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石川幸夫の教育・子育てブログ
教育評論家・教育研究家 石川教育研究所 代表の独り言

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「3〜7歳の子育て」空間認知能を鍛えよう!

 「本能−心−知能」、人の発達を探って行くと、まだまだ解明できていない脳の領域があります。しかし、現代科学で解き明かされる脳の実態は、子育てや、教育に欠かせないとてもベーシックな情報だと言えます。


 今日は、3歳から7歳前後の年齢に必要と思われる内容を考えて見たいと思います。言葉を吸収し、意思伝達に使用できるまでになると、幼児の脳内に記憶という能力が芽生え、そして高まって来ます。この前後から必要になる能力が「空間認知能」です。

イメージ 1 「空間認知能」と一言で言っても、様々な空間認知から成り立っており、今の子供達に起きている、環境変化を原因とする不具合にも大きな影響を与えています。落ち着きの無さ、集中力の欠如、反射神経の鈍さ、平衡感覚の低下、創造性の欠如、ケアレスミスの多発、観察力の低下等々、子ども達の学力を左右する問題は、学習と言う時間をいくら費やしても解決できない状態を示しています。最近問題となっている成人に見られる「発達障がい」や「感覚統合」などの問題にも、この空間認知能が関係すると言われています。

 「立腰教育」と呼ばれる指導があります。古くから「文武両道」という言葉がありますが、共に共通していることがあります。それが「姿勢」です。スポーツも、学習も姿勢はとても大切です。姿勢の悪さはスポーツでは致命的です。左右バランス、視線、身体の向きや、武道では型が大切な基本姿勢となります。これは、同時に学習でも言える事です。授業中や、書く姿勢が乱れている子は非常に多く、ノートやプリントを斜めに置き書いている子、身体を曲げて書いていたり、机に突っ伏して書いている子など、姿勢の悪さはそのまま学習に影響します。正しい姿勢が保てているかどうかを見るには、目をつむり、自分の立っている足の場所に印を付け、真上にジャンプし、元の位置に着地できれば大丈夫です。また、線上を目をつむり真っ直ぐ歩ければ大丈夫です。ただ、意外とできていません。縄跳びなどジャンプすること、良く歩くことが求められます。

 イメージ 2額中央から鼻筋を通り、へその迄を一本の線にすると、身体を左右二分する「正中線」となります。この「正中線」を机に対して垂直にした姿勢が、書くときの姿勢です。
文字という線を左右バランス良く目視しながら書く、これが正しい書き方ですが、この「正中線」がずれると、文字もずれます。例えば、プリントなどを行う場合、「+」記号が「×」に見えたり、数字を読み違えたり、回答欄を間違えたり、行を間違えたり等のケアレスミスは、案外、こうした姿勢の乱れが原因しています。ここで問われるのが、視覚的空間認知能」であり、運動的空間認知能」になります。

 運動能力の中で、目測があります。球技では特に重要で、瞬間の判断が要求されます。これは、交通事故にも関係し、走ってくる車のスピードと距離から瞬間に判断する右左折や横断は、まさに「視覚的空間認知能」になります。

 学習面では、文章を読みその光景を思い浮かべる「言語的空間認知能」は、文章全体を理解する上で必要になります。言葉による場面構成の想像、登場人物や物や建物の位置関係などはこの空間認知能による働きです。

 「読む」という学習行為で学ぶべき要素は5つあると以前ご説明しました。その中で「先を読む」という要素は、まさに「先を読む空間認知能」となります。様々な面で、学力を支えている「空間認知能」の存在は、しっかりと鍛えておくべき重要な要素と言えます。幼い頃の、ボール転がし遊び、絵本の読み聞かせ等々は、空間認知能の積極的な刺激であり訓練です。幼い子に、「できる限り歩かせる」というのは、歩きながら学べる「視覚的空間認知能」「運動的空間認知能」の訓練となります。

 4歳前後から、積極的学習活動が可能な時期に入ります。脳内に他の神経細胞同士が結び付いた神経回路が作られていくからです。思考も始まり、記憶がより活発化してきます。親であれば、我が子の能力に関心が出てくる時期でもあります。どうぞ、学習計画を立て行って見ては如何でしょうか。

 



 

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