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『時間はどこで生まれるのか』
橋元淳一郎 集英社新書
作者は、受験物理の世界で有名な人だが、私こと始祖鳥派にとっては、SF作家として印象深い人。
始祖鳥派が高校生のころ、内藤淳一郎名義でSFマガジンに短編を発表していて、結構楽しみにしていた。
はじめからハードな作風だったが、しだいに作風は純度を増していき、哲学的にも深みを見せるようになっていったのを思い出す。
エッセー連載『シュレディンガーの猫は元気か』(早川文庫)も面白い。
この本のテーマは、「時間」
『時の流れ』などという、決して実在しないものを、なぜわれわれが感じるのか。
哲学者による『時間論』なら世にあふれているが、それらが最近の物理学の成果を一切無視して論を進めるのに対し、この本では、物理学の知見を基礎に論を進めていくのだとか。
物理に強い人には常識なのだろうが、ミクロの世界の物理法則には、
・時間が過去から未来へのみ流れる、という必然性は存在せず、
・そもそも、過去から未来への時間の流れが存在する、などという理由もなく、
・それどころか、どれが原因でどれが結果という『因果律』もはっきりしない。
つまり、ミクロの世界に『時間』などというものは存在しない。
しかし、素粒子や原子の世界には『時の流れ』が存在しないのだとしても、
われわれは確かに『不可逆な時の流れ』というものが存在する、と感じている。
ならば、『時が流れる』という感覚はどこで生まれるのか。
理系で、しかも大学受験指導の実績も豊富なだけあって、論理は明快でとても読みやすい。
読み終えた後、自分でも考え進めてみたい、という気持ちになる。
先週は保護者会のプレゼンの準備で大変だったのだが、
忙しい時に限って、こういう頭を使う本を読みたくなるものなのだ(笑)。
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「時間」が絶対的でないというのは、ある程度わかるのですが「因果律」がはっきりしない、というのは実感としてわからないですよねえ〜。受験に失敗してから勉強をサボる世界ってどんなんだろう〜?
2007/6/13(水) 午前 0:58
昨日読んだホーキングの本にもこのようなことが書いてあったような、、、
2007/6/13(水) 午後 0:56
すいません、私が出てきちゃってw。根本的に、時の流れなど感じたことがないのですがぁ・・・・わたしだけぇ?それとぉ、これって、読まずに、答えだけ教えていただくってこと・・・・可能ですか?
2007/6/14(木) 午前 2:58
(奥州ペガサスさん)
一般の読者が理解できるよう配慮して書かれていることが、『ホーキング〜』との最大の違いです。難しいテーマですが、主張は解りやすいと思います。
2007/6/15(金) 午前 0:54
(さとまんさん)
こんなに難しいテーマを、こんなに解りやすく書いた本なので、きっとご自分で読まれた方がよいと思います。私こと始祖鳥派のような、物理の素人が説明するのは内容をゆがめる恐れがありますし…。
それでもいいから、ちょっと説明してみなさい、と言うことでしたら、後日、私の理解した範囲で筆者の主張を要約した記事を書いてみようと思いますが、あまり自信ないです。
2007/6/15(金) 午前 0:59
(てぃーちさん)
ここで言っているのは素粒子の世界のことなので、
『電子と陽電子が対消滅(原因)してガンマ線が発生(結果)』と
『電子がガンマ線に衝突して(原因)時間を逆行した(結果)』が等価であると言うことです。
そもそも、ファインマンダイアグラムで時間と空間を反転可能、と言うことが因果律の成立を難しくしている、と思うのですが、物理は専門外なので完全には理解できていないかもしれません…。
2007/6/15(金) 午前 1:47
こぬつは。「時間はどこでうまれるのか」なんて、興味をそそるタイトルになっていて、ええええ、私も、知りたいナァなんて思っても、難しそうで、わかんないだろうし・・・・いやぁ、そりゃぁ始祖鳥センセーにご説明いただけるなら、ありがたきことこの上なしですよ。ぜひとも、お願いしますよぉ。
2007/6/15(金) 午前 2:35
ああ、量子力学ってヤツですねえ。博打好きの神様の考えることはよくわからんです・・・汗
2007/6/15(金) 午前 11:35
(さとまんさん)
…そうおっしゃるならやってみます。期待していただくのはとてもありがたいことだと思いますが、そんなに楽しみにしないで下さい。
2007/6/15(金) 午後 0:46
(てぃーちさん)
私にもサッパリわかりません。上のほうで書いていることもかなり適当なので、いつ突っ込まれるんじゃないかと冷や汗モノです(笑)。
2007/6/15(金) 午後 1:08