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厚生労働省は16日の中央社会保険医療協議会(中医協)で、医師に支払われる診療報酬について、小児科と産科の報酬を引き上げる方針を示したそうです。 小児科は手間がかかるが、採算合わないことから病院の閉鎖が多く、小児科を希望する医師が少なくなり、現在小児科の医師は、睡眠が取れない状態で奮闘されています。 産科も同じであることに加え、少子化対策の一環としての側面もあります。 11月15日付/ 医者の報酬(警察官・自衛官・公務員)☆行財政改革で、記事にしましたが、半歩前進といった程度でしょう。 麻酔医の月の平均残業時間は大学病院で108時間、一般病院で53時間にもなる。長時間手術の場合も終了まで一人で管理するのが原則という病院が、大学、一般病院とも過半数を超える。手術によっては6時間以上になる例もあって、59%が「医療ミスをしないか気にかかる」と不安を覚えていたという(朝日新聞夕刊) 長崎大学病院が、長崎県内で小児救急を扱う20病院の58人の医師を対象に調査したところ、月10回以上の当直勤務の例が1割もあった。さらに、当直明けも通常と同じ勤務をしているのが9割、ひと月の間に休みゼロが4割も占めた(読売新聞夕刊) 最近は、過酷な労働実態がテレビで放映されるなど、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。 労働基準法という存在すら、忘れ去られているようです。 お医者さんでない人でも、長時間勤務を余儀なくされている方もいらっしゃるでしょう。 かく言う私も、100時間近く残業をしなければならぬ状況にありました。 しかし、長時間の手術・次から次の外来患者の診療。息つく間もありません。医師の職業柄、手を抜くことが出来ないのですから、時間だけの問題ではありません。 このような肉体的精神的状態では、結果として医療ミスの可能性が出てくるのは当然です。 お医者さんは、職業倫理からの義務感で毎日奮闘されています。 確かに、医療制度改革は必要でしょう。しかし、重要なところを忘れてもらっては困ります。 日本医師会の『医師の倫理』の総則には、 1.医師は、もと聖職たるべきもので、従って医師の行為の根本は、仁術である。 2.医師は、常に人命の尊重を念願すべきである。 3.医師は、常に正しい医事国策に協力すべきである。 というのがあるそうです。 常にそういう想いを持っていなければ、この過酷な勤務に耐えることが出来ないのではないでしょうか。 小児科や産科のお医者さんだけではありません。僻地医療に関わっておられる方もそうです。大学病院で、研究される方もそうでしょう。 そういう使命を持った方々が、少々報酬が高くても構わないではないですか。 私たちがお医者さんに求めるものは、そんなものではないはずです。 小泉総理の言う医療制度改革『三方一両損』もいたし方がないところもあります。利用者負担増もやむを得ないかも知れません。 しかし、経済的に困窮している人には、無料ででも国民は等しく同じ治療が受けられるような、仕組みも必要でしょう。 また、このような救済規定を悪用する人については、厳罰を科すことも明記する必要があります。 同じく聖職であるお医者さんについても、一般の人より多くの報酬を受け取ってもらうとともに、国民の監視の目と、聖職とは言えないお医者さんにも同じく、厳罰ということも必要でしょう。
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