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馴染めなかった私

今朝は、マンタさんという方のブログからテーマをいただいてきました(TB参照ください)。
東京で生活していた家族が、ご主人の実家である福岡に移り住んだのですが、
ご主人の言葉によると
「女房・子供が飽きちゃってね」
というわけで、ご主人だけ福岡に残り、奥様とお子様は東京に戻ってしまったとのこと。

・・・・・・・・・・

私も実は、以前住んでいた街にどうしても馴染めなかったという経験を持っています。
気持ちを切り替えようと何度も思いましたが、どうしてもその街で仕事を続けて
暮らしていくということを前向きにとらえることが出来なくて、
その街を出るために転職しました。
以前住んでいた街は「地方」、出身地近くの今住んでいる街は一応「都市部」と
いわれている地域です。
「都会のバカな若者には、田舎の良さが分からないんだ」
という声が聞こえてきそうです(転職したのは数年前で、今はもう若くないですが)。

学生の時にも地方と呼ばれる別の街に住んでいて、地域のサークルに参加したりと
それなりに「学生以外のその土地の人」とも接点を持ちながら生活していて、
何となく自分はどこに住んでもそれなりにやっていかれるかな、と思っていたのに、
就職した街にはどうしても馴染めなかった。馴染めない、受け入れられない自分が
まずショックでした。
近所の個人商店では先に並んでいた私は無視されて、列の後ろのご近所さんが先に
会計されるのが普通でした。資源ごみに出した学会の冊子から、近所の人たちに
学歴を詮索されたこともあります(別に学歴を隠すつもりもないんですが、
ゴミから探られるというのがどうも・・)。同じ会社の人から聞く、親戚づきあいや
近所づきあいは、私が生まれ育った域とはかけ離れた濃密さで、時々耳にする
「○○(しきたり)をしないと、誰からも口をきいてもらえなくなるよ」という
言葉は恐怖でした。それが当たり前ならば、大してストレスにならないんでしょうが、
最初に「こりゃ馴染めそうにないなあ」と思ってしまったので、大変でした。
親しくしてくれる人もいたし、仕事はとても好きだったし(今の仕事よりも好き)、
上司にも同僚にもよくしてもらっているという意味では恵まれていると
思っていたのですが、この先この土地で生活し、年齢を重ねていく自分をどうしても
受け入れられませんでした。

この経験がなければ、
「好きな人と一緒ならば、どこへ行っても楽しく生活できる」
と思い込んで、結婚を機会に以前住んでいたその街へ引っ越してしまう
可能性もあったわけです。
そう考えると、TB先のブログに出てきた東京の奥様はきっと、福岡に馴染めない自分を
想像できなかったんじゃないかなと感じました。
どんな理由があっても、多少の我慢ができて、家族は一緒に生活できたほうが
ベターだと思いますが、毎日
「ああ、今日もこの街に私はいるのか・・」
と暗い気持ちになる人が家族にいる状態もいいものではありませんし。
家族の選択はどうあるべきかなんて一言で言えるものではありませんが、
私はマンタさんのブログに登場するご家族の暮らし方は(メジャーなものでは
ないだろうけれども)選択肢の一つだと思うし、それで本人達がよければ
いいんじゃないかなあ、って感じました。

「日本にいる限りは、都市部に住んでいても地方に住んでいても、情報量だって
変わりないし、たいていの場所だったらどこに住んでも大して変わらない」
みたいな話をよく耳にしますが、一言でいえないような「その土地ならではの何か」が
あるんですよね。
その「何か」がフィットする人としない人がいるのも当然。
そして、その土地に馴染めるか馴染めないかは、家族を形成する際に大きな要素を
与えるだろうけれど、馴染めないイコール家族ではいられないとは限らないのでは
ないかとも思います。

今住んでいるところは人がいっぱいいて、以前住んでいた街のように緑は
あふれていないし、家賃が高いから広い部屋には住めないし、仕事での拘束時間も以前より
だいぶ延びた一方でお給料は下がったし・・・だけど、ご近所付き合いとか、
周りの人の物のとらえ方とか、上手く言えないんだけれどそういう雰囲気が苦痛に
ならないので私にとってはやっぱり今の街がいい!なのです。
ウリタは今の街をどう思っているのかはよく分かりませんが・・・。

もうひとつ書くと、私には馴染めなかった「その街」ですが、やはりそこで
生まれ育った人達の多くにとっては「落ち着ける、安心できるいい街」なんですよね。
超一流の大学の大学院を終えて、もっと待遇のいい勤め先はいくらでもあるだろうにと
思うような人が、以前の勤め先には何人もいました。彼らにとっては、
「自分の生まれ育った街で生活する」ということが、都会の待遇のいい企業よりも
魅力的だったのだろうと思います。
もちろん、地元以外の土地に馴染んでそこで楽しく生活していく、そういう人も
たくさんいるでしょう。
結局、都市部がいいとか、地方がいいとか、そういうことではなくて、
いろんな感じ方をする人がいるんだということでしょう。
今朝もまた、ありきたりな結論で終わってしまった・・・あぁ。

閉じる コメント(12)

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新着から着ました。私は田舎に住んでいるんですが、ここに書かれているなんともいえない隣人との濃密な付き合いに息切れしている状態なんです。確かによいところもたくさんあるんでしょうけど…田舎に生まれ育ったのに時々どうしようもない息苦しさに襲われます。この場所を離れたいと本気で思ったこともあったんですが、今一歩勇気がなくて。はたまた、これは逃げているだけなのかも?とさらに自分を追い込んでみたりしています。私も結論は出ていませんけど…

