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これは、ナメクジか何かですか? |
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その日、何度目かの徹夜作業で完成させた時間割案を上司に提出し、 軽く打ち合わせを済ませた私こと始祖鳥派理系教師は、急いでいた。 子どものころ何度も通った、なつかしのプラネタリウム。 上映が終了する今月末までに、あと一度くらいは見ておきたい。 平日の上映は1日2回。 15:45の回に間に合わなければ、 今週はプラネタリウムを見ることができないのだ。 職場から私鉄の京成線で移動し、千葉中央駅に到着したのが15:28。 目的の博物館まで、駅から約1km半の道のり、時間はギリギリである。 どうでもいいことであるが、私こと始祖鳥派理系教師は、スポーツが嫌いである。 つねに文化系部活動に所属し、スポーツにはいっさい関わりを持たずに生きてきた。 観戦するのも興味がないし、まして自分から競技に参加することなど皆無である。 だから、大人になってからは、ほとんど『走る』ことのない人生を歩んできたのであるが… 仕方がない。プラネタリウムのためだ。 湿度80%の蒸し暑い空気の中、千葉市の中心街を疾走する運動オンチの理系オタク。 さぞ間抜けに見えたことだろう。 「アノー、ちょっとスミマセン、ちょっとスミマセン このアタリに、百円均一のお店アリマセンカ?」 …通行人は他にいくらでもいるのに、なぜ私に道を尋ねるのですか? とりあえず教えてあげると、見知らぬ白人の男性は、何度もお礼を言いながら去っていった。 そういえば、思い出した。 このあたりは、高校生だったころ、遅刻しそうになってよく走った道だ。 ここを右に行けば母校に向かう坂。直進すれば博物館。 このあたりで、時刻は15:40くらい。上映の5分前だ。 混んでいたら、もうプラネタリウムの観覧は締め切られているかもしれない。 でもたぶん何とかなる。 学芸員による生の解説が売り物の小さなプラネタリウムだ。 空いている平日なら、ギリギリに入ることもできるはず。 もし間に合わなくても仕方がない。走るしかない。 そういえば、思い出した。 この博物館は、千葉氏の城跡に建てられている。 城や砦は、小高い丘の上に建てるのがセオリーだ。 最後の数百メートル、上り坂だが仕方がない。走る。 時刻は15:45ぴったり。 ついに懐かしい博物館に到着。息を切らせて窓口に向かう。 「大人1人60円です」 …たぶん、昔からこの値段だったのだろう。 これぞ正しい税金の使い方、という気がする。 そんなことよりプラネタリウムだ。 チケットを握りしめて、顔を上げた私こと始祖鳥派が見たものは… とりあえず汗だくなので、展望台で風に当たることにした。 母校とか千葉大医学部とかのある方向をながめる。 ちなみに、トップの画像は月球儀と火星儀。 このチープさがたまらなく懐かしい(笑)。 (つづく)
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何度目かの徹夜作業を経て、ようやく夏期時間割案が完成した日のこと。 |
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これは、 |
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模試の答案の裏面で発見。 |




