地球で塾の講師をしています。

恐竜好きな理系教師が、何かを見たとか見ないとか。

感想・レビュー

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『時間はどこで生まれるのか』
 橋元淳一郎 集英社新書

作者は、受験物理の世界で有名な人だが、私こと始祖鳥派にとっては、SF作家として印象深い人。
始祖鳥派が高校生のころ、内藤淳一郎名義でSFマガジンに短編を発表していて、結構楽しみにしていた。
はじめからハードな作風だったが、しだいに作風は純度を増していき、哲学的にも深みを見せるようになっていったのを思い出す。

エッセー連載『シュレディンガーの猫は元気か』(早川文庫)も面白い。


この本のテーマは、「時間」

『時の流れ』などという、決して実在しないものを、なぜわれわれが感じるのか。
哲学者による『時間論』なら世にあふれているが、それらが最近の物理学の成果を一切無視して論を進めるのに対し、この本では、物理学の知見を基礎に論を進めていくのだとか。

物理に強い人には常識なのだろうが、ミクロの世界の物理法則には、
・時間が過去から未来へのみ流れる、という必然性は存在せず、
・そもそも、過去から未来への時間の流れが存在する、などという理由もなく、
・それどころか、どれが原因でどれが結果という『因果律』もはっきりしない。

つまり、ミクロの世界に『時間』などというものは存在しない

しかし、素粒子や原子の世界には『時の流れ』が存在しないのだとしても、
われわれは確かに『不可逆な時の流れ』というものが存在する、と感じている。

ならば、『時が流れる』という感覚はどこで生まれるのか


理系で、しかも大学受験指導の実績も豊富なだけあって、論理は明快でとても読みやすい。
読み終えた後、自分でも考え進めてみたい、という気持ちになる。


先週は保護者会のプレゼンの準備で大変だったのだが、
忙しい時に限って、こういう頭を使う本を読みたくなるものなのだ(笑)。

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『生命 最初の30億年』
 アンドリュー・H・ノール
  紀伊國屋書店

カンブリア紀以前の、いわゆる進化の空白期間について焦点を当てた本。
北極圏や豪州の奥地などのフィールドワークの『探検記』を交えた読みやすい文体で、
太古の生命についての研究の進展を知ることができる。

基本的なことなんだろうけれど、
古細菌や原核生物を含む、生命の系統樹には、想像力をかき立てられる。

我々真核生物が、生命圏のほんの片隅の新興勢力にすぎない、というイメージは、
何と言うか、非常に清々しく、心躍るものがあるような気がする。

歴史に『IF』はないけれど、
進化の枝分かれがちょっと違ったら、どんな異質な生態系が組み立てられるのだろうか、
とか想像しながら読んでしまった。


個人的には、
微生物がこんなに化石記録として残る、ということにとにかく驚かされた。

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東京・上野の国立科学博物館で購入。

科博の展示品を忠実に再現したシリーズのうちひとつ。
地球館(当時の新館)オープンの時期に合わせて売り出されたものだったと思う。

これ以外にも、
『トリケラトプス』『三葉虫』『アルシノイテリウム』などの古生物のほか、
『ラフレシア』『マッコウクジラ』『マンボウ』など現在の生きもの、
それに『ゼロ戦』を加えた、科博人気の展示品を集めたものが、
「第1弾12種」として発売されている。



第2弾が出る様子はないけれど…
(\300のガチャポンモデルが第2弾なんだろうか?)



個人的には、いくら海洋堂製作で質が良いとは言っても、
このサイズのフィギュアに900円支払う人は世間では少数派なんじゃないか、と思う。

ちなみに、いつ見ても『ティラノサウルス』だけが売り切れている。
うっかり買い逃した身としては、再生産の予定を出して欲しいところだ。



さて、今回購入したのは、
中学生が歴史の授業で最初に学習することで有名な、「最古の人類」、
南の猿人こと、
アウストラロピテクスAustralopithecus afarensis
ルーシーさん。


