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男は明日はくためだけの靴を磨く |
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2006年10月05日
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「パーキンソン病」と聞いて病態が頭に浮かぶ人は少ないと思います。
病名は聴いたことがあるものの、実際の症状は殆ど知らない人が多いのではないでしょうか。 私もそうでした。自分がこの病気になるまでは・・・。 はじめて病名を告げられたとき、ショックというより何で?という思いのほうが 強かったかもしれない。パーキンソンと聞くと、「震え」くらいの認識しかなかった。 自分の身にふりかかってはじめて知った様々な症状。 「いずれ寝たきりになる」というフレーズは忘れられない。 にも拘らず、何故か私はずっと「治る」と思い続けている。 もちろん、今も。 はじめの症状は右手の僅かな震えだった。 そして、微妙な動きに違和感を覚えるようになった。 ピアノの連打ができない。 字をスムーズに書けない。 歩くときに右足がひっかかる・・・・・等。 そして、時間の経過とともに症状も増えていった。 肩の凝り、首のこり(硬直感)、足のもつれ、身体の震え、力が入らない、 動作が遅い、言葉のもつれ、声が出しづらい、飲み込みにくい、めまい、 立ちくらみ、後ろへ倒れそうになる、等など・・・・・・・・・。 症状は沢山ある。それに加えて薬の副作用も沢山ある。 これらの症状を集約するなら「力が入らない」の一言かもしれない。 力が入らないから、歩きにくい、字も書きづらい、動作も遅くなる。 普通では考えられないことができない。 プリントをそろえる、とかきちんとものを片付けるとか、洗濯物をたたむ、とか。 もちろん包丁を使って切るなんて、至難の業だし、卵をかき混ぜることもできない。 こういう状態から普通の人間になるべく手助けをしてくれるのがL−ドーパ という薬だ。 これを飲むと、30分くらいで力が湧いてくる。そしてあたかも普通の人のように 動けるようになるのだ。 でも、効いているのは2〜3時間、一日3回の服用となるとやっぱり相当不自由だ。 しかもこの薬の副作用は結構辛い。 無意識のうちに身体が勝手に動いてしまうのだ。 傍から見ていると、何事かと思われるに違いない。 この副作用を抑えるためには L−ドーパ の服用量を減らすしかない。 でも、減らすと動ける時間がなくなっていく・・・・。 そんな葛藤を日々繰り返しているのです。 ゆっくりと止まるように歩いていた人間が、突然スタスタと歩き出しても 変な人だと思わないで下さいね。 薬が効き始める瞬間の変化は自分でも まだ楽しんでいるのですから・・・。
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