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以前からワンル−ムマンションの3点セットは、トイレ・手洗い+シャワ−室にすべきというのが自論です。
そもそも、バスル−ムとは浴槽のないシャワ−オンリ−なものも含めていて、浴槽付きである必要などないのです。
大家さん業界では、バスのない部屋は借りてがつかないというので、単身者向け住宅で
ほとんどシャワ−しか使わないという実態を無視して、居室を痛めてでもトイレとお風呂は別にしないと
ダメみたいな神話があるようで・・・。
そのうちトイレ・洗面+シャワ−ブ−スっていうワンル−ムタイプが主流になるはずです。
その分のスペ−スは居室に廻したほうが得ですから。
プランにもよりますが、1畳分くらいの差になるはずです。同じ家賃なら7畳より8畳のほうが
良いはずですし、同じ7畳なら安い家賃のほうが良いに決まっています。
今回東京出張で利用したハワ−ズイン阪急ホテルは、徹底した合理化で低料金のホテルです。
大温泉があるので客室にはシャワ−しかありません。狭い客室浴槽より広い温泉で寛いだほうが
良いということです。別料金で400円必要ですが、銭湯と思えばそんなもんでしょう。
水周りには廊下から入ります。
釣り引き戸を開けると、正面には洗面化粧・トイレ室があり、その室から折れ戸でシャワ−ブ−スに・・・
これはシャワ−ブ−スから洗面化粧・トイレ室を撮影しています。コンパクトですが
狭いという感じはありません。ムダのない設計です。
これはシャワ−ブ−スです。右のケ−スはボディシャンプ−とリンスインシャンプ−
残念なのは、立ちシャワ−であること、イスか台のようなものがあって座ってシャワ−を浴びたいと思いました。
また、荒い桶も欲しいし、それようの水栓も欲しい・・・立って身体を洗う習慣がないので、ちょっと抵抗あり。
まっ寛ぎたければ、下階の温泉まで来いということなんでしょうね。
ついでに客室部分も少し公開・・・ベッドは1200タイプでユッタリでした。
ワンル−ムマンションは元々ホテルの客室のコンセプトをベ−スにしていて
3点セットはホテル用に開発されたものです。ワンル−ムには3点セットは不人気なのですが
ホテルでは今でも主流なようです。
でも、温泉付きビジネスシティホテルでは、浴槽を各客室に置くことは温泉施設の売り上げに影響するので
シャワ−オンリ−という選択なのでしょうが、別に温泉が無くとも、これで充分だと思います。
ワンル−ムマンションにおいても然りです。風呂に入りたければ極楽湯にでも行けば良い。
サウナもあるし・・・
と思うのです(笑。
ところで、賃貸不動産検索サイトで設備でバスル−ムが消えるのはマズイと思っている大家さん。
ご安心ください。バスル−ムとはシャワ−ブ−スも英語でバスル−ムなんです。
シャワ−だけでも、堂々とバスル−ム付きと豪語すればよいのです。
それと、もう一つメリットが・・・
都会のワンル−ムを小事務所として使う場合、浴槽ないほうがスペ−スを有効に使えます。
たとえば物置とかの収納にするとか・・・
未来の単身者向け住宅から浴槽が消え、シャワ−オンリ−となる時代は目前に迫っています。
そうなったとき、浴槽というムダな投資をした1Rマンションは過激な競争に勝てるでしょうか?
太刀打ちできないでしょうね。
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建築アレコレ
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コメント(2)
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世界的建築家であるANDO氏の出世作であり、この作品がなければ彼の現在は無かったであろう。
究極の引き算建築であるこの小住宅は、少なくともそれまでの住宅の概念を打ち破るものであったことは否めない。しかし、この住宅の詳細図面を見ると、多くの問題を無視していることに驚かされる。
この住宅の施主は、ヨガの修行者ではないだろうかと思う。
この住宅には、壁にも屋根にも断熱材がない。天井はコンクリ−トの直天井なので、当然天井にも断熱材がない。当時断熱材という考えがなかったのだろうか?
