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2×4住宅雑記

以前、あるところに登録したとき、得意な構造という項目があって、

2×4と書いて出したのですが、関西の他の建築家のものを見ると、2×4を誰も挙げていない

みたいでした。大体、上棟という概念もない形式なので、軸組みの美しさを知る人たちには

2×4は建築でないみたいな感じで受け止められているみたいです。


建築家があまり知らない2×4について、どう日本の風土の中で進化しているか、

建築家ARC3391が雑記してみることにしましょう。

 ヽ口部上の垂壁について
2×4の設計をして一番鬱陶しく感じるのはマグサの存在でしょうか?どうしても開口部の上に

垂壁がつくのです。外観はそうでもないのですが、

インテリアで軸組みのようなキワダツ明快な空間ができにくいのです。

しかし、それは耐震的に必要なもので、それがあるから地震に強いのです。

しかし、最近はランバ−の長手(2730)を使用するようになり、防音のために吊り天井もするように

なっていますので、軸組みと同じインテリア、すなわち室内的に開口部上部に垂壁のない

カ−テンボックス天井埋め込みの2×4住宅も可能になりました。

要は、見た目天井イッパイに開口部を取れるということです。

◆。押滷瓦老ち精度が悪く、歪みができやすい?
2×4は下から作り上げていく工法ですので、軸組みのように一気に建て方をして歪調整することが

できないとされてきました。要するに基礎・土台の精度が悪ければ、ちょっと歪んだ家になりやすい

とされてきたわけです。しかし、JAZZな家では、元大工がフレ−マ−だったので、

トラス補強材で仮固めをして組み上げ、ゆがみ補正をして一気に下から合板貼りを行なうという方法

とか通し柱(コ−ナ−のみ)を使うなど、新しい大工らしい発想で改良されていてシャキット建つこと

が可能となっています。工夫次第なわけです。仕上げ職人に言わせれば、その工務店の建ち精度は

とても高いと評判になっています。もちろん、補正時にタテ枠が逆に多少歪むのですが、

基本的に壁パネルは両面フラッシュなので、多少縦枠材がずれても強度上問題はないわけです。

見事に、マッスグに建ちます。ARC3391の自邸はこの工夫はしていないので、少し歪んでいるように

見えるのですが、「JAZZな家」はシャキッと建っています。

 開放的な住宅にできない?
都市住宅は、結果的に壁の多い住宅になりますし、昨今の法規制で軸組みの自由度もそれほどで

なくなりました。コ−ナ−には必ず壁が建ちますし、2×4のほうがコ−ナ−は開放的にできます。

もちろん、そういうマニュアルがあるのです。軸組みは垂直荷重を軸組みで持たせ、地震の水平力は

壁で持たせる構造なのですが、間柱断面も大きく材積も大きいです。204ランバ−の壁で水平力も

垂直荷重も持たせる2×4のほうが合理的な構造です。

大壁軸組みならば見た目の違いなどありません。

ぁ”土に合わないのでは・・・?
高温多湿な日本の風土には呼吸する軸組みのほうが優れていると言われてきました。

最近の軸組みは2×4のように、外壁に構造用合板等をバンバン貼っています。

壁の量もさして変りませんし、通風には十分な大きさの開口部を取ることはもちろん可能です。

さらに、軸組みに構造用合板が多用されるようになって、

新たに透湿性の高い構造用合板も開発されています。

日本の高温多湿の風土にマッチした壁の家が可能になっているようです。

さらに、釘が錆びるのではという心配があるみたいです。もちろん、壁体内結露とか、雨水の浸入に

よってランバ−が濡れ釘が錆る可能性はあります。

しかし、そうでなければ、2×4専用釘のメッキは耐候性が高く、

まして木に打ち付けられた釘は錆びにくいのです。

在来軸組みの家も釘は使用しますが、それと同じ釘ではありません。

木痩せの問題は2×4に限らず、木造全てに言えることで、伝統軸組み

のように締め直しができる工法でないかぎり同じです。

ちなみに、伝統軸組みの工事単価ならRC造も可能です。

最近、日本も地球も揺れまくっています。耐震木造として実績のある2×4は、日本の風土の中で

さらに進化し続けています。HMが主流で取り組んできただけに、工事単価は高いのですが、

実際には安くできる工法です。

地場の工務店レベルでもっと取り組めば、安く耐震的な庶民の家となるでしょう。

フレ−マ−は短期間で養成可能ですし、金持ちでも貧乏人でも同じ強度を持つことのできる

この2×4を庶民は、工務店はもっと受け入れるべきです。

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