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このショートストーリーは、音声読み上げソフトの音声でお聴き頂く事が出来ます。
この音源について・・・
視覚障害者のかたたちが使用している「音声読み上げソフト」では、「朗読は絶対に出来ないだろう」と先入観を持っていたのですが、でも試しに実験をしてみたくなったのです。
普段は読み上げ速度とピッチを、両方とも10段階の「5」に設定してあるのですが、このままでは全く朗読には聴こえませんから、
試しに読み上げ速度を「2」まで落として、ピッチを「4」に落として設定してみました。
MP3音源(約2)
http://www.geocities.jp/arata_tokyo_jp2004/essay-126.mp3



「ある情景」



血で血を洗う戦国時代の或る静かな夜。

敵の城を取り囲んだ多くの武士たちは、明日の総攻撃にそなえて、草むらの中でひと時の眠りに就いていました。

敵の水路は既に絶たれ、城内では武器も食料も底を突いているようです。

最早、形勢は既に明らか。

夜明け前には近隣からも援軍が加勢し、総勢数万の武士たちが一気に城を攻め落とそうという勢いです。

数ヶ月に及ぶ戦いの末、皆疲れ果てて、死んだように眠っている者たちもいます。

近くの湖には、妖艶な三日月が浮かび、辺りの森は「しーん」と静まり返っています。



その時!



敵の城内から幽かな笛の音が・・・

それは、死を覚悟した娘たちの、音曲と舞が始まったのです。
 
その幽かな音色は、夜の闇に広がり、眠っている強者たちの耳元にまでも届きました。

ある者は目を覚まし、ある者は夢の中で、その幽玄な美しい幻想に酔いしれています。

ある者には純潔な娘たちの姿が・・・

ある者には妖艶な女たちの姿が目に浮かびます。

夜が明けるとともに、殺伐とした血生臭い世界が繰り広げられる、その束の間の出来事。

敵と味方を忘れさせる、不思議なひと時・・・

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