地球で塾の講師をしています。

恐竜好きな理系教師が、何かを見たとか見ないとか。

授業メモ

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月は意外と遠い

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中3最上位クラスで、中学理科の最後の単元『地球と宇宙』に入った。

準惑星とか太陽系小天体とか、新しい用語の説明は興味深いらしく、とても真剣に聞いてくれるので授業がやりやすい。

こういった用語は、本来なら、教科書に記載されるまでは様子見で行った方かも知れないと思うけれど、新し物好きの高校が入試に出題することがあるから油断はできない。結局かなり説明してしまった。


たしか、今春の入試でも、開成高校で「カロンを惑星と呼べるか」に関する出題があったような気がする。この層の生徒にとって、情報を吸収するチャンスは多いほど良い、ということだろうか。



画像は、『地球儀』と『月を模したスーパーボール』を『380000kmに相当するリボン』でつないだもの。
「月ってこんなに遠くをまわってるんだ!」と素直に驚く子が多い。


そういえば、『衛星』には明確な定義がまだ無いような…。

右手の法則

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いわゆる有名な『右手の法則』

これを、電流と磁界にだけ使うのはもったいないよ、ということで…


雨雲さんの気持ちになろう、
「降らすぞ降らすぞ降らすぞ…」って気分のときに、

『低気圧』って言葉を聞いたら? → にこやかにサムズアップ。イェイ!
『高気圧』って言葉を聞いたら? → 親指を下げてブーイング。ブゥー!

ってことで、上昇気流とか下降気流とか、
時計回りとか反時計回りとか覚えられるよ、と言って教えるのだけれど、

この教え方をする人は少ないらしく、いつも生徒に珍しがられる。


そんなもんなのか…。

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地元の中学生が使っている理科の教科書(1分野 下巻)に、こんなことが載っている。


[資料]電池のあゆみ
1932年、ドイツの考古学者が、イラクのバグダッド近郊の遺跡から、2000年ほど前につくられた電池らしい物体を見つけた。銅の円筒容器中に鉄の棒をつり下げたもので、酢を入れたら電圧が生じた。
ボルタは1800年、そんな古い話は知らずに電池を作った。身近なマンガン乾電池は1868年に考案され、とり出せる電気の量が多いアルカリマンガン電池に進歩している。(以下略)



『古代の電池』って、有名なトンデモ説じゃないだろうか。

もちろん、
こんなものが、電池であるはずがないのだけれど…


中学3年で学習するとおり、
電解質水溶液に2種類の金属さえあれば電池になるのだから、

『銅の容器&鉄の棒』に酢を満たせば電圧が生じるに決まっている。


電圧が生じている以上、”電池”と呼んでもかまわないが、
そんなもので電圧が生じても、当時は何の用途もないのだから、
誰も電池としては使用しなかったに違いない。
(発生した気体を逃がす仕組みがなく、そもそも電池になりえない、という話もあるそうだ)


だいたい、『電解質+2種の金属』さえそろえば電池だというのなら、

金属鍋のシチューをスプーンでかき混ぜてたら電池だとでも言うのだろうか。
(もちろん、このとき、シチュー鍋とスプーンの間に電圧が生じていることは間違いない)


教科書にこんなことが載っていて良いのだろうか……。


人から聞いたことを鵜呑みにせず、間違っていたら、
ちゃんと、「おかしくないですか?」と言える大人に育って欲しい。

と思っているのだが、学習塾の授業では、そこまで話す時間がとりにくいのが残念なところだ。


といいつつ、授業の時間を使って話してしまった(笑)

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中学生の理科、『消化と吸収』の授業にて。

炭水化物→ブドウ糖
タンパク質→アミノ酸
脂肪→脂肪酸とグリセリン

と、ここまでは、かなり覚えてくれるのだけれど、

炭水化物を分解するのは…?と聞くと、
「だ液と、あとは何だっけ?」という答えが返ってくることが多い。
(だ液がデンプンを分解するのは、学校で実験したりするので印象が強いらしい)

