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石川幸夫の教育・子育てブログ
教育評論家・教育研究家 石川教育研究所 代表の独り言

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「子ども達は見ている!」

 政治・経済・警察・国際スポーツイベント・医療・教育…と、情けない大人達の振る舞いや事件が問題視される近年の社会体質。子ども達の目には、今の大人達はいったいどのように映っているのでしょうか。

 今日、私はテレビ朝日の「モーニングバード」にコメンテーターとして出演させて頂きました。埼玉の私立小学校の校長(女性)が、修学旅行の名目で多額のお金を私的流用したとして問題になりました。時同じくして、東京町田市の中学教師が生徒から集めた教材費を使い込んだというニュースが流れました。大人になりきれない大人達、想像力を欠いた大人達の振る舞いに、子ども達からの冷たい視線が注がれています。

 いつもであれば、自分の出番が終わると直ぐにスタジオから退出させて頂くのですが、ファンである番組の「そもそも総研たまペディア」を見たくてスタジオに残っていました。このコーナーは、毎週木曜日放送の玉川徹氏(ディレクター兼リポーター兼コメンテイター)が担当されています。今回は、週末、国会前で安保法案に反対の意を唱える女性達の声を取り上げていました。事前に予告で内容を知っていたので、とても興味深く拝見させて頂きました。

 「一般」ということばがこれほどまでに新鮮に感じたことはありませんでした。最近、問題を起こす方々は誰もが一般ではないような気がするからです。かつて、こうした活動は組織だったものが主流でした。60年安保の時も、70年安保の時も同じです。しかし、今回の場合は違います。ある学生(女性)は、「デモで法案が廃案になるとは思っていない。でも、反対しているという意思が、国会に届けばいい。」と冷静に分析しています。その他、会社務めの方も、3人の子を持つシングルマザーも、自衛隊が海外で行う軍事的活動で、間違いなく我が国への見方が変わる、テロの標的になるという事を、諸外国の例から先を読んだ予想をされています。我が身、我が子の安全は何ものにも代え難い、母親の我が子を思う気持が伝わってきます。殆どの方々が、こうして安倍総理や、その他大臣、官房長官らの本心を読み取っているのではないでしょうか。
 
 「経済的徴兵」ということばを、学生から聞くと、そのことばの重みをひしひしと感じます。どこか学生生活の自由度を謳歌していると思われていた大学生から発せられたことばに、見直すと言うより頼もしさを感じました。国を代表する者、会社を代表する者、教育を代表する者、「一般」でない人達の「おごり」なのか、それとも、上から目線で「一般」をバカにしているのか、しかし、私には「だらしのない者達」としか映りません。人と人とのコミュニケーションが取りにくい世の中にしたのは、その基本である、「人の話を聞く」ことができなくなったからではないでしょうか。私は、子育てを通じて、子どものことばに耳を貸して欲しいと訴えています。ことばの大切さを訴えています。自らの意思で動き始めた女性達、子ども達に常に伝えていること、「行動で示せ」は自分自身にも課したことばです。

 だらしのない大人社会を作り出したのは私達大人自身です。子ども達からの冷たい視線にさらされながら、自らを律しないかぎり次の世代に「明日」というバトンは渡せないでしょう。

 

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