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石川幸夫の教育・子育てブログ
教育評論家・教育研究家 石川教育研究所 代表の独り言

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有り難うございます。

「ウェークアップより」

お礼

 ウェークアップで、アンパンマンの生みの親である故やなせたかし先生のコメントをさせて頂きました。その後多くの方から、メールやコメントをお寄せ頂き感謝申し上げます。
 また、私自身、やなせ先生、アンパンマンについて放送のキー局である日本テレビ・読売テレビで語らせて頂く機会を頂き心から光栄に思っております。有り難うございました。




 今回、テレビでは紹介されていない部分で何を語ったのかを尋ねられる方が多くいらっしゃいました。かなり熱く語っていましたので、全てを覚えていませんが、記憶にある範囲で箇条書きさせて頂きます。


・アンパンマンが誕生した背景は?
 主に、やなせ先生の戦争体験が背景にあります。それは、戦場ではなく、銃後にいる方々のひもじさでした。戦争に正義はない。正義は時に逆転する。しかし、ひもじいとき食料を与える行為は、生でありそれが正義だ。これがやなせ先生の根底にあったのではないでしょうか。

・アンパンマンは何故子ども達に受けるのか?
 大人目線の作品が多い中、アンパンマンは子ども目線から入っています。そして、身近な存在で、なおかつそれは「食べ物」です。それだけに覚えやすいキャラクターであると言えます。(アンパンマンは、どこかに食の大切さも語っている、そう思いながら)また、子ども達が好む丸顔であることも見逃せません。子ども達の事をよくご存じであったと推測されます。

・アンパンマンの暴力シーンに批判もあるが?
 誰でも間違いを犯します。また、抑えきれない感情もあります。アンパンマンは完全な正義ではないのです。間違いも当然犯します。だから史上最強ではなく、史上最弱のヒーローなのです。暴力シーンこそ、親子、先生と子ども、などで話し合うことが出来るテーマです。私たちに問題を投げかけている内容が数多くあります。

・アンパンマンは幼児教材になり得るか?
 テキストとして扱うものではないと思います。テレビを親子で見終えてから、話し合える、そのきっかけに是非して欲しいと願っています。いじめ問題でも、幼児期の認識がとても大切です。その為には、親子でしっかり話し合うべきです。先ほどの暴力についても、けんか、友達、親、助け合い、話し合う事の出来るテーマが満載のアニメでしょう。

・アンパンマンで印象に残る場面は?
 直ぐに出てくるシーン、これは誰もが思い浮かべる、自分の顔の部分をちぎって渡す場面です。アンパンマンは、正しいことをしても、それは必ず報いられると結んでいません。「時に自分自身に辛い思いや、傷つくこともあるのだよ」と、その姿を見せます。でも、自分が正しいと思ったときは、迷わず行動に移す。たとえ自分に力がなくても。私が、この作品をこよなく愛するのはこの一貫した「献身と愛こそ正義」とアンパンマンが貫いているからです。

・やなせ先生はアンパンマンを通して何を伝えたかったのか?
 勧善懲悪、世界最強のヒーローというかっこいい主人公を想像してはいないでしょう。やはり、身近に存在する優しいヒーロー、つまり、自分自身もアンパンマンのようなヒーローになり得る。そんな親しみのある主人公なのです。それは、やなせ先生そのものです。

 :何の為に生まれ、何の為に生きるのか
 :いつでも苦しいとき、困ったときにきてくれる
 :戦いに正義はない。正義はときに逆さになる
 :正しいことをしても、必ずそれが報いられるという事はない
 :正しいこことをしても、自分自身が傷つくこともある
 :ヒーローも間違いを犯す、人間はけして強くない
 :裏切らない正義とは「愛と献身」だ
 :人間は弱い、正しいことが報いられないこともある、それでも立ち向かう。だからヒーローなのだ 

 教育者として、子ども達に伝えたいことは山ほどある、それは大人も同じ。アンパンマンそれを代弁してくれている。アンパンマンは、世の大人に向けた、やなせ先生からの強いメッセージではないでしょうか。アンパンマンのような「心」をもったアニメがこれからも放映されるよう切に願っています。

 時同じくして、義務教育で「道徳教育」が重視され、評価対象になることが発表されました。道徳教育は、私たちが唱える人間教育、心の教育です。しかし、私たちはこの教育を通し評価などしません。心を数字で表し評価など出来ないからです。また、段階別に表すことも出来ません。人間教育は、この道徳教育も含め、対象が子どもに限定されるべきではないと思っています。取り返しの付かない判断ミスや、非人道的振る舞いは大人が起こしています。今の教育界でそれが出来るのでしょうか。戦前のように、道徳教育と称し、悪しき目的のために心を一つにまとめていくような教育はすべきではありません。それは自然発生的に、人々の自主的判断によって成すべきであって、その為の教育が必要なのではないでしょうか。

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