家造りなJAZZ

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昨日、十三の第7芸術劇場で上映されている
『鬼に訊け-宮大工 西岡常一の遺言』という記録映画を鑑賞してまいりました。
 
浦辺建築事務所時代の、お世話になった親しい先輩(滋賀県在住)も来てまして、
整理番号は1番違い・・・実は、この映画の情報をメ−ルしていまして、
でも、一緒に行こうなどと約束したわけでもなく、
お互いに、何か不思議な縁で結ばれてるのかな?と笑ってしまいました。
 
さて、映画の内容は以前販売されたDVDの内容に新たに故西岡氏の周辺の人々
とのインタビュ−を交えて再編集したもののようです。
 
DVDを見てないので、推測です。宮大工という特殊な大工ならではの
昔の大工道具の紹介とその技を解かりやすく紹介しています。
 
正直、技術自体は伝承されるべきものですが、時代に息づくものではなく
日常的に役立つものではありません。ここで学ぶものは心なのだろうと思っています。
 
ただ、思わぬところで、自説が証明されました。
法隆寺の昭和大修理、薬師寺の伽藍復興で使用されたヒノキは
『台湾ヒノキ』だったということです。
西岡氏は、ヒノキとしか称していません。彼にとってヒノキとは台湾ヒノキだったということです。
このブログで、日本のヒノキは促成ヒノキばかりで養殖モノで
ヒノキの耐久性・防蟻性を司るヒノキチオ−ルを含んでいないことを暴露していて
『法隆寺で使われたヒノキは、実は台湾ヒノキではないか』と推論したのですが
それが法隆寺宮大工 棟梁西岡常一氏によって立証された形になりました。
 
法隆寺で彼が見たヒノキは、台湾の原始の森の野生のヒノキの巨木群であり、
それは、古代日本の原始の森に普通に茂るヒノキだったということです。
もちろん、現代日本には原始のヒノキの森は存在しません。養殖の森です。
そして市場に出回っているヒノキは全て養殖モノです。
ウナギの養殖と違い、台湾の古代ヒノキとは成分において別物と考えるべきです。
大体、千年持つと称される神の宿るとされる木が、あんなに安いわけないでしょ。
 
法隆寺を引き合いに出して、ヒノキの家造りなどとウソぶくHMや工務店のHPを
ずっと批判していました。ヒノキ神話に頼る日本ヒノキの家造りは、すでに耐久性も
防蟻性もありません。
 
映画の後で、そのことを先輩と酒を呑みながら話すと、どうもその成分のことを
ご存知なかったようです。私とちがい立派な建築家である先輩ですら、そういうことで・・・
ヒノキ神話の根の深さにアラタメテ驚きました。
まっ大工ですら知らないのですから、建築家が知らないのもアタリマエなのでしょう。
 
台湾ヒノキの巨木が群生する原始の森の映像も紹介されていて
その巨木群を見れただけでも、映画を見る価値がありました。
神の宿る樹です。
 
木を知り尽くした宮大工西岡氏と、木を知り尽くさず科学的デ−タ−に頼る
2x4を得意とする世俗的建築家arc3391のヒノキの見立てが一致したわけです。
 
上映終了後・・・場内を見渡すと、何故か女性客が多かったです。
 
おそらく監督の妻であるティオペペのママの人間関係なのだろうと思いました。
色々文化活動やボランティアとかで活動されていますので・・・
 
それでも、若手の大工修行中の人もいて
古い大工道具を使用したり鉋で削るシ−ンなどに、感嘆の声が聴こえました。
 
今度、薬師寺と法隆寺に行って見ようかな・・・
そういう気になりました。
 
 
 
 
 

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閉じる コメント(5)

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首里城に使った台湾檜が台湾が輸出した檜の最後だと言う話しを聞いた事がありますが,,,。

この映画、観に行きたいけど、、、福岡で18日まで、、片道80分 、、、行かなきゃ。

2012/5/9(水) 午前 8:49 一休軒筑紫(まさ) 返信する

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一休軒さん>映画の中で、そのことも少しふれていたと思います。
ヒノキ巨木の原生林を山ごと購入したのですが、輸出規制にあったそうです。神木ですので、神社仏閣などの千年を目標にする木造建物にのみに使用されるべきです。庶民の家ごときに使用すれば天罰が下るでしょう。消耗品には養殖ウナギで充分です。

2012/5/9(水) 午前 8:54 ARC3391 返信する

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宮島の鳥居はクスノキですが、同等の巨木が日本には無いそうで、やはり建て替え用のクスノキ調達に悩んでいるとか。
宮大工の松浦昭次氏の著作によると植林で下草抜いて育てたヒノキは育つのは早いけれども、原生林で自然に育ったヒノキと違って目が荒いので、駄目だなんてことが書いてありました。

2012/5/9(水) 午後 0:35 oneway 返信する

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onewayさん>宮島は樟なのですか、ヒノキチオ−ルは含まれないようですが、殺虫作用のある樟脳の原料みたいですので、類似した成分があるのかも…。やはり天然ものは違うのでしょうね。
昔、木は国産で地ものが風土に合って一番とか大工さんは言ってたような気がするのですが、国産がないということで、大工の中の大工、宮大工が、世界に目を向け野山を探し歩いてるわけで、あれは一体何だったんだろうって思いますね。なお、台湾ヒノキの巨木原生林を見つけたのは日本人だったようです。もちろん現地人は別として。
明治以降建てられた日本の神社仏閣のほとんどが、台湾ヒノキみたいです。もちろん例外はあると思いますけど。
木を買うときは山を見ろっていうそうで、映画見ると、その理由も知ることができます。メンドイのでここではスル−しますけど(笑。

2012/5/9(水) 午後 1:20 ARC3391 返信する

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当時、台湾は日本の領土だったので、国産樹木でした(笑。
ならば、中国も東南アジアも一時的に日本の占領地だったので、
国産だったわけで、国産かどうかなんて、あまり関係ないのかもしれませんね。

2012/5/9(水) 午後 1:30 ARC3391 返信する

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