中学生としては、

炭水化物→(だ液、すい液、小腸の消化酵素)→ブドウ糖
タンパク質→(胃液、すい液、小腸の消化酵素)→アミノ酸
脂肪→(すい液の消化酵素&胆汁)→脂肪酸とグリセリン

の( )の中こそ覚えてほしいのだが、以外と覚えにくいようだ。



で、始祖鳥派理系教師が、授業でどうしているかと言うと、

ダスイチョ!
イスイチョ!!
スイタン!!!
と唱えることにしている。

ノリの良いクラスなら、生徒全員と声を合わせて言ってみたりもする(笑)。


語呂合わせとしては、ひどい出来で、未完成もいいところだけれど、
リズムが良く、口に出して楽しいところが気に入っている。


教師をしていると、つい、『上からの目線』で話をすることが多くなり、
こどもに対しては、一方的な力関係で偉そうに語ることが多くなる。

しかし、我々の役割は生徒に指示・命令して作業をさせることではないと思う。

教師と生徒の関係は、選手とコーチのようなもので、ともに目標をクリアしていくチームの一員であることを忘れてはいけない。

それを再確認する儀式として、(客観的に観れば、くだらないものかもしれないが)
こういう『呪文』を、 生 徒 と 一 緒 に 唱 え た り す る 機会を持つのは大切だと思う。



つい偉そうな口調になってしまったので、一応、『オチ』を(笑)。


妙に生徒のノリが良かったので、
盛大に『ダスイチョ!イスイチョ!!』とやっていたら、
たまたま受付に来ていた保護者がそれを耳にして、

「なにか外国語の授業なんですか?」

すみません、普段はもっとずっと真面目な授業なんです……

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中学生の理科の授業での出来事。

「新生代の示準化石と言えば、有名なのは、ビカリア・ナウマンゾウ…」

 と黒板に書いていたら、質問が飛ぶ。


「先生! ビカリアが第三紀でナウマンゾウが第四紀なんでしょ?」

中学の理科の授業で、先生が覚えるように言ったのだそうだ。


うーむ。

『第四紀』は正式な用語ではなくなる、という話があったような気がするんだけど、

結局、中学の現場ではどう教えているんだろう?


国際学会の発表なら、ネット検索で見つかるけれど、正しいから『正解』とは限らない。

中学の先生の考える通りに答えないと、『正解』とは認めてもらえないのが問題だ。



画像は、昨年夏の恐竜博のパンフレットから、地質年代のページ。
『第四紀』は載せない派らしい(笑)

(2007/05/16追記)
wikipediaにこの件の記述がありました。(最近書かれたのかな?)
以下引用。

---
第四紀(だいよんき、Quaternary)は地質時代の一つで、
約260万年前(以前は100万年前、170万年前などとされていた)から現在までの期間。

他の地質時代が生物相の大幅な変化(特に大量絶滅)を境界として定められたのに対し、
第四紀は人類の時代という意味で決められた。

したがって、古人類学の進展に伴い次々に古い原人が発見されるとともに第四紀の始まる年代も変化していった。
現在ではヒト属の出現を基準とし、地質層序や気候変動を併用して決定している。


新第三紀との併合問題
2004年の国際地質科学連合(IUGS)において、第四紀を新第三紀に併合し新生代をPaleogeneとNeogene(新第三紀+第四紀)の2つに区分する提案がなされた

が、同年の万国地質学会(IGC)では批准されず、国際第四紀学連合(INQUA)もこの提案に反対した。これを受けてIUGS内の国際層序委員会(ICS)とINQUAのタスクフォースが設置され、

結論として、
・第四紀の存続
・第四紀の始まりを260万年前とする
ことが提案された。

これは2008年のIUGS大会で投票される予定である。
(引用ここまで)

なるほどね。当面は『保留』ってことらしい。
入試では扱いづらいだろうな。

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