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以前NHKのテレビで、江戸っ子の美意識を現代に伝えようとしている人が紹介されていました。
その人は着物の似合う上品そうな女性でした。
その江戸っ子の心意気というか、江戸っ子の美意識というのは「江戸仕草」というものなのですが、その内の一つに「迂闊謝り」というのがありました。

これはどういう意味かと言いますと、例えば・・・
狭い道を歩いている時に、向こう側から急いで来た人が、すれ違いざまに腕や肩にぶつかったとします。
その時に、ぶつかってきた相手は当然「ごめんなさい」と謝るわけですが、それだけではなく、ぶつけられたこちら側も「いえ、こちらも迂闊でした」と言って謝るのだそうです。
これによって人間関係がギクシャクしなくなるわけです。
この大人の感覚は、日本人ならば多くの人が理解できるものではないかと思いますが、外国の人たちには伝わるのでしょうか?

「謝る」・・・という事で思い出す事があります。
確かフランスなどでは、すれ違いざまにぶつかったとか、足を踏んだとかした場合には「絶対に謝らない方がよい」と言われているようです。
西洋人の感覚では「罪には罰」という強い意識があって、うっかり「ごめんなさい」と謝ってしまうと、それだけでは済まなくて「謝って罪を認めた以上は罰を受けなければならない」という事になるそうです。

日本という国は、良くも悪くも謝ってしまえば許されてしまう国だと思います。
例え人を殺しても、「犯人が謝って十分に反省をしている」という事で罪が軽くなってしまいます。
しかし、海外ではそういうわけには いかないようです。

これは実際にあった話ですが、ある日本人が(多分、勉強熱心な学生ではないかと思いますが)フランスで図書館の本を破って持って帰ってしまった事があったそうです。
この日本人は後になって、日本人の普通の感覚で、謝ってしまったそうです。
こんな場合には、フランス人であれば決して謝らないそうです。
何故ならば、公共の物を壊したりした場合には、謝って罪を認めてしまうと、日本では考えられないくらいの重い罰が待っているからだそうです。
当然、刑務所行きです。
それもかなり長い間です。

日本でしたら、図書館の本を破った程度の事であれば、謝ってしまえば簡単に済まされてしまう事でしょう。
「日本の常識は世界の非常識」と言われることもありますから、十分に気をつけなければいけません。
日常的な小さなトラブルに関しては、江戸時代の美意識が伝わる世の中になってくれると良いのですが・・・


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