでいません。昨日、福島県の喜多方から帰ってきました。実家に滞在中、農業について色々な話しを聞きました。会津盆地は今夏雨が降らず、畑の土はカラカラです。ちょうどお盆の13日、雷鳴と共に大粒の雨が降りました。「良かったですね、これだけの雨が降れば畑にも十分な水分になりますね。」と言ったのですが、「これではダメだ!畑に降る雨は、しとしとと降る雨が良い、強い雨は、表面だけで流れてしまうだけだ。」なるほど、その時はそう思いながら降る雨を見ていました。そして、今、こうしてブログを更新しているとき、今の言葉を思い出したのです。

 塾などに来る生徒の中には、それまで、学校でサボっていて、授業で先生の話などろくに聞いていなかった子が、高校に入りたいと尋ねてくることがあるようです。保護者も同様に、塾に預ければどうにかなると、軽い気持ちで来室するのですが、そんな都合の良い学習指導などないと思います。本人がやる気を出し、真剣に学習と向き合うのであれば別ですが、ただ、「そのやる気にさせてるのが塾の仕事でしょう。」と言ってこられる方もいるようで、塾関係者は嘆いています。まさに、こうした親子は土砂降りの雨で、しとしと降る雨のように「育てる」ことの大切さの理解が必要です。

 イメージ 1子供達に思考力を付けたい、それには好奇心と、物事に対する疑問を持つことです。何故、どうして、思考は好奇心と疑問の繰り返しで育つのです。子育ての中で、「言葉がけが大切です。」と申し上げますが、子供は元来、好奇心が旺盛で、3歳を過ぎた頃は様々な疑問が彼らの頭を悩まします。この時から、子供の脳に「しとしと」と雨が降り注ぐのです。この時に、「お母さんは(お父さんは)こう思うけど、○○ちゃんはどう思う?」と言葉を降らせてあげて下さい。思考を育てる、幼児期は、まずは共感して、子供と共に考え、子供に促していく、これは、小学生でも、中学生でも同じです。
「先生、わかりません!」「何処がわからない?」「この問題です。」「何がわからない?」こうして、一つの問題から言葉のキャッチボールが始まります。わからないからと否定せずに、考えて貰うように、「学習会話」を行うのです。それは、会話自体が思考を促すからです。言葉を使う、この会話からは外言を、思考に持っていく過程で内言を引き出します。こうして、言葉を数多く使うことで思考の下地を作って行くのです。最近「努力」という言葉を使えるようになって来ました。暫く「努力」という言葉を使うと耳を貸してくれなかったからです。これから始まる、「子育てセミナー」では、子育ての話しだけでなく、「賢い子」「聡明な子」に育てるお話や、思考力、集中力を育てる話しなどもしていきます。どうぞ、ご期待下さい。

この記事に

9年間の積み重ね

「子育て&幼児教育」

イメージ 2 先程、福島県の喜多方から帰ってきました。磐越道の道路脇には早くもススキの穂が風になびいていました。昨日も,空に浮かぶ雲が秋の雲でした。この夏の暑さもピークは過ぎたのでしょうか。

 今月末から、幼児教育と子育てに関するイベントが組まれています。以前、子育てマイスター協会の代表理事を退き、暫く、子育てのイベントからは遠ざかっていたのですが、ここにきて、予てから、子育てと幼児教育を一つで考えていた私ですが、考えを同じとする方々が増え、新たな子育てと幼児教育のイベントが企画されています。