2006/5/9(火) 午前 8:36 yuk*nan*778

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どこに住んでもそれなりにやっていかれるかな、というのはまさに今の私の持っている気持ちです。その確信が、あるどうしても馴染めない土地に移り住んでしまったことで揺らいでしまい、それが自分でも信じられないしどうしようもないと思い知るのは本当につらいだろうなと想像します。arabiaさんの文章を読んで思ったのは、家族がばらばらになってしまうというその事実よりも、そこに至る過程でどれだけ家族がお互いの気持ちを分かり合えたかということの方が大事ということ。つづく

2006/5/10(水) 午前 0:34 [ man**inth*fore*t ]

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お互いの気持ちを尊重して出した結論が別れて暮らすことであるかもしれないし、一家で引っ越してしまうことかもしれないけど、家族単位でどれだけ理解し合えるかということでその後の生活・家族の連帯感は違ってくると思います。それは舞台が都市であろうと田舎であろうと関係ないのですよね。家族としての生き方をどう決めるか。それさえしっかりとしていたらいいのかもしれない、と思いました。

2006/5/10(水) 午前 0:34 [ man**inth*fore*t ]

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私は転勤族で今の田舎には4年ほどいます。やっと友達もでき楽しめるようになりましたが、やはり文化風習その他でなじめないものはあり、「ま、いつかは引っ越すからしばしの辛抱」と我慢している部分があります。つねによそ者意識かかえてます。どこの地でも息苦しい部分はあるし自分の生まれ故郷でもずっといたら苦しかったし・・ベストな場所というのはなかなか見つからないものなのかも。いろんな家族形態があると思います。うちは家族三人で暮らしたいので夫についていきます。。。それにしてもプライバシーの詮索はいやですよね。

2006/5/10(水) 午前 7:55 poeko

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ゆきななさん、はじめまして。以前住んでいた街で仲良くなった友人も、ゆきななさんと同じような悩みを抱えていました。「あと一歩が踏み出せない」「逃げているだけかも」と彼女から何度も聞きました。生まれ育った街ですし、いいところもたくさんあるだけに思いは複雑だと感じます。個人的には、生まれ育った方だけでも息苦しく感じないよう、いい意味でその土地柄が変わればなあと思いますが、難しいのでしょうね。共感しか出来ない私ですが、元気出してくださいね。

2006/5/10(水) 午前 8:16 [ ara*ia*es*us ]

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マンタさん、ぽえこさん、コメントありがとうございます。のちほどあらためてコメントをお返ししますのでお待ちくださいね。

2006/5/10(水) 午前 8:17 [ ara*ia*es*us ]

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マンタさん。私の方こそ色々お気遣いいただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。以前住んでいた土地は食べ物が美味しいし、気候も私の体に合っていたし(冬に乾燥しないので風をほとんどひかなかった)、自然が多くて、いいところがたくさんあったのにどうして私は受け入れられなかったんだろうと今でも思います。「石の上にも三年」と思っていましたが、三年経った時点でやっぱりその土地を離れたいと思ったので転職してしまいました。(つづく)

2006/5/11(木) 午前 8:28 [ ara*ia*es*us ]

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(つづき)旅行や短期滞在ならいつでもまた行きたいのですが、生活には馴染めない・・自分でも少々矛盾しているようと思っています。私はこんな経験をしたわけですが、「どこにでも馴染める人」って確かにいると思います(ウリタは自分がそうだと言います)。なので、私の経験がマンタさんの気持ちを揺さぶるものにならないことを願っています。(もうひとつ続く)

2006/5/11(木) 午前 8:30 [ ara*ia*es*us ]

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(つづき2)私が記事に書いたような家族のあり方を自然と受け入れているのは、自分の経験に加え、10年以上家族が離れていながらも仲の良い叔母一家の影響があるのではないかと思っています。この話はまたいつか記事にしたいです。今回は、好意的に受け止めていただいて、本当にありがとうございました。嬉しかったです。

2006/5/11(木) 午前 8:30 [ ara*ia*es*us ]

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ぽえこさん。おっしゃるように何もかも満足する場所にめぐり合えるのはなかなか簡単なことではないような気がします。転勤族なのですね。住む地域が数年で変わっていくって、物理的にも気持ちの上でもきっとご苦労が多いのではないかと思います。でもご家族で一緒に暮らせるのが何よりですよね。私もウリタもずっと一緒に暮らしたい派ですが、経済的に共働きを止めるのはきついし、もしどちらかが転勤なんてことになったらすごく迷うと思います。

2006/5/11(木) 午前 8:31 [ ara*ia*es*us ]

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離れていながら仲のよい一家、そんなお家もあるんですね。今度是非記事にしてください。楽しみにしています(^^)。

2006/5/11(木) 午前 8:43 [ man**inth*fore*t ]

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マンタさん。記事は暖めているところです。いざ書こうと思うと、あまりに自然に叔母一家がバラバラに暮らしていて、たまに顔を合わせる時に口では「久しぶりー」なんて言っても、全然久しぶりそうに思えない感じで、試しに書いてみた下書きは面白くもなんともない文章になってしまいました。不思議なものです。ある程度納得いくように書けたら記事にします。気長に待っていてくださいね。

2006/7/2(日) 午前 10:52 [ ara*ia*es*us ]


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