ルーシーさんは骨格の特徴から女性であることがわかり、
発掘チームが作業中に聞いていたビートルズの曲にちなんで命名されたんだとか。


モデルはご覧の通りのサイズだが、地球館の復元模型に忠実に再現されている。

細かいところはさすがに省略されているものの、ちょっと見ただけでも、
サル的な特徴と人類的な特徴がともにわかりやすく表現されていて印象的だ。



こういうモデルを作るなら、他の種類の猿人・原人も同縮尺で出してもらえないだろうか。
並べて見比べてみたら、ずいぶん勉強になると思う。

きっと売れないんだろうけど(笑)


ちなみに、
3枚目の写真は、新館で撮影した、「本物(?)」の展示モデル。
この博物館、人類系の復元モデルが必要以上に気合入っていて、やっぱりちょっと怖い(笑)。

ナイトミュージアム

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『ナイトミュージアム』観てきた。

ま、映画としては楽しいんじゃないかと思う。
そんなに退屈はしなかった。

ただ、この映画アメリカ自然史博物館でロケしたって聞いていたんですよ。
去年、念願のアメリカ旅行で2日間だけ通った、あのアメリカ自然史博物館!

世界有数の恐竜化石で有名な、あの3階展示室が、チラッとでも映らないかな?
と思ったわけです。

が、

結論から言うと、
映画に出てくる博物館は、アメリカ自然史博物館とは別物。
ネタとして出てくるのも、古代ローマとかアメリカ開拓とかルーズベルト大統領とか歴史モノばっかし。

自然史博物館って、日本で言う科学博物館のことなんですけど…。

(誤) American Museum of History
(正) American Museum of Natural History
  こんな感じか(笑)。映画を観たひとが、自然史博物館について誤解しそうだ。

いちおう、ライオンとかサルとかマンモスとかT-Rexとかも出てくるけど。


3階にあるはずの世界有数の恐竜化石はどうしたんだ!とか言いたい。



写真は、下の2枚が本物の自然史博物館。
本物の正面ホールにあるバロサウルス&アロサウルス
本物の3階にある(化粧直ししたけど、やっぱ微妙に古っぽいティラノサウルス)


ま、ほのぼのファンタジー映画としては、面白いと思うけど、
恐竜が見たい!とか思って見に行ったらガッカリする。


それにしても、
閉館後に館内が完全に無人で、夜警が一人っきりって…
いくらなんでもその設定は無いだろうよ(笑)。

濃密な『芝浜』

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1日の夜に鈴本演芸場に行ってきた。目当ては、仲入り前の柳家小三冶。
浅草でトリなんだから、そっちに行け、という話もあるけれど、浅草どうも苦手。

客層とか、場内の雰囲気とか、番組とか。
上野の方が、ゆっくりと噺を聞く雰囲気になってる気がする。

休日のコースとしても、上野周辺の方が土地勘もあって楽しめる、というのが大きいか。

場内は9分くらいの入り。ふだんの平日とは大違いだ。
祝日なら立ち見になるんだろうか。

で、
橘家圓蔵『道具屋』
 ネタで「圓楽さんみたいになっちゃう」ってのを何度も口にしていた。
 この人の場合、ろれつが回らなくても普段と変わんないじゃん、という話もあるけど。

柳家小三冶『猫の皿』
 マクラも含めて30分強、アッサリとした語り口に、場内みな聞き入っていた。
 こんな風にとぼけた味わいで滑稽噺を語り続けてくれるといい。

柳家権太楼『芝浜』
 季節感、ってのがあるだろう、と思うけど、名作の『芝浜』。
 マクラを一切カットして、いきなり本筋へ入ったかと思うと30分超の大熱演。
 『芝浜』は何人か聞いたけれど、だいぶオリジナリティが高いんじゃないだろうか。

 落語的なくすぐりもほとんどカット(「夢にもこんなところが在りやがった…」とか言わない)
 リアルな人物表現で最後まで聞かせる技量には感心してしまった。
 (終盤、秘密を打ち明けられた時の熊さんの当惑と怒りの表現がスゴイ!)

 ただ、好みから言うと、こんなにコッテリと語ってくれなくてもいいかな。
 人情話と言っても、やっぱ落語なんだし、もうちょっと飄々とした感じ希望(笑)。
 上手いとは思うんだけどね。

 5月上席、もう1回行こうかな(笑)

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