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NCにセットし、芯出しができたらボーリングです。
鋳物は切削油をかけて削るとざらざらになるのでフライスでも旋盤でもドライで削ります。
ボーリングが終わったら砥石でホーニングして完成です。
ボーリングでは0.003mm〜0.005mmぐらい手前の寸法に仕上げといて(57.997φ〜57.995φ)そのあとホーニングで広げます。
経験上±0.01以内に仕上げておかないとちゃんと走りません。
以前、意図的に0.03mmぐらい大きめに仕上げたらよく回ると、なんかで読んだことがあって、ホンマに0.03mm大きいシリンダーを作ったんですが、オイル吹きまくって全然だめでした。
58φのピストンだったら58.000φに仕上げるのがベストです。
これでシリンダーは出来上がりです。
しかし、スリーブが太くなったのでクランクケースに入らない。
ケースもボーリングする必要があります。
ということはエンジン全バラ。あつボンおねがい。
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ヤマハTZFを作る
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デンスバーの丸棒よりスリーブを削り出し。
外径63φ 内径58φを目指します。
ウチが持っている中で一番ぶっといドリルで穴をあける。
鉄鋳物を削ると、粉が出てきて稲刈りの時みたいに鼻くそ真っ黒になります。
鋳物の成分は非常に炭素が多い。たしか理由は溶かして流し込む時の流動性を確保するためやったと思います。
よって型に流し込んだあと冷える時、炭素のまわりに焼きが入り、硬くなります。
その硬い粒は、鋳物の内部に割と均一に分布しています。 削って切り粉になると砂状になります。
これが工作機械の摺動部に入ると硬いのでじゃりじゃりになり、めっちゃ摩耗する。
中古機械を買うときは鉄鋳物をやっていた奴は避けた方がいいです。
アルミ鋳物やアルミをやっていた奴がお勧めです。 この炭素の硬い粒のおかげで、シリンダーの内壁表面には摩耗速度の違いよる微細な凹凸ができ、油だまりを形成しているそうですが。
ドリルが終わったら、次はボーリングバーで広げます。この時点で57φにします。
そしてスリーブが出来たところの写真は無く、
ロックタイトとシール材を塗ってスリーブをシリンダーブロックに入れます。
そのあと、NCでボーリング。
旋盤の段階で仕上げていても良かったのですが、圧入の縮み代があるのでスリーブを入れてからボーリングします。
これはスリーブの中心座標を探しているところ。
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スリーブ肉厚は2.5mm取ってスリーブ外径は63φに決めました。ピストン径58φ
シリンダーをまずボーリングします。
出来ました。
次はスリーブの製作です。
↓これがデンスバーの丸棒
ここから筒にします。
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使えるピストンを探します。
YBR125はピストン径が15φです。15φの車種は少なくて、かなり車種が絞られます。
結局、ホンダのXRかヤマハのFZ16ぐらいに絞られました。
FZ16って聞いたことも無い車種やなと思って調べてみるとヤマハインディアのバイクでした。
後ろにサリーガードついる固体が多い。公式サイトはこちら↓
コンセプトは「ストリートマッチョ」らしいです。
同じヤマハなので試しにFZ16のピストンを仕入れました。
TKRJの販売サイトは詳しく寸法が載っているので大変親切です。
これで信頼性の高い国産ピストンが手に入りました。
54.0mm×54.0mm→排気量123cc 58.0mm×54.0mm→排気量142cc
になる事になりました。
キタコのキットよりも大きな排気量になります。
では、この径に合わせてボーリングです。
スリーブ外径は60φ、58でボーリングすると肉厚が1mmしか残らないのでさすがに作らないと無理です。
スリーブは抜けるタイプだったので抜きました。
届いたピストンキット。
スリーブの材質はFCD。鋳鉄です。虹技(こうぎ)っていう会社のデンスバーを使用することにしました。
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このTZM、YBR125のエンジンを積んでいます。
XTZ125やTT-R125と同じエンジンです。
250登録をする為、排気量を125cc以上にする必要があります。
しかし。
キタコのボアアップキットは廃番。問い合わせるも廃番。
中華のキットもオークションとかで有りますが、ボア径とスリーブ外径を比較してみると、ちょっとスリーブの肉厚が薄い気もする。
・・・・・・
どないしましょうか。
これに現在付けているキャブはPWK28、直動ピストンのキャブ(負圧キャブではない)、かつちょっと大きめなのでエンジンが温まっていないときはボギングします。
ちなみに負圧キャブはスロットルバルブが2つあり、人間が操作できるバルブを急激に開け過ぎても、負圧ピストンが遅れて動くのでボギングしません。
直動のビッグキャブに慣れている人はいいけど、慣れてない人は乗りにくい。
250登録の為だけではなく、ボギングを抑えるためにもぜひとも排気量を上げたいと考えています。
パワーを絞りだす必要は無いのですが。
結局国産パーツでボアアップ出来たんですが結構大変でした。
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