 子育ては、幼稚園や保育園に入園させる段階で一息つけますが、満6歳で入学する小学校まであっという間の6年間です。今、幼児教育が、教育のスタンダードになって来ているのをご存じでしょうか。教育者だけでなく、脳科学者から経済学者まで、幼児期の、空白の6年間の重要性を説いています。子供の知性だけでなく、心の発達も視野に入れた子育てと幼児教育が結びついた考え方が徐々に広がりを見せています。今月行われる幼児教育のセミナーも、連続の開催となり、教育界に新風が吹いています。民間教育が、それまで取り組んでこなかった「非認知能力」に大きな関心を示し始めました。その原点と言うべき教育が幼児教育であり、そこで取り組まれてきたのが「EQ=心の知能指数」に代表される「非認知能力」です。子供達のその後の学力は、学習に対する「意識の高まり」が大きな影響力を持っています。いわゆる「やる気スイッチ」こそが「非認知能力」なのです。

 イメージ 1では、何故、子育てと幼児教育なのでしょうか。子供の発達を時系列で捉えていくと、3年ごとに節目を迎えているのがわかります。言語の獲得、知性の獲得、基礎力の獲得、3歳までの言語獲得時期はまさに、子育て真っ最中です。多くの保護者が、この時期の我が子との関わり方が重要であることに気付き始めたのです。しかし、気付いていても、行動に起こすか否かで、子供の能力全般に影響を及ぼすことも十分にわかっていても、「その内に」と思っている内、大切な時期が過ぎ去っていくのです。幼児期だから必要なことは沢山あります。ただ、わかっていても忙しさの中で…

 子供達は、大人社会をかなりシビアに見ています。たとえ総理であっても、子供の評価は厳しく、一刀両断に厳しい評価を下します。その為、子供と接する大人の存在は大きく、昔から言われる「出会いの師」という存在に巡り会えるか、それほど、人との出会いは重要です。子育ては、そういう意味でも、子供が最も早くから接し、長く影響を受ける親の存在はとても大きいと言えるのです。そして、子供達が初めて「先生」と呼ぶ幼稚園・保育園そして、幼児教室の先生方の存在は、そこに、学ぶ環境が整っているとすると、大人達が考える以上に、子供達に影響を与える存在となります。このことは、幼稚園、保育園、幼児教室の先生方対象の研修時に必ず伝える内容です。

 子育て、そして、幼児教育、更には小学3年生までの基礎教育、私はこの9年間こそ、子供の教育を語る上で最も重要な時期だと考えています。という事は、この時期に子供達と接する先生方の質を高めて行かなければなりません。子供・親・先生、このトライアングルは、どのような方向性を持って進んでいくのか、優れた資質を持った子どもであっても、成長発達の場である環境を左右する両親、認知能力、非認知能力を指導し育てていく先生の資質が伴わなければ、子供の将来は語れません。その為にも、子育てと幼児教育が一つの道の中で語られることが大切だと思います。そして、その延長線上に、小学3年生までのシングルエイジ教育が整っていなければ、子育て&幼児教育も色あせてしまいます。

 この9年間にわたる指導内容、それは、子育て・幼児教育・基礎教育で少しずつ変化します。敢えて申し上げませんが、これらに共通する重要なテーマがあります。教育は、今、」ゴールではなく、スタートが語られる時代に入りました。何故なら、学習能力の格差がここから始まっているからです。それは、心という精神面の格差も同じだと考えられています。こうしたテーマに対し、今日から取り組んでいきます。

 

この記事に

育児を考える

「理解と共感」

 最近、政治家の方々から、出産や育児について理解を得られない発言が続いています。それは、女性だけではなく、父子家庭のお父さんからも、疑問を投げかける声があがっています。

 子育てに、育てる側の性差も論議になっています。子育てで最も大切なことは、愛情を込めて我が子と接することです。勿論、男性に比べ女性の方が、幾つかの点で有利であることは間違いありません。しかし、状況的に男性が子育てを行うこともあり、一概に、「子育ては女性がするもの」と、決め付けるものではありません。時代は変化し、様々なライフスタイルがあります。政治や行政は、そのサポートが重要になります。政治や行政が決め付けるものものではありません。

 政治に携わる方々は、育児や子育てに理解が必要で、子供側、親側からの立場で考える事が大切です。そして、時には共感も大切になります。施設を作ることも大切ですが、その場合も、親と子の目線を反映させる必要があるでしょう。今後、重要なテーマですので、お伝えしようと思います。

