ここから本文です
石川幸夫の教育ブログ
石川教育研究所 代表の独り言

書庫過去の投稿日別表示

全1ページ

[1]

「高嶋ちさ子さんの子育てから」

 イメージ 1昨日は、テレビ朝日に2度行く事になり、途中授業や教材製作などもこなしていたのでさすがに疲れました。毎回、車での送り迎えをして頂くのですが、二度目は、六本木駅から局まで歩き、久々に「夜の六本木」を歩くことができました。帰りには雨からみぞれになり、車の中の暖房が心地よく身体を包んでくれました。

 子育てをしている人が必ず遭遇する場面、それが、子どもが犯すルール違反の現場です。今、バイオリニスト高嶋ちさ子さんの子育て法が話題になっています。それが、ルールを犯してゲームをしていたお子さんの前で、そのゲーム機を壊したというエピソードです。これが「事件」として扱われることは疑問ですが、正直、何をどのようにコメントして良いか悩みました。私は、教育評論家という肩書きもありますが、未だに先生として子ども達を指導しています。そして、「子育てマイスター協会」の代表理事でもあります。最近、「子育てマイスター協会」の石川としても、テレビ局などで知られるようになり、教育関係だけでなく子育て関係の出演依頼が増え始めました。重責を担う方々の、ことばの軽さが気になる昨今ですが、こうしたマスメディアで話す事に緊張感を持たなければと言い聞かせ臨みました。

 実は、今回の件で、子育てマイスターの講座内容に含まれる話しが数多く出てきました。なるほど、子育ては誰にとっても初めてのことで、難しさに変わりがないことを実感しました。時間がなかったので、打ち合わせもそこそこに、ぶっつけの収録になったのですが、子育てにおけるキーワードが幾つも出てきました。

イメージ 2 1,子どもとの約束と大人の矛盾
 2,ゲームなど家庭内のルール作り
 3,ルール違反と罰
 4,子どもに反省を促す時の対処
 5,親側の心理、子ども側の心理
 6,大人の知恵
 7,子育てから親が学ぶ
 8,失敗の法則

 テレビでは数十秒ですが、実際にはその10倍以上お話しをしています。その中で、4,子どもに反省を促す時の対処、6,大人の知恵、8,失敗の法則に関してご質問を頂きました。加えて、取り上げられなかった内容も含めてご紹介したいと思います。また、明後日の土曜日、「子育てマイスター協会」の、もう一人の代表理事である蔵元のセミナー(お問い合わせ http://e-kosodate.org/seminar/)が行われます。こうした、セミナーや講座では、直接にそしてより深く聞く事ができますので、お時間のある方は是非ご参加下さい。

『衝動と冷静』
 我が子と交わした約束、それを破りゲームに興じる我が子の姿を見たとき、多くのお母さんやお父さんは怒ります。時に激怒します。今回、高嶋さんがゲーム機を壊すという行動に驚かれた方は多いと思います。「そこまでしなくても」という見方や、「私もキレるかもしれない」というご意見もあります。しかし、もう一つの見方をすると、この行為は、後の説明はともかく、衝動的な行為ではないかと思うのです。冷静にゲーム機を壊すことの方が返って恐いと私は思います。ある意味、衝動的であって欲しいと思っています。そして、こうした行動はこれまではお父さんがしていました。どこかに父権の喪失を感じます。最近の傾向なのか、家庭内のバランスが取れていないことが気になります。このバランスは、両親の双方が子どもを一方的に叱る方向に行き、子ども自身の逃げ場を失う結果になります。

『母親任せの子育て』
 イメージ 3子育てには、育てる側の、心のゆとりが必要になると言われます。しかし、現代社会では、「母親は幾つもの仕事を抱えているから」という見方がされています。これ自体、母親に子育てを任せきっていることばです。バランスとは、こうした家庭内の責任を意味しています。父親の役目とは何か、今回の話しの中に「父親」の姿が見えてこないことが気になります。また、心のゆとりとは、両親の子育てにおける責任分担のバランスによって持てるものです。
 子どもを叱る過程の中で、「考えなさい」ということばを使います。しかし、子どもには「考える」という力がまだまだ未熟です。時には本能的に、また時には衝動的に、思いつくまま行動をしてしまう時があります。何故なら「こども」だからです。4歳を過ぎれば、「うそ」をつくこともできてきます。子どもとは、未熟な生き物として見ておくべきで、対等になってはいけません。それが『大人の知恵』に結びつきます。子どもに考えさせるとき、考えて貰いたい内容をかみ砕き、具体的な質問に置き換えます。4歳過ぎた辺りで、「考える」事の下地を作ってあげる、すると「〜について考えなさい。」という、促し方ができるようになります。

『失敗の法則』
 子育てをしていく過程で起こる「失敗の法則」、その一つの答えが「自己嫌悪」です。高嶋さんはかなり自己嫌悪感に襲われたのではないでしょうか。それは、文春の記事からも想像できます。それだけ、高嶋さんがお子さんを愛しているという証でもあるのです。そして、良いお母さんであるという証拠でもあります。すると、次の行動が、それまでとは正反対の行動になります。この時に、子どもとどのように接するかで、子どもは親を見ることになります。だから、親も子も失敗から学ばなければなりません。これが「失敗の法則」に対する「成功の法則」です。親子の場合、長男長女と父母は同い年になります。子どもと共に成長し親となっていきます。『失敗の法則』があるならば、相対する『成功の法則』があります。それが、問題解決の為の「親子会話」です。

 今回の話しの中で、子ども自身にルールを作らせるという子育て論が紹介されました。これは、一般家庭でも大なり小なり考えられる事ではないでしょうか。高嶋さんのご家庭が特別であるということはありません。そこには、単なるルールではなく罰則規定なる内容まで存在することが常です。しかし、その罰則規定は子どもの本心でないことを見抜くべきだと思います。あまりにも過激な罰則規定、守れそうもないルールの対応をどのようにするのか、大人としてしっかり考えておくべきでしょう。

『子どもの約束と大人の矛盾』
 大人の行動は矛盾だらけだと子ども目線は訴えかけて来ます。子どもに対し、「ものは粗末に扱わず大切に使いましょう!」とか、「けしてウソをついてはいけません。」とか、「言われたら直ぐに行動しましょう!」とか、大人は沢山の指示や約束をさせます。しかし、スマホに夢中な両親、「テレビを見ながら食べてはいけません。」と言っていながら、食べているお父さん。親は、意外と子どもの前で自己矛盾をさらけ出しています。これが、「約束を守らなくても大丈夫!」という、どこか大人を見透かした態度で現れることがあります。子どもに、「大人は大変なんだから」は通用しません。もっと述べたかったのです、次の仕事の依頼が入ったので、今日はこのへんにしておきます。

『子どもの目』
 今回の高嶋さんの行動を子ども達はどのように見ているでしょう。大多数の子が、壊されてもしかたないと言い切っています。「それは、自分が悪いから」でも、本音はショックとも。経済用語にスクラップ&ビルドということばがありますが、やはり、子育てでは考え直した方が良さそうですね。
 近いうち、私のセミナーも企画されます。子育てに関する話しや教育に関する話しをいっぱいしたいと思います。

 実は、先ほど、昨夜収録された「高嶋ちさ子 バキバキ事件」のコメント内容についての話しで、休憩時間、事務所内が盛り上がりました。スタッフが、カメラでそれを収めていました。「これ、テレビで語る代表とは雰囲気が違うので公表します!」とまもなくアップされるそうです。

  

この記事に

全1ページ

[1]

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事