アメリカと国境を接するメキシコの街フアレスには、NAFTA(北米自由貿易協定)を背景に、急速に進出・拡大してきたマキラドーラと呼ばれる外国資本の工場群が建ち並ぶ。
そして、それと軌を一にするようにこの地域で10数年前から女性が犠牲となる殺人事件が急増、これまでに500件もの事件が確認され、そのほとんどが未解決のまま、さらに行方不明の女性は数千人にも及ぶと推計されているという。
当局に対する国際人権団体アムネスティ・インターナショナルの改善要請にもかかわらず、事件は矮小化され捜査はなかなか進展しない。そして、これだけの事件でありながらアメリカのメディアでは決して取り上げられることはなかった。
本作は、そんな現実を知ったグレゴリー・ナヴァ監督が、人気女優ジェニファー・ロペスの力を借りてフアレスの現状に光を当て、その背後に巣くう巨大な闇を告発する社会派サスペンス・ドラマ。共演はアントニオ・バンデラス、マーティン・シーン。
シカゴの新聞社で働く敏腕女性記者ローレンは、メキシコとアメリカの国境の街、フアレスで起こっている連続女性殺害事件の取材を命じられ現地へと向かう。彼女はそこでかつての同僚、ディアスと再会を果たす。
ディアスは、腐敗した警察や政治家の圧力に抗して、反政府系の新聞社エル・ソロを経営していた。ちょうどそこへ、一人の少女エバが訪ねてくる。彼女は、一連の事件で奇跡的に生還した被害者で、エル・ソロ社に助けを求めてきたのだった。
ローレンはエバの証言を糸口に、事件の真相究明に乗り出すのだったが…。
ジェニファーロペス主演のサスペンスという事でTUTAYAでレンタルして借りたのですが
メキシコにはこんな酷い地域があるのかと、衝撃を受けた映画でもあります。
自分の中では、メキシコというと、陽気なおじさんとかがいてタコスなイメージがあるのですが
(多分、日本にまげを結ってる侍が存在すると思ってるのと一緒だろうな。)
実際ネットでメキシコの事を検索してみると、恐ろしい事実やニュースを知って、いやこの映画は
あり得ない話じゃないんだなと痛感した作品です。
日本でも、色々と信じられない事件は起こってますが、それ以上に想像できない現実が
メキシコの国境線上であるんだという事を分からせてくれる映画だと思いますね。
グレゴリー・ナヴァ監督自身も、この映画を撮影するにあたり
様々な脅迫や危険な目にあったそうで、それでもそれで、作品作りに火がついて
映画を作ってやるという覚悟。いや本当に凄い監督です。
それにしても、この地で夜遅くまで働く若い彼女達が安全に仕事から帰れるようになる事を
願ってやまない。いまだに解決できない現実みたいなので本当に恐ろしいです