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ボーリングが完了したので、バルブのすり合わせもやっておきます。
バルブ摺合わせのうまみは以前長々と説明した通りです。↓
バルブを取り外しバルブフェースとバルブシートを観察してみると、それなりに荒れています。
こちらがバルブシート。
こちらがバルブフェース
バルブコンパウンドを付けて、ショリショリ摺合わせます。
吸盤はバルブタコと呼ばれます。
16個もあるから多い・・・
数時間で作業完了。
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バンディット250
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まずはスリーブのツバがシリンダブロック上面より出っ張っているので(そういう設計にしました。)
シリンダの上面ごと、一発削ります。この作業は面研摩とか面研と呼ばれています。
シリンダーヘッドとシリンダーの合わせ目を削ることに対しての固有の名称になっています。
本来、研磨とは砥石で削ることで切削は刃物で削ることなのですが、今回のように切削でも面研と言います。
ピックテストでくるくるまわり、中心座標を拾う。
その結果、ボアピッチは61mm-90mm-61mmということが分かりました。
ボーリングヘッドを準備します。
チップは鋳物用を使用します。
この目盛で1/1000台で刃の突き出し量を調整できます。
そしてボーリングします。狙いはφ49.00mm。
ボーリングでφ48.995mmにしてホーニングで49.000にします。
一連の工程の動画はこちらです。
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これが完成したスリーブ
これをシリンダーブロックに入れる作業をします。 全ての純正のスリーブを油圧プレスで押してブロックから抜きます。 ひとつ失敗して割ってしまいましたが、 何とか取れました。 これがスリーブを外したブロック この写真の左から2番目の気筒は抜くときに傷が入ったのでリューターで傷の盛りあがっている部分を削り取った。 スリーブを割ってしまった気筒は無傷。 そして作ったスリーブとブロックを脱脂してシール剤を塗り、圧入しました。 入れる時も油圧プレスで。 でけたで! スリーブのトップはブロックの上面から飛び出してます。 そういう設計にしてます。 これを一発削ってツライチにします。 |
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図面も描いたことですし、いよいよシリンダーの製作です。
手動の旋盤で削ります。
まず外径を仕上げ、ごっつ太いドリルで穴をあけ、その穴を中繰りバイトで広げます。
この動画↑はドリルで穴を開けているところ。
旋盤は切り粉まみれに。
この写真に写っている刃物が中繰りバイト。向きは違いますが。
なんと1気筒2時間の苦行でした!
丸一日かかった上に、鼻くそ真っ黒!
もう嫌っ!
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シリンダー内径を計測した結果、0.02mm〜0.03mm広がっていましたので、ボーリングが必要です。
しかし、オーバーサイズピストンがワンオーバーもツーオーバーも廃番。
オーバーサイズを入れるとちょっとだけボアアップできます。
ちょっとだけパワーアップを期待できるのですが、その夢もはかなく崩れました。
他車種の流用を検討するもバンデは一番ボアが大きいので無理。
なのでスリーブを作るしかない。
スリーブを取り外すことにしました。 あーあ。ボーリングだけでも手間なのに。
手動油圧プレスで抜きます。
外す時にカジッたのでブロック側に傷が入ってしまった。これはリューターで削り取ればなんとかなるだろう。
取り外したスリーブがこれ。
上部には吸気バルブの逃げが掘ってあります。
まず1気筒だけ外し寸法を測って図面を描きました。このように↓。
バンデ250に乗っていて不調に悩んではる方は勝手にこの図面使って頂いてOKです。
外径の嵌め合い公差がm7になっていますがm7だとφ55.011〜φ55.041になります。
ここ、実測はφ55.100だったのですが、これですと嵌め合い公差はu6かu7になるのでちょっときつ過ぎます。だから勝手に変えました。
あと、
・バルブの逃げが無い
・内径が1mm小さい(シリンダーブロックに圧入後ボーリングしてφ49.00に仕上げる。)
・ツバはブロックから出ているので面研が必要。
ってことに注意してください。
(不具合があっても私は責任を取りません。) 材料はいつも通りデンスバーを手配。60φを買いました。なのでツバは鋳肌そのままになります。
工場の端に転がってたこの切れっぱしも使える。
次回はスリーブを4つも手で削り出すという苦行です。
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