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前回、“「便りのないのは達者の報せ」ではダメ(ネガティブ・リポート)”を書きました。続きです。 「異常なし報告」を欠かすなまずは、三男だった。ニューヨーク勤務だったときのこと。ある朝、私たちがまだ寝ているところを、三男からの電話で起こされた。家内が出ると、「僕、無事だよ!」と一言。起きがけで少し寝ぼけまなこだったらしい家内は、「あら、そう。よかったわね」と答えて電話を切った。切ってしまってから、隣で寝ていた私に聞く。 「何でしょうね、無事だって叫んでいましたよ」 「さぁ、そんなのオレに聞いたってわからないよ。とにかくテレビをつけてみようか」 すると、画面ではニューヨークの世界貿易センタービルが燃えていた。1993年2月26日の過激派による爆弾テロの日だったのだ。 三男はあのとき、110階建て、当時世界第二位の高さの超高層ビル・世界貿易センタービルの96階にいたのである。煤まみれ、埃まみれで、2時間もかかり、必死になって地上に脱出したらしい。そして公衆電話に飛びつくと、海の向こうの東京にいるうるさい親父に、真っ先に「異常なし報告」の国際電話を入れた、というわけだ。 あのときもし、三男の連絡がないままに、朝起きてニュースで事件を知ったとしたら、私たち夫婦は心配で居ても立ってもいられないことになっていただろう。 この、「ネガティブ・レポート」が如何に重要なことか、それだけにビジネスの世界でも意識してこれをやるだけで、「ネガティブ・レポート」を知らない人たちとひと味違う存在になれてしまう。 1986年11月17日、「北朝鮮の金日成主席が銃撃を受け、暗殺された」という重大情報が流れ、霞ヶ関や永田町は騒然となった。 その日、わが上司、後藤田正晴官房長官はあいにく九州出張中だった。私はほぼ一時間おきに、 「午後3時現在、未だ真偽不明。記者には“真偽不明”とお答えください」 「午後6時現在、未だ真偽不明」 と、後藤田さんが不安に陥らないよう、「ネガティブ・レポート」を入れ続けた。結局、この怪情報は大誤報だった。こういう心得も上司の信頼を勝ち取れる大切なノウハウなのだ。 「念のため報告」たとえば、あなたの上司が重要な立場にいて、多くの情報を知っていけない人だったとき。そういう上司はあなたよりも多くの情報を握っているものだから、言わずもがなのことを言うこともないだろう。というムードができている。しかし、必ずしもそうではないことが多いのだ。 そういう人たちに対しても、「もうご存知だと思いますが…」と言いながら、あなたが持っている情報を報告として伝える。これも「ネガティブ・リポート」の応用だ。 また、上司としても、「念のため報告」や「ネガティブ・リポート」を受けたら、「そんなことはわかtっている」などと反応してはいけない。知っていても知らなくても、「いや、ありがとう。大変参考になった」と言える上司であってほしいものである。 故竹下登総理がそういう人だった。知っていても知らないふりをして、「ありがとう、佐々さん」などと言う。そういう上司なら、部下も育つ。 もし、雪印乳業の食中毒事件のとき、社長の近くに「もうご存知だと思いますが、被害者は1万人を超えて、さらに増え続けている状況です」などと、「ネガティヴ・リポート」ができる社員がいたら、あのようなぶざまな姿をさらさずにすんだこと、言うまでもない。 以上は、佐々淳行氏の著書【人の上に立つ人の仕事の「危機管理」術】からです 「ネガティブ・リポート」や「念のため報告」を続けてごらんなさい。大抵は、うるさがられるのがオチです。 報告する上司にもよりけりということでしょう。雪印乳業の社長は、人望がなかったのかも知れません。人柄の問題だったのかもわかりません。(立派な人なのか真実は、知りませんので、誤解なきようお願いします) 私自信の経験でも、過去上司に対し、メールや文書、口頭で報告などしても反応なし。梨のつぶてが多かったです。私も時間に追われていた当時、数十本のメール内容にすべて目を通すのは困難でした。とにかく各種報告の優先順位をつけることも仕事の一つとなっていました。 また、それを受け取る側として、常に適切なる対応が出来る人も案外少ないと思います。 それは、特別に問題となっているものでないため、興味を示さないからです。 過去、【忠臣蔵がなかったら☆昼行灯の大石蔵之助(赤穂藩筆頭家老)】を記事にしましたが、人と言うのは事が起きてから、「あぁ、そういう意見を言っていてくれたな」「あの時、素直に聞いておれば」と思うものです。 大石蔵之助は、忠臣蔵がなかったら、人からは「昼行灯」と言われ続け、うだつのあがらぬ男と見なされたまま一生涯を終えていたでしょう。 「何か問題が起きらねば、わからぬのか」と思うことがよくありました。