この記事に

「会話」

「べつに!ふつう!しらない!とくに!」

 東京の築地で生まれ、東京で育った私なのに、福島の喜多方の田圃や畑、そして、裏から見える雄国山、そして、磐梯山に囲まれた田舎の家にいると、とてもホッとします。家の中では、会話が弾み、お茶を飲んだりする時間が、家族を実感させてくれます。

 授業前、生徒には、声がけと日常会話をするように努めているのですが、中には、会話が成立しない生徒もいます。言葉をかけても、ひらがな4文字程度の言葉が返って来ます。そして、これらの子供達に共通するのが、学力の低さです。中でも男の子にこの傾向が強く、会話の重要性をとても感じます。何でも簡単な言葉で済ますのではなく、しっかりした言葉を使い言葉のキャッチボールができる、それは、当たり前のようで当たり前ではありません。これからも、言葉がけを続けていかなければと思います。

 お盆休みが終わると、セミナーや、子育てトークなどが続きます。その準備で、田舎に数冊の本を持ち込み、これからの教育についてや、子育てなどの考えをまとめています。すでに一度は読んでいる本でも、今一度読み返してみると、今だから理解できることもあります。教育では、読む、書く、聞く、話すという4技能の大切さが語られるのですが、幼少期は「聞く」と「話す」だと言うことを痛感します。これは教育、そして、学習の原点だと、発達心理学などから実感します。更に、この原点こそ、子育てなのだと思います。

 本格的な学習に入る前の子育て期、それも、乳幼児期に子供の将来に大きく関係する
能力が育ちます。その一つが「会話」という能力です。「会話」は全ての学習能力の原点です。このブログでは十分に説明できませんが、学習に必要なあらゆる要素が含まれています。今回は、慣れないタブレットからの更新で、思うようにいきません。やはり、使いなれたPCからでないと、言葉も出てきません。また、いずれお話しをしたいと思います。











この記事に

「タイル学習に集まる関心」

 今、奥さんの実家がある福島の喜多方に来ています。結婚以来、毎年子供たちを連れ訪れています。今回も、それぞれが都合をつけ、久しぶりに子供達も全員集合です。皆が毎年帰りたくなるほど、心がほっとする場所、故郷です。間違いなく、田舎にいる両親の温かさが皆を引き付けているのでしょう。

 これまで、言語教育の重要性について数多くお話しをしてきましたが、最近、タイル学習についての問い合わせが非常に多くなりました。保護者の方の中には、昔、タイルを使った指導を受けていたとおっしゃる方も多く、昔を思いだし、タイル教材を探していたとおっしゃいます。

 タイルを使った計算指導で、繰り上がりの計算がとても分かりやすく、同時に、計算をイメージできる点が、計算学習の理解を早め、そして、定着に繋がっていると、皆さんから評価を受けています。手前みそで恐縮ですが、長年タイル指導に携わってきた経験から誕生した「石川式タイル」は、視覚的にも優れており、市販にはない教材「タイルさんすう」との併用で、数の基礎から学べると評判を呼んでいます。また、最近では、タイルが引き算、掛け算などに応用できることを知った保護者の方も多く、タイル熱が高まっています。

 年長さんで繰り上がりの計算をマスターする。将来、中学校受験、国立大学受験、海外の大学を目指す為にタイルを使用し学習する。そんな夢を持つ方々もいます。また、障がいを持たれているお子さんに、タイルを通して、数を学んでいるというご家庭もあります。タイルの使用範囲が広くなり、その指導法をもっと学びたいという方も増加しています。こうしてタイル指導に関心が寄せられることは、長年、タイル指導と研究をしてきた立場から、本当に嬉しく思います。近々、タイルケースもリニューアルします。教材類も追加されます。どうぞ、ご期待ください。

この記事に

[ すべて表示 ]

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事