次に、この住宅の屋根は陸屋根というフラットル−フである。
そして防水は防水モルタルコテ押さえのみ・・・経年変化でクラックが入り、雨漏りがしたことだろう。
恐らく、現在塗膜防水で補修していると推測する。
コンクリ−トは石と同じで、日中、蓄熱されタイムラグで夜間放熱される。
天井がないので2階は焼けたコンクリ−トから放熱され、地獄のような夜となる。
間取りは中庭にのみ開放されているだけなので、極めて通風が悪い。
夏は、2階の室内では暑くて寝れなかっただろう。
エアコンがあるから大丈夫・・・とはいかない。
エアコンスリ−ブもないし、エアコン室外機の置場がない。エアコンが考慮されてないのだ。
夏場、2階では寝れないし、住む場所ではない。
よく告訴されなかったなぁ・・・と不思議なくらいの住宅である。
そして、この住宅が建築学会賞を受賞したのだから、当時の審査員はどういう基準で評価したのか
不思議に思う。
この作品を見ると、人間は如何なる状況でも耐え棲めるのかもしれないと思うようになる。
恐らく、熱夏の今年、住人は拷問のような毎日を送っていることだろう。
しかし、エアコンがなくともモノクロ写真の住吉の長屋は冷たく快適そうに見える。
写真上では、あくまでもパティオのある快適なRC小住宅である。
もし、この住宅と同じ物を設計してくれと依頼されれば、設計は簡単であるが
とても設計者としての良心が痛み、断るだろう。
ここまでの引き算住宅設計に、良心的でマトモな建築士はとても耐えきれない。
しかし、怖ろしいほどストイックな存在感のあるファサ−ドです。
引き算住宅の極みですね。
でも、これは意図したものでなく、それほど予算が無かったと考えるべきかも?
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関西新空港の設計者レンゾ・ピアノ氏の設計、USAヒュ−ストンに建つメニル美術館です。
この建築家の特徴は、パ−ツディテ−ルから攻めて来るところです。
単なるイメ−ジではなく、そのイメ−ジを支えるディテ−ルを常に平行して追求していて・・・
そのイメ−ジを実現せしめる完成された部分をアンプにしてさらなるイメ−ジを増幅させていくのでしょう。
この作家は建築家という領域を遥かに超えていると思います。
ア−キグラムの非現実的なドロ−イングを現実にせしめるかのような建築家で、
スペ−スフレ−ムや曲面構造、膜構造などを駆使するところなど、共通しています。
メニル美術館の内部画像ですが、天井にリ−フと称する大きなル−バ−が吊り下げられています。
実はこのリ−フ自体、単に吊り下げられているのでなく、スペ−スフレ−ムトラスの一部になっていて
屋根はガラスの屋根です。
要するに、展示室の壁に窓はなく屋根全てをガラス張りにして上から展示室に採光しているのです。
日照的には屋根は存在せず、まるでパ−ゴラのように直射日光を遮り、曲面反射で間接光を取り込んでいる
のです。リ−フとは葉っぱですので、木漏れ陽のようなイメ−ジなんでしょうか?温室状態なので暑いはずですが、天井裏には空調のダクトがたくさん張り巡らされていて、しっかりとエアコンされていますので、
来館者は、木陰の涼しさと錯覚できるわけです。
こういうル−バ−って、イメ−ジできても素材はなんだろうと思いますよね。
実はこれ、フェロセメントというコンクリ−トパネルでできています。
フェロセメントとは何かと言うと・・・
1848年フランス人の「J・L・ラムボー」という人物が、鋼製の金網にモルタルを塗り固めた手漕ぎボート作り特許を取ったんですが、この方法を「フェロセメント」と言います。フェロセメントは曲面の多い構造など自由に作れる・薄い板や壁に利用できる・特別な技術がいらない・目の細い金網でヒビ割れに強い・透水性を抑える・などの特徴があるので現在でもヨットやカヌーの材料として使われています。
1867年にフランスの植木職人がセメントモルタルの中に針金を網状にして入れた植木鉢の発明が鉄筋コンクリートの発祥とも言われていますので、それより古いのですね。
