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ウリタが突然、「ぼく、アラビアの姓になってもいいよ」と言った。

お? それって、法律婚しようってことかいな?
ウリタは以前から自分が改姓してもいいよって言っていた。でも、ウリタのご両親様が
難色を示したので、
「まあ、ご両親様の意向を(結果として)無視した形になるよりは、事実婚のほうがいいかね」
ということになって今に至る。

※こう書くとまるで、ウリタのご両親様の考えだけで私たちが事実婚をしているように
なってしまうのだが、他にも考えるところはあるのです、はい。その辺はまた別の機会に紹介します。

「でもね、ウリタが改姓したらご両親様とすっごくもめると思うよ」
「そうかもね」
「改姓したら、仕事もプライベートも全部改姓するの?」
「しないと思う。僕はコボネン・ウリタだから」
「通称でコボネンを使っても、免許証もパスポートも保険証もコボネンじゃなくなるよ。病院に行ってもコボネンって呼んでもらえないんじゃない?」
「面倒だよね」

こんな感じで会話は終わってしまった。あまり盛り上がらなかった。
なぜかと言うと、この話は事実婚を選択する前にイヤになるほど毎日話し合ったからだ。
法律的にちゃんとした夫婦になりたい。それにはウリタか私が改姓しないといけない。
改姓に伴う事務的な手続きや、自分自身の固有名詞が変わってしまうことに慣れることは、
改姓した方だけが負わされてしまう。ウリタも私も、相手にそんな面倒なことは背負わせたくない。
それに、生まれてからずっと使ってきた名前に愛着があって、できることならば手放したくない。
改姓しても通称で旧姓を使うことも考えた。でも、やっぱり新姓と旧姓を使い分ける煩雑さからは
逃れられない。

この煩雑さを二人で同じように分け合うことができる方法があれば、すぐにでも法律婚したいな。

今回のこの会話、あっさりと終わってしまったけれど、また近いうちに蒸し返すことになると思う。
今までそうやって同じような会話を繰り返してきたから。
夫婦別姓と法律婚が両立できないうちは、これを延々と繰り返すのだろう。
夫婦同姓を義務付けている現行民法が改正されたら繰り返しも終わる。
終止符が打たれるのはいつのことだろうか。

ち・な・み・に。
本当はウリタは、ウリタと私だけの新しい姓を創作したいらしい(もちろん現在は、
創作しても戸籍上の名前を変えることはできません)。
「新しい名前(姓)を考えようっと。何がいいかな・・・」
またウリタの名前好きが始まった。

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