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また映画館へ行ってきました。 1943年、第二次世界大戦中のドイツで、ヒトラー政権打倒を目的とした 学生グループ「白バラ」の中心メンバー、ゾフィーという女子学生の映画です。 彼女は一緒に活動していた兄とともに、大学に反ヒトラーのビラを配布した容疑 で拘束され、尋問を受け、裁判にかけられました。 そして、拘束からわずか5日で死刑となりました。映画は彼女の最後の5日間の記録です。 「白バラ」と彼女の存在はドイツで広く知られていましたが、彼女の最後の5日間に 何があったのかははっきりと分かっていなかったそうです。 同じテーマの映画は過去にもあったそうですが、最近になって詳しい資料が 見つかったことをきっかけに新しく映画化されたとのことでした。 拘束直後の彼女は「自分は政治には無関心だ」と嘘をつき、釈放を目論むのですが、 自宅から「白バラ」活動の動かぬ証拠が発見されてしまいます。 証拠を突きつけられると彼女は態度を一転し、自分の主張を堂々と述べ始めます。 「白バラ」の仲間についての情報を提供すれば刑を軽くする言われても、 仲間を裏切ることは出来ないときっぱりと断る。 彼女と同世代の息子を持つベテラン取調官は、平静を装いつつも、 内心は彼女の信念に圧倒されてしまう。 拘束から5日後の午前、裁判が開かれ、その場で彼女は兄と友人とともに死刑判決を受けます。 通常ならは99日の猶予があるはずが、午後には移送され、 両親と最後の面会をし、夕方、処刑。 作品自体が非常に緊迫した内容なのですが、それにしてもこんなに張り詰めた 雰囲気の映画館は初めてだったように思います。 映画と映画館の空気と、重苦しいものが2つもあってきつかった。 映画を見て、ひとつ私には分からないことがありました。 ゾフィーは処刑されてしまったのですが、供述の仕方によっては刑を軽くできる 可能性があったのです。 「打倒ヒトラーを訴えたのは本当だけれど、間違ったことをしてしまった」 と言えば、生き延びられたかもしれないシーンがあります。 でも、彼女はそうしなかった。 「間違ったことをしてしまった」とは思っていないからなのですが、私だったらきっと、 嘘をついてでも生き延びて、もっと活動したいと思うのではないかと感じたのです。 このシーンで、ゾフィーと拘置所で相部屋になっていた女性も 「あなたはなんとしても生き延びなくてはいけない。まだ若い」 と言うのですが、ゾフィーの答えは 「信念は曲げられない」 多少本心と異なることを口にしても、信念を持って生きることも出来たのではないかなと 思うわけです。月並みですが 「死んでしまっては何もならない」 だと思うんですね。ゾフィーは自分を偽って生きられないと感じていたのでしょうか。 戦争一色だった日本にも様々な反戦組織などがあったように、ナチス政権下のドイツにも
「白バラ」のような組織があったことを初めて知りました。 ドイツにも日本にも、時代に流されずに自らの信念を支えに生きた人がいたというのは 素晴らしいことですが、一方で、秘密組織って、隠し通すのは本当に 難しいんだろうなと思います。痕跡を残さないように活動するって、当時も大変だったと 思いますが、今は絶対出来ないような気がしています。 メールもネットも、記録は全て残ってしまうし、当時は個人の識別は指紋くらいだった らしいけれど、今はDNA鑑定のレベルになってしまっているし・・大きな権力に 封じ込められたらもうどうしようもないのかなと思ったりしました。 毎度のことですが、最後はヘンな感想になってしまってすみません。 |

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ここまでの信念を貫き通すのはすごいですよね。私は。。たぶんできません。家族を守りたいと思ってしまうから、保身のためにも嘘をつくことでしょう。。。地下組織で活動できる人というのは稀有な人格ではないかと思います。。。そういう人が社会を変えていくのでしょう。。。
2006/3/30(木) 午後 7:14
私もその場に立たされてみないとなんとも言えない・・・でもなんとなく気持ちが分からなくもないのです。ほんの少しの嘘も、ある事実についてはつきたくないという気持ちも。
2006/4/3(月) 午後 4:59
ぽえこさん。お返事遅くなってごめんなさい。私も絶対に保身派(?)です。生きている限り命の終わりは 避けられないけれど、戦争や思想弾圧の類で命を絶たれるのだけは納得できないです。地下組織で活動でき る限られた人が社会を変えていく・・その通りだと思います。もし自分の信念に合致する地下組織に誘われ たら、私はどうするかな・・と考えてしまいますね。地下組織ではなくて、誰もが堂々と自分の考えを主張 できる社会であってほしいですが。
2006/4/4(火) 午後 10:34 [ ara*ia*es*us ]
あつこさん。映画を見た人みんなが、ゾフィーの気持ちは分かるような分からないような、という感じだと 思います。私は、もしかすると彼女は嘘をついてもつかなくても処刑は免れないと感じ取ったのかもしれな いと思ったのですが、婚約者もいて将来に希望も持っていたようですので、「どうか命だけは」みたいなそ ぶりがなかったのが、とても印象的でした。彼女の心の中はもう分からないかもしれないけれど、映画の中 のような世の中だけは絶対に繰り返したくないと強く思いました。
2006/4/4(火) 午後 10:36 [ ara*ia*es*us ]