「ネガティブ・リポート」は問題を生じないさせないために行っているものでもありますから。 何事もそうです。言うはたやすく、行いは難しです過去幾人かの上司に仕えましたが、「常に情報を入れてくれて、ありがとう」と言われたのは一人だけでした。他の人については、もう止めました。意味がないと感じたためです。しかし、物言わずとも「ありがたい」と思っている人もいたのかもわかりません。 人間、虫の居所が悪い時だってあります。あの後藤田さんだって、「そんなことはわかっちょる!」と言うこともあります。 でも、真意の理解している人には継続しなければなりません。雪印乳業の社長に対して、情報が入らなかったのはそういうところではないでしょうか。 また、部下に対してはこの指導は難しいところです。真意を理解せずに、忠実にそれを守ってくれてもあまり意味はなしませんね。ある人は、上司に評価されたいとの思いで行うこともあるのですから。 前回の記事で、対応の悪い女性のことを書きましたが、結構あるものなのです。落ち着いて、振り返り考えてみれば、ほとんどの方が思い当たることがあるように思います。 実務に忙殺されていたり、大きな問題を抱えている時などは特にです。 実務に取り入れるのは、そうたやすくないようです。 ※よりご理解頂くために、有名な方の言葉、出版されている本などから引用するため、またしても長くなりました。未だ目指している“終り”が近づきません(笑) |
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自分は,今までどうだっただろうと思い返しました。異常なしの知らせは,自分も気になるので,遠方や夜に友人や親戚がくれば家に電話しなさいと言うし,帰る時も遅くなってもいいから,家に着いたら連絡1本ね☆と言ってきた。仕事も,自分が気になるので,上司に話をする時,いくつの話をする,と,重要度と期限を・・・あと,期限前に声をかける。(信用できない上司もいたので)忙しい職場だったので。 メールをと言って帰ってしまうのは,不思議です?なんででしょう?
2006/3/26(日) 午後 1:58
「ネガティブ・レポート」は仕事上では欠かせません。私が得たどんな些細な情報でも、上司の耳にいれています。反対に、内密な情報を私には教えてくれますので、「あ・うん」の呼吸で仕事ができています。若い子で重要なポストを任されているにもかかわらず、報告はいつも後回しで信頼を失っています。仕事だけじゃなく、家庭においても重要だと思います。
2006/3/26(日) 午後 5:11 [ ひまわり ]
☆彡ちゃりんさん。そうですね。相手のことを考慮した対応が必要にもなりますね。
2006/3/26(日) 午後 5:42
☆彡Smellさん。そうなんですよ。でも、机の上に報告書や決裁願いが30cmも積み上げられたり、メール受信がおそろしいほどあれば、とにかく優先順位なんです。もうそんな配慮できなくなっちゃいます(-_-;)
2006/3/26(日) 午後 5:45
スッゴク勉強になりました。さっそく実践してみます。^^
2006/3/27(月) 午前 8:40 [ - ]
なんにもないと連絡っておろそかにしちゃうんですよね。でもどうでもいいことでも連絡をすることで安心が得られるなら、子供達にもそう言う風に教えておかないと・・・
2006/3/27(月) 午前 9:29
後藤田さんの名前を久々見た気がしてうれしい。素敵な方でしたよね、久々にこういう形でおじ様に会えた気がして、只今コメ思いつかない。。感傷に慕ってます(>_<)
2006/3/27(月) 午後 11:15
後藤田さんの名前を久々見た気がしてうれしい。素敵な方でしたよね、久々にこういう形でおじ様に会えた気がして、只今コメ思いつかない。。感傷に慕ってます(>_<)
2006/3/27(月) 午後 11:17
☆彡しゃーまん2号さん。中々難しいです。書いた本人ですけど(-_-;)
2006/3/28(火) 午前 9:01
☆彡kmokmoさん。平時には、下らないことに思われるのですね。
2006/3/28(火) 午前 9:02
☆彡tadonchan78さん。共通点がありましたね(^^ゞ
2006/3/28(火) 午前 9:03
はじめましてm(__)mTBしていただいたと、私のブログのほうに出てましたので、来てみましたが、TBついてない!?と思いつつ(^_^;) 非常に勉強になる記事でしたので、来てよかった♪ 私が、受けている後輩からの質問は、後輩からの報告でもあると思えるようになりました。私も、上手に、タイミングよくネガティブレポート入れられるように頑張ります!
2006/3/29(水) 午前 2:38 [ ayumix ]
☆彡ayumiccjpさん。あ、出来てなかったですか。失礼しました。お互いに努力しましょう^^
2006/3/29(水) 午前 8:13