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自民党の新憲法起草委員会草案決定☆中曽根康弘前文小委員会の素案無視


10月28日自民党の新憲法起草委員会全体会議で、新憲法草案が決定された。
中曽根元首相は、この起草委員会の前文小委員長として、纏めた素案が全く別のものになっていることに驚いたそうです。

それまでは、自民党の素案として織り込まれていたのです。

◆自民党新憲法起草委員会の中曽根小委員会がまとめた前文素案

 日本国民はアジアの東、太平洋と日本海の波洗う美しい島々に、天皇を国民統合の象徴としていただき、和を尊び、多様な思想や生活信条をおおらかに認め合いつつ、独自の伝統と文化をつくり伝え、多くの試練を乗り越えてきた。
 日本国は、主権を持つ民主主義国家で、国政は国民の信託に基づき、国民の代表が担当し、その成果は国民が受ける。
 日本国は、自由、民主、人権、平和、国際協調を国の基本として堅持し、国を愛する国民の努力によって国の独立を守る。
 日本国民は正義と秩序による国際平和を誠実に願い、他国とともに協力し合う。国際社会において、圧政や人権の不法な侵害をなくすため不断の努力を行う。
 日本国民は、自由とともに公正で活力ある社会の発展と国民福祉の充実を図り、教育の振興と文化の創造と地方自治の発展を重視する。自然との共生を信条に、美しく豊かな地球環境を守るため力を尽くす。
 日本国民は、大日本帝国憲法および日本国憲法の果たした歴史的意味を深く認識し、現在の国民とその子孫が、世界の諸国民とともに、さらに正義と平和と繁栄の時代を内外につくることを願い、日本国の根本規範として自ら日本国民の名においてこの憲法を制定する。
ところが何の説明もなく、決定・発表された。

議論が必要とされるものまで、政治決断で片付けられるのはどうも納得出来ません。

立場を変えてみるとよくわかることです。

依頼に基づき取り纏めたものを何の説明もなく、葬り去られている事実を知ればどのように感じるでしょうか?

内容が問題であるから…、議論するに値しないから…、すべて、それでよろしいのでしょうか。

内容以前の問題です。

日本の文化・伝統・国柄
「アジアの東」というのは、どうかと私も思いますが、「太平洋と日本海の波洗う美しい島々に」…というくだりは素晴らしいと思います。

復古調的色彩は抑えた方がいい」「普遍的ではない道徳を押し付けるべきではない」「情緒的な表現は控えるべきだ」「歴史の解釈を前文に入れてはいけない」など様々な意見はありますが、

情緒的ではありますが、それ以外の批判は当たらないと私は、思っています。

条文に様々な解釈が出来る表現は、憲法に限らず問題でしょう。

しかし、今日までの教育を補う上でも、前文に国柄を反映させることは良いことだと思います。

教育と文化そして日本国民
民主党試案においても、伝統と文化の表現は織り込まれています。
ただ、地球的視野というものも大切なことですが、日本国民であることもまず重要なことです。
産業の空洞化が叫ばれて、久しいですが、日本人の心の空洞化を感じるのは私だけではないでしょう。

私は、学校で、日本国憲法の前文を覚えさせられ、今でも覚えています。
小学校の校歌については、断片的ですが覚えています。(私は、小学校は4度変わりましたもので…)
校歌や唱歌を口ずさんで、ふるさとや国というものを感じたものです。

情緒的と言えばそうでしょう。
しかし、文化・伝統というものはそういうものではないのですか。

『和をもって貴しとなす』後藤田元副総理
中曽根前文に「和を尊び」とあるのは、後藤田元副総理が亡くなる(9月19日)少し前に、中曽根元首相に「聖徳太子の『和をもって貴しとなす』をぜひ入れてほしい」と要請し、中曽根元首相が「承知しました」と約束していたそうです。

改憲問題で2人は立場を異にした。
だが、国情を憂える後藤田の最後の執念に中曽根は感じ入り、<お別れの会>(10月31日)のあいさつで、この秘話を披露したが、後藤田の遺志はまだ生かされていない。(岩見隆夫毎日新聞特別顧問)

この言葉が、「談合」などの弊害を生んだであるとか、これが外交のへっぴり腰に繋がっているとの意見もありますが、「日出づる処の天子(聖徳太子)、書を日没する処の天子(隋の皇帝煬帝」に致す、恙無きや、云々」と言ったのも、聖徳太子でもあります。

憲法改正には、幅広い論議が必要
憲法改正に執念を持ってきた中曽根元首相ですが、現在87歳だそうです。その方が、「憲法改正は、急がずに国民にも広く熟知させる期間が必要」と言っています。

また、「いくら、民主党・公明党などへの配慮と成立のためはわかるが、まずはその党の案を出して、議論して纏めると言うのが筋ではなかろうか」(テレビ番組「時事放談」)

閉じる コメント(8)

憲法の前文については、私も中曽根案で良いのに、なぜ削ったのか残念でなりません。以前TVタックルで、桝添要一氏が「前文で野党の反発を買って、議論がそこで停滞するのを避けるため」とコメントしていました。味も素っ気もない前文に変えるくらいなら、国会できちんと議論にかけるべきだったと思います。この前文に抵抗を感じる国民は少ないのではないでしょうか。

2005/12/1(木) 午後 7:20 [ 功成 ]

「アジアの東」というのは日本が中国大陸の風下にあるようで、よくありません。「太平洋と日本海の波洗う美しい島々に」。ここは、ぜひ、残すべきです。国会通過を優先する桝添氏の意見も理解できますが、拙速を避け、じっくりと国民的議論を尽くすべきだと思います。ミケ

2005/12/4(日) 午前 0:34 yan*na*tya*yo

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本当です。桝添氏のコメントは小泉さんを意識しているのでしょうか?文化と伝統をわかっていませんね。

2005/12/4(日) 午前 10:47 嵐風人(arasi fuuto)

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「多くの試練を乗り越えてきた」に私は反対します。憲法に過去を書き入れておくのは違うのではないかと。草案から削除された経緯にしても、「決定後の追加は易しく削除は難しい」ということではないでしょうか。

2005/12/14(水) 午後 3:21 [ IB ]

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ib200574さん、ありがとうございます。過去はよろしくないかも知れませんね。でも、一言の説明もなしと言うのは、ちょっとどうかと思います。

2005/12/16(金) 午前 9:53 嵐風人(arasi fuuto)

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小泉さんの発言をみていると、この世代の人たちがアメリカンナイズされた世代であることがとてもよく見えてきます。昭和17年生まれ。戦後の急激に日本古来の伝統を棄て、否定した教育を受けた世代。豊かな米国像に憧れてきた世代。本人がニュートラルを意識しても、これだけはどうしても抜け切れていないように感じます。

2005/12/23(金) 午前 11:21 [ kayakyosan ]

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不文憲法萬歳

2010/1/9(土) 午後 10:59 [ pael ]

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だから、決定後の追加は易しく削除は難しい…

2010/1/10(日) 午後 1:25 [ IB ]

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