レンゾ・ピアノはジェノバの出身で自分でフェロセメントのヨットを作っていて、それでこのリ−フを作ろうとしたのだそうで、恐らく、ヨットを作ってる最中に、リ−フのイメ−ジはすでに出来ていたんでしょうね。
フェロセメントは量産できる工法ではないので、このリ−フは左官職人のハンドメイドなんでしょうね。
レンゾ・ピアノは日本の先駆者的作家に多くの影響を与えているようで、
彼の作品を見ると、多くの作家がコピ−しているのじゃないかと思えるものが多いです。
安藤忠雄さんの地下鉄駅のコンセプトは、ジェノバ地下鉄駅と実によく似ています。
惜しむらくは、関西新空港ですね。彼のコンペ案は素晴しいですね。
技術面ではしっかりした建築家ですので、予算面で削られたのでしょうね。
どうせ赤字なら、コンペ時の案で作って欲しかった。世界中から見学者が来たでしょうね。 |
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アリゾナ州スコッツデイルに建つF.L.ライトのアトリエというか学校というか・・・
有名なタリアセン・ウエストの記事です。
シンプルで好きなフォルムです。どうも冬場のみのアトリエ兼学校兼住宅だそうで
もし、この建造物で1年暮せば、間違いなく熱中症で死にます。
エアコンなど役にたちません。ライトはアリゾナフェニックスでレジデンスを設計していますが、
その住宅の空間構成から、タリアセン・ウエストと同じく冬場だけの住宅・・・
要するにセカンドハウスなんですね。なので、この空間を一般住宅で真似れば、欠陥住宅となるでしょう。
ちなみに、本日のアリゾナの最高気温は43度です。
写真を見て解るように、室内にたくさんの太陽光を受け入れています。
アリゾナの夏、この住宅に住めば死にます。大体、人間が定住する場所ではありません。
ライトは、この典型的な砂漠気候の冬が暖かく快適なことに着目し、冬の間だけ住んだわけです。
よく、日本でも北欧住宅みたいな家を見ますが、住人はきっと冬場だけ住んでいるのでしょう。
画像を見て快適そうと見えて当然で、これは冬場なのです。
最近、昔のa+uとか見てるのですが、世界中の建築家の作品を綺麗な写真で紹介しているのですが
その地域の気候も、建物の構造も、規模も何も解説がなく・・・図面もやたら不備で、
ただ、建築論的な文章や解説のみ・・・
インタ−ナチョナルな建築雑誌なんだそうですが、これを見て建築学生は形の面白さばかり
こういう雑誌を見て育った世代はカワイソウです・・・ワタシを含めて。
日本の建築家の住宅作品に欠陥住宅が多い原因はここにあります。
世界の建築を紹介すると同時に、その地域の気候風土くらい添付すべきです。
何故、こういう形なのか、少なからず因果関係があるからです。
実は、ワタシもこのタリアセン・ウエストが冬場だけの工房とは思わず、砂漠でこの建物では住めないだろうと
どういう秘密のシカケがあるのだろうと不思議でした。
何のことは無い・・・快適な冬場だけだなんて、目からウロコでした。
でも気候風土のプロであるワタクシとしては、砂漠気候の昼夜の寒暖差はたまらなかったのでは?
と思ったのですが、確かに弟子たちに不評でライトの死後、それなりに改造されたそうです。
海外の建築家の作品を雑誌で見るとき、その国の風土、気候などをリサ−チして見ましょう。
くだらない建築評論家の哲学的評論より、ずっと作家を理解できるでしょう。
ところで、アリゾナは砂漠気候で雨がほとんど降りませんので、雨仕舞いなど重視していないようです。
アリゾナの気候
年中乾燥しています。夏場の最高気温は40℃以上。5月から9月まで夏です。
しかし、冬でも朝晩以外暖かいです。冬場でも上に1枚羽織るだけで十分です。 夏場の一時期のみダストストームがあります。 砂埃で全然前が見えません。 非常に乾燥しているため、汗がほとんど残らず、 気がつかないうちに身体の水分が抜け、 熱射病になる恐れがあるので注意が必要です。 |





