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梅咲けど うぐいす鳴けど 一人かな
小泉純一郎首相は十日、恒例となっている福岡県太宰府天満宮の「梅の使節」の表敬訪問を受けた際、自ら小林一茶の俳句を披露した。
俳句に託した気持ちを記者団から問われると「しんみりと何か心境に合致する、しみじみと味わう句だ」と解説。
国会審議などで追求を受ける孤独感を重ね合わせたかのようだった。
【2006年2月11日付日本経済新聞朝刊より】
時の為政者や経営者、時代を遡れば、戦国武将など、組織のリーダーや参謀と言われる地位の人は、孤独だと言われます。
その域に達してはおりませんが、労働組合の役員や経営者そして社会運動のリーダーの経験を持つ私でさえ、孤独との闘いでした。
短い期間ですが、水商売での小集団リーダーの時でもそのような覚えがあります。
・議論百出の時は、決断を下さねばならない。
・己の考えと異なる意見集約であれば、それを決定し、自らそれを実行せねばならない。
・皆の意見と食い違っても、己の信ずる道が正しいと判断すれば、己の考えを行動に移さねばならない。
・自らの信念を通そうと思えば、その権限のある立場にならねばならない。
・自問自答し、正しい信念であると判断すれば、そのために多少の風見鶏にならねばならない時もある。
・味方から、騙さなければならないこともある。
・どんなに親しい間柄であっても、たとえ親兄弟であっても、語ってはならないことがある。
・個人的関係は無視しなければならない。
・時には、排除の論理も振りかざさなければならない。
・あえて、敵を作らねばならないこともある。
組織のリーダーでいますと、危機的状況に突然、遭遇することがあります。
そんな時ほど、動じることなく、指示命令を出さねばなりません。
過去経験したことのない出来事にも落ち着いて対応しなければなりません。
そんな中、その逆境に押し潰されてしまった人を幾人も見てきました。
それほど、リーダーとは厳しいものです。
政策や政治姿勢はここでは置くとして、小泉首相もそうでしょう。
しかし、本来リーダーとは、弱みを見せたり、本音を語るものではありません。
ところが、小泉さんの場合は自然にみえちゃうのですねぇ。
過去、赤坂の料亭で、弱音をはいたことから政局となり、総理退陣まで発展した事例があるくらいですから。
私は、過去記事(2005年11月14日『連帯を求めて孤立を恐れず☆東大安田講堂』:http://blogs.yahoo.co.jp/arasi_fuuto/16340815.html)
にもしましたが、1969年に東京大学安田講堂に立てこもった全学共闘会議の学生が、壁に書き残した、
連帯を求めて孤立を恐れず、力及ばずして倒れることを辞さないが、力及ばずして挫けることを拒否する
という言葉が好きですね。
行き詰まった時、よくこの言葉を思い出したものです。
しかし、
梅咲けど うぐいす鳴けど 一人かな
今は、リーダーでもなんでもありませんがこの句、心